千葉がテーマのカルチャー誌『SAMPLE MAGAZINE』がひそかに話題。
実はこのマガジン、企画・撮影・執筆・デザインまで現役大学生による完全自主制作なのです。
公開 2023/04/16(最終更新 2023/04/13)
編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ千葉という町の魅力を知ってほしい
2021年夏に創刊した『SAMPLE MAGAZINE』。
タイトルの「SAMPLE」は「参考」の意味で、「千葉の人がさまざまな文化の『参考』になってほしい」という願いが込められています。
発起人は、それぞれ都内の大学に通う千葉市中央区在住の實寶(じっぽう)一眞さんと市原市在住の鈴木涼太さんです。
「中学生の頃から都内に出掛けていて東京の楽しさは知っていましたが、地元の千葉にもいいお店や魅力的な人がたくさんいる。それを多くの人に伝えたくて、大学に入ってすぐ町情報をSNSで発信したのが始まりでした」と實寶さん。
しかし一人では限界を感じ、高校の同級生で友人の鈴木さんに相談したところ、ファッションが好きな鈴木さんの提案で古着販売の「SAMPLE Culture Shop 」を始めることに。
仕入れた古着はインスタグラムでの販売の他、西千葉のふくろう広場で2カ月に1度フリマを開き対面販売も。
ファッションから始まる人とのつながりに手応えを感じ、マガジンを作ることを思い付きます。
「東京で僕らと同世代の多くが『ZINE』(※自主制作の冊子)で自由に発信しているのを知り、自分たちが考える千葉の良さを伝える手段として挑戦してみたいと思ったんです」と振り返ります。
サブカルチャーに触れられる一冊に
雑誌作りのイロハも知らないまま手探りでのスタートでしたが、「千葉のストリートファッションとそれを取り巻くサブカルチャー」という表現したいイメージに向けて夢中で制作。
そうして完成したVol.1は「ぼくらのスタイル」をテーマに、2人の目線で切り取った町の風景やファッションスナップで構成。
やり遂げた感動とうれしさを糧に、すぐにVol.2の制作に取り掛かりました。
鈴木さんの海外留学の時期と重なったこともあり、Vol.2からは千葉大工学部デザインコースに通う田村有紀さんと柏スズさんも編集メンバーに加入。
「千葉お気に入り化計画」と題して、千葉・西千葉周辺のカフェや古着屋などの情報を盛り込みました。
東北出身の田村さんと柏さんも、「編集作業を通して千葉の新しい側面を知り、『自分の町』という意識が芽生えた」とやりがいを感じています。
制作中に知り合った人、雑誌を手に取ってくれた人など新たな出会いが『SAMPLE MAGAZINE』で生まれていると話す實寶さんと鈴木さん。
若者を巻き込み千葉を盛り上げるべく、さらにエッジの効いた内容を目指してVol.3を鋭意制作中です!
※問い合わせ
Instagram/@sample_chiba