コーヒーとパンのおいしい組み合わせ&世界一のバリスタのコーヒーの淹れ方
撮影:堀 智昭
淹れたてのコーヒーとお気に入りのパン。
それは私たちのおうち時間を豊かにしてくれるもの。
そこで、「船橋コーヒータウン化計画」発起人による焙煎研究所「Philocoffea(フィロコフィア)」と、千葉県八千代市のパン屋さん「リヨン SUDA ちらすと」にご協力をいただき、コーヒーとパンのおいしい組み合わせを教えてもらいました。
その他、街のパン屋さん情報やバリスタ直伝のコーヒーの淹れ方もご紹介します。
ご家族とすてきなくつろぎの時間を。
公開 2019/10/30(最終更新 2023/03/07)
コーヒー×パンのおいしい組み合わせ
「Philocoffea(フィロコフィア)」は、コーヒーで笑顔が溢れる街を作る「船橋コーヒータウン化計画」発起人の梶真佐巳さんと“世界一のバリスタ”粕谷哲さんによる焙煎研究所です。
「リヨン SUDA ちらすと」は、千葉県八千代市の八千代台にあったリヨンヴェールが緑が丘に移転し、2018年12月にグランドオープンしたパン屋さん。
Philocoffeaとリヨン SUDA ちらすとがおすすめする、コーヒーとパンのマリアージュはこちら!
※記事中のパンはすべて「リヨン SUDA ちらすと」のものです。
※価格はすべて税別。
~甘いパンには深煎りコーヒー~
カスタードクリームやチョコレートなど、甘いパンと相性がいいのは深煎りコーヒー。
ミルクたっぷりのカフェオレもおすすめです。
御養卵クリームパン 168円
卵にこだわったカスタードクリームが特徴。
甘さ控えめでやさしい味。淡い黄色のクリームがいとおしい。
~惣菜パンには浅煎りコーヒー~
飲み心地の良さと華やかな香りを楽しむ浅煎りコーヒーが、惣菜パンやあんパンなどの和の食材のおいしさを引き立てます。
奥:エビカツ 250円
手前:ハニーマスタードチキン 260円
ハニーマスタードチキンは、メインのチキンとフレッシュなトマトやレタスが相まって、さっぱり食べられる。
男性人気も高い一品。パンはこの後出てくる塩バターパンを使用している。
~シンプルなパンには中煎りコーヒー~
食パンや塩パンのようなシンプルなパンには、パンの甘みや香りを邪魔しない中煎りコーヒーが好相性。
コーヒーの香りも楽しめます。
寒い季節は、チーズやハムをはさんでトーストするのもおすすめ。
塩バターパン 100円
一番人気の塩バターパンは、ジュワッとしみでるバターに岩塩が合う。
そのまま食べても良し、野菜などをサンドすれば絶妙な塩加減になってまた良し。
パンに合わせてコーヒーを選ぶ。
または、コーヒーに合わせてパンを選ぶ。
そんな楽しみ方をしてみれば、休日のブランチやおやつタイムがよりぜいたくなものになるかもしれません。
▼街のおすすめパン屋さん情報はコチラから!
世界一のバリスタの技!おいしいコーヒーの淹れ方
よりコーヒータイムを楽しむため、「ワールドブリュワーズカップ2016」チャンピオンに輝いた世界一のバリスタ、粕谷哲さんの抽出方法を教えていただきました。
粕谷さんの抽出理論「4:6 メソッド」は、「世界のコーヒー抽出シーンを変えた」といわれたほど画期的でした。
この方法なら「誰でも簡単においしく」淹れられるからです。
お話を聞いたのは…
Philocoffea(フィロコフィア)
バリスタ 福島 宏樹さん
フィロコフィアは「船橋コーヒータウン化計画」発起人の梶真佐巳さんと、粕谷哲さんによる焙煎研究所。福島さんはRUDDER COFFEE(ラダーコーヒー)シャポー船橋店の店長を務める。
まずコーヒーをおいしく淹れるためには、良質で新鮮な豆を選ぶこと、豆はなるべく淹れる直前に挽くこと、豆の保存期間は粉なら常温で1、2週間以内、豆の場合は約1カ月、そして正確に測って淹れることが大切です。
「コーヒーが苦手な人が言う『苦み』と『酸味』。
しかし高品質な浅煎りのスペシャルティコーヒーに苦みはなく、華やかで上質な酸味こそが第一条件です。
豆にはこだわりましょう」
と福島さん。
豆は淹れるときに必要量だけ挽きます。家庭用ミルの粗挽きでOK。
「4:6メソッド」の特徴は、粗挽きでおいしく抽出できる(クリーンなコーヒーに仕上がる)こと、壁を作らず粉全体を撹拌するように注ぐこと、注いだ分がある程度落ち切ってから次を注ぐことにあります。
注ぎ口が細く湯量を適確に注げるドリップケトルと、コーヒードリッパー&サーバー、デジタルスケール(はかり)はそろえましょう。
タイマー付きスケールならなお便利です。
▲そろえておきたい道具。
奥から時計回りにドリップケトルミニ、タイマー付きスケール、ドリッパー&サーバー(いずれも「粕谷モデル」)
お湯は太く強く、粉全体に行きわたるように注ぐ。壁は作らなくてOK
淹れたてコーヒーの水色(すいしょく)は黒ではなく赤みがある
「 4 : 6 メソッド」で 淹れてみよう!
【レシピ】浅煎り豆使用/カップ2杯分
・コーヒー豆20g(粗挽き)
・お湯300㎖(浅煎りの場合92〜93℃)
1 ドリッパーにペーパーフィルターをセットしたら、お湯(分量外)をまんべんなく回しかける。紙の匂いを落とし、サーバーを温める効果がある(このお湯は捨てる)
2 挽いた豆をドリッパーに入れ、平らにならしてお湯60㎖を注ぐ
3 40秒後さらに60㎖を注ぐ(ここまでの湯量120㎖)。この「40秒後に60㎖」をあと3回繰り返す(3回で180㎖)
4 コーヒーがサーバーに落ちきったら完成。ドリッパーをよく撹拌してカップに注ぐ
淹れた後の粉の様子。粗い粉が上に浮く。壁がないのも特徴
ぜひ「4:6 メソッド」をマスターして、お気に入りのパンと共においしいコーヒーを楽しんでみてくださいね。