片付かない部屋 、がんばっているもののうまくいかない日々の節約 。どうにかしたい!そう思っている人も多いのでは? そこで 、「 片付け 」×「 節約 」のプロ・海老原葉月さんに収納のテクニックと節約につながるコツを教えてもらいました。第2回は物が増えやすく、散らかりやすい「子ども部屋」の収納術です!

海老原葉月さん 

海老原葉月さん
暮らし整えラボ代表。2児のママ。整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級の資格を持ち「暮らしを楽しむ」をコンセプトに、テレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアで活躍中。3COINS、カインズマニアとしても有名。
https://linktr.ee/hazuki.e39

 

公開 2023/07/25(最終更新 2024/02/29)

海老原葉月

海老原葉月

暮らし整えラボ代表。2児のママ。整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級の資格を持ち「暮らしを楽しむ」をコンセプトに、テレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアで活躍中。 3COINS、カインズマニアとしても有名。 https://linktr.ee/hazuki.e39

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子ども部屋収納は「取り出しやすい=お片付けがしやすい」を意識した適切な位置が重要

子ども部屋の収納術 海老原葉月さん
子どもが取り出しやすいことが重要

子ども部屋の収納を考える上で最も重要なポイントは、子どもの身長に合わせるということ。子どもにとって取り出しやすい位置にあるかがとても大事です。「取り出しやすい=お片付けがしやすい」ということなので、まずは適切な位置にあるかを見直しましょう。そして、子どもが成長するにつれて手の届く範囲が変わってくるので、その都度見直して、片付けやすい環境を作ってあげることが大切です。

子ども部屋の収納術 海老原葉月さん
箱に入れるだけなら月齢の低いお子さんもお片付けしやすいですね

月齢の低い1歳や2歳のお子さんの場合は、とにかく手間を省くのがポイント。棚に収納ボックスをしまったりせず、そのまま出しておいて子どもがそこに入れるだけ、そのくらい簡単でOK!

おもちゃをジャンルごとに分け保存袋などでさらに細分化

収納の仕方としては、ある程度ジャンル分けをしつつ、そのジャンル内でもさらに細分化をするのがいいですね。お人形系、ブロック系とジャンルを分け、細かいパーツは保存袋などを使ってパーツごとにそれぞれ収納します。そうすることで分かりやすく、管理もしやすいのでおすすめです。お子さんによってはジャンル関係なく混ぜてしまうこともあるかと思いますが、それはそのお子さんにとって「片付けしにくい環境」なのかもしれません。性格によって細かい収納方法を好む人もいれば、ざっくりタイプの人もいます。細分化の度合いは、お子さんの性格に合わせて見極めてあげるのがいいと思います。その子にとって「ストレスを感じない収納」であることが大事だからです。

子ども部屋の収納術 海老原葉月さん
視認性の高いラベリングは子どもにとって分かりやすいので◎

ラベリングもおすすめ。ここでも子ども目線を忘れずに! ひらがなで書いたり収納する物のイラストを入れるのもいいと思います。また、収納している物の写真を貼るのも◎。ラベリングは視認性が高いのでパッと見て分かりやすいですし、年齢が低いお子さんも理解しやすいので試してみてください。

意識面にも働き掛けて「自分で片付ける」習慣を

カレンダー

子どもが自分で片付けるようになるには意識面への働き掛けもとっても大切。わが家では、洗濯物をたたんだら、100円均一で購入したカレンダー型の付箋に丸を付けるようにしています。目に見えることで達成感を感じるので、息子たちは楽しみながらやっています。他にも「お片付け競争」などゲーム要素を取り入れるのも効果的。こういった達成感やワクワク感といった子どもが楽しみながらできる工夫もしてみましょう。後は、お片付けが得意ということを認識させてあげるのも大事なので、お片付けができたらしっかり褒めてあげること。その積み重ねが子どもの意識を変えていきます。

つい手を出したくなりますが、そこはグッと我慢。収納の工夫と声掛けで上手に誘導して、自分で片付ける習慣を付けさせましょう。もしママやパパが片付けをするのであれば、お子さんと一緒に片付けること。収納ボックスにしまうのはお子さんにやらせるようにして、「これってどこにしまうんだっけ?」と声掛けをしながら子ども自身に考えさせましょう。それを繰り返すことで、しっかりと覚えていくので意識してみてください。

「管理」と「可視化」で子供部屋収納を見直して「買い足し・無駄買い」を減らす

物の全体量が多ければ多いほど、子ども自身で管理するのは難しくなってくるので、なるべく物を増やさない!と言ってもなかなか難しいのが現実。そういった時は、お子さんと一緒にルールを決めて見直すタイミングを設けてみましょう。わが家は、洋服は衣装ケースに入らなくなったタイミングで、それからプレゼントをもらえる誕生日とクリスマス前にも見直すようにしています。見直すタイミングが決まったらカレンダーに書くなどして「可視化」するのがポイント。

このように子ども部屋の収納をちょっと工夫することで「管理」がしやくすなり、「可視化」することでお子さんの意識を高め、自分自身で片付けるように。それが、物の紛失による買い足しや、無駄買いを減らすことにもつながっていくので、ぜひお子さんと一緒に見直してみてください!