寒くなるとなぜだか食べたくなるチョコレート。
おいしいチョコレートのお店が知りたい! ということで、千葉でチョコレートが自慢のお店をご紹介します。
※内容は取材時点のものです。最新情報は公式HPまたはSNSでご確認ください
公開 2020/01/24(最終更新 2022/11/29)
編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
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【柏】Tribal Cacao(トライバルカカオ)カカオの個性を楽しむビーントゥバー
2018年10月に柏にオープンした「トライバルカカオ」は、県内でも数少ないビーントゥバーのチョコレート専門店。
ビーントゥバーとは、カカオ豆(ビーン)からチョコレート(バー)まで自前で仕上げるお店を指します。
理系大出身の若きオーナー・橋本直樹さんが手掛けるチョコレートは、カカオと砂糖のみが原材料と至極シンプル。
店頭には産地ごとに常時10種前後の「チョコレートタブレット」(板チョコ)が並びますが、食べてみると味わいがまったく違うことに驚きます。
例えば、「タンザニア」はリンゴのようなさわやかな香りが感じられてとってもフルーティ。
一方で「トリニダード・ドバコ」は、ブルーチーズのような後味。
シトラスのような清涼感あふれる「ソルサル」、ココナツの香りがする「ガーナ」……。
カカオと砂糖だけで作られているはずなのに、おのおのしっかりと個性を主張しているのが不思議!
こうした味わいの違いは、それぞれのカカオ豆が持つ特徴であることはもちろん、発酵方法や製造過程によっても変わるものなのだそう。
大学在学中に、「食」に関する仕事をやりたいという漠然とした思いが芽生えた橋本さん。
でもその思いを形にするにはどうしたらいいのか…。
悩んだ末にヨーロッパへ旅立ち、約40カ国を回ります。その後も、アジアや北欧の国々へも出掛け、さまざまな国と文化に触れました。
そこで気づいたのは、「どの国でもチョコレートは愛されている」ということ。
そして、現在の店舗のお隣にある「雨の日珈琲」のオーナーから、「お店をやるならチョコレートがいいよ」とおすすめされたことも後押しに。
そんなこんなでチョコレートに果てしない可能性を感じた橋本さんは、まずは独学で研究を始めます。
試作の他、文献を読み漁り歴史や背景を勉強、スイスやベルギーに実際に足を運び、本場の味を学びました。
そして一年後に、クラフトチョコレート専門店「ダンデライオン・チョコレート」で修業をスタートし、約2年の期間を経て独立。
当初アドバイスをくれた「雨の日珈琲」の隣の店舗に、たまたま空きが出たことも運命的でした!
現在は、高校時代の同級生であるスタッフと二名でお店を切り盛りしています。
産地から届いた、厳選のカカオ豆をローストするところから作業はスタート。
およそ3日間で、チョコレートを作り上げます。
取材中も、機械で取りきれなかったカカオ豆の皮を、スタッフの方が取り除いていました。
こうした地道な作業の積み重ねがこだわりの1枚につながります。
できあがったピカピカのチョコレートは、1個1個手作業で包装。
目の前でチョコレートを包装してくれた橋本さん。角がピシッとしていてめちゃめちゃキレイ!
「大学では生産管理も学んだのに、生産性とは逆をいっています(笑)。でも僕らが作るのは何百枚でも、お客さまが手にするのはたった1枚。そのことを考えると1つとして手を抜けないなと思うんです」。
目を引くおしゃれな包装紙は、ブータンの伝統的なテキスタイルがモチーフ。
アジア発のビーントゥバーとして、アジア諸国の文化も大切にしたいそう。
また、素晴らしいカカオ豆を作ってくれた生産者のためにも、そのおいしさを多くの人に伝えるのが、自分の役目なのだともおっしゃっていました。
チョコレートタブレットは、基本的に全ての種類が試食できます。
橋本さんらスタッフが、1つ1つ丁寧に説明してくれますよ!
そんなやりとりも楽しいので、どうぞじっくりチョコレートを選んでください。
店内はイートインも可能で、アイスクリームやパフェが味わえます。
寒い季節にはホットチョコレートも人気です。
なんとこの1杯に、1枚半分の板チョコが使われています!
とっても濃厚で、身も心もポカポカになれるドリンクでした♪
Tribal Cacao(トライバルカカオ)
住所/千葉県柏市あけぼの4-4-3 ミエールジビキ101
営業時間/11時~20時
定休日/水曜、第3木曜
アクセス/柏駅西口から徒歩5分
駐車場/なし
電話番号/04-7115-9434
ホームページ/https://shopinfo.tribalcacao.co.jp/
【流山おおたかの森】パティスリー レタンプリュス
本格パティスリーで味わう自慢のチョコレート
流山エリアで屈指の人気を誇るパティスリー。
オーナーパティシエは、フランス伝統菓子の「パティスリー・ドゥ・フジウ」、本格フランス菓子で知られる有名パティスリー「オーボンヴュータン」、さらに本場フランスでの修業を経て、2012年に流山おおたかの森に、お店をオープンしました。
その経験から生み出されるトラディショナルなケーキを中心に、パンや焼き菓子、ジャムなどがそろいます。
バレンタインの時期に特に注目を集めるのが、チョコレート!
1粒から購入できる「ボン・ボン・ショコラ」は常時14種。
整然と並ぶ姿が美しいです!
中でも人気は、左から5列目にあるハート型の「クール」。
ホワイトチョコベースに赤いフルーツを合わせたガナッシュが入っています。
ベリー系の甘酸っぱいクリームとリッチな甘さのチョコレートが絶妙なバランス。
見た目のかわいさももちろんなのですが、味わいも◎です。
アーモンドとヘーゼルナッツを使用した「デュオ」(左から2列目)もおすすめとのこと。
ナッツの香ばしさと食感がアクセント。ほどよい甘さのプラリネが口の中でまろやかにとろけます。
こちらのお店では、チョコレートをフルーツやナッツと合わせることが多いそう。
合わせる食材によって使用するチョコレートを重めのものにしたり、軽めのものにしたりと全体のバランスを大切にしています。
板状のタブレットショコラは「ブラン」「オレ」「ノワール」の3種類。
フリーズドライのいちごを使用した「ブラン」は、ホワイトチョコレートに色鮮やかな赤が映える!
ピスタチオのグリーンもポイントになっています。
ちなみに「オレ」と「ブラン」にはローストしたナッツがトッピングされています。
そのほか、オレンジピールのチョコレートがけ「オランジェット」、サクサクに仕上げたフィアンティーヌ(クレープ風の薄い焼き菓子)とキャラメリゼしたアーモンドをチョコレートで包んだ「ロッシェ」、プラリネ入りのチョコレートにナッツ類やレーズンをのせた「マンディアン」など、ショーケースには気になるアイテムがいっぱい。
例年、バレンタインの時期にはブラウニーのようなチョコレートの焼き菓子が登場するそうなので、今年もご注目を~。
2019年6月に、流山おおたかの森駅東口方面にあった店舗を現在の場所に移転。
店内20席、テラス12席とゆったりとしたカフェスペースが誕生し、ドリンクと一緒に自慢のスイーツを楽しめるようになりました。
入口正面のショーケースには、ケーキはもちろん、パンやチョコレート、キャラメル、自家製ジェラートなどがズラリ。
フランスで「パティスリー」というと、ケーキだけでなく、グラス・ソルベ(アイスクリーム)やコンフィズリー(砂糖菓子)、ヴィエノワズリー(菓子パン)なども扱うのが一般的なのだそう。
そんなフランスの食文化も発信していきたいと考えて、「レタンプリュス」では幅広いお菓子を展開しています。
筆者のように甘いものとパンが大好きな方にとって天国のようなお店です!
パティスリー レタンプリュス
住所/千葉県流山市市野谷543-1
営業時間/10時~19時
定休日/火曜(祝日の場合は営業)
アクセス/流山おおたかの森駅南出口から徒歩12分
駐車場/17台
電話番号/04-7168-0960
ホームページ/http://lestempsplus.com/
【南行徳】チョコレートカフェ&バー
セブンコンチネンツ
実は相性抜群なチョコレート×お酒
「セブンコンチネンツ」は、チョコレートをメインにしたカフェ&バー。
看板メニューは、職人が一つ一つ手作りしているボンボンショコラです。
常時25~30種がそろい、中には季節限定品などもあり。
ショーケースに並んでいないチョコもあるので、店内に置かれたメニューを見ながら選ぶのがおすすめです。
注文は1粒からOK。
こちらではランチ後に、デザート感覚で1粒だけチョコレートを注文する方も多いそうですよ。
確かに食事のあと「デザートは重いけど、コーヒーと一緒に甘いものが食べたい…」ということありますよね!
また、コーヒーはその都度、豆を挽いて1杯ずつ丁寧に淹れています。
ボンボンショコラをプレゼントにする場合は、オリジナルのギフトボックスに入れてくれます。
クジラのロゴがかわいい!
そしてセブンコンチネンツならではのチョコレートの楽しみ方が、お酒と一緒に味わうこと。
「実は、お酒とチョコレートってすごく合うんです」と話すのは、店長の守屋知美さん。
守屋さんは、もともとお酒が大好き。特にテキーラに関しては、「テキーラ・マエストロ」の資格を持っているほど、知識が豊富です。
「カカオもテキーラもメキシコ生まれだから、相性抜群なんです。
チョコレートは、テキーラだけでなくウイスキーにも合うし、日本酒にもおすすめ。
ナッツ系のものはビールと一緒に食べてもおいしいんですよ」とうれしそうに教えてくれました!
昼だからカフェ、夜だからお酒…ということはなく、オープンからクローズまで、コーヒーやスイーツなどのカフェメニューも、アルコール類も楽しめるのが、セブンコンチネンツの特徴。
チョコレート×コーヒー・紅茶はもちろん、お酒×チョコレートのおいしさをみんなに知ってほしい!ということで、このような形になったそうです。
テキーラはアルコール度数の高さゆえ、日本だと罰ゲームのようなイメージがありますが、守屋さん曰く「味と香りが楽しめるとってもおいしいお酒」。
チョコレートと合わせると、テキーラの香りがより際立ち、飲み口がまろやかになるそうです。
写真のチョコは、ビターとミルクを重ねたヘーゼルナッツのチョコレート「タンドレス」。
このタンドレスはもちろん、テキーラはどんなチョコとも合うとのことなので、ぜひお試しください!
スイーツでは、シーズンごとに登場するパフェも好評です。
1月下旬からは、「ショコラフォンデュパフェ」が登場!!
マドレーヌ、アイスクリーム、コーヒーゼリー、ココアクッキー、ラム風味のミルクプリンからなるパフェに、あたたかいチョコレートソースをテーブルでかけて仕上げる、ぜいたくな一品です!
2月中旬までの提供予定なので、気になる人はお早めに~。
冬にうれしいチョコレートドリンクは、ルビーチョコレートを使った「ルビーチョコレートドリンク」も。
ピンクの色合いがキュートで、人気上昇中です。
チョコレートの他にも、フランス人パティシエが監修したケーキやアイス、スイス人パティシエによるプチシューやマカロンなどがそろい、セレクトショップのようなイメージで、選りすぐりのスイーツが楽しめます。
例年、バレンタインの時期には、店内でスイーツを仲良く味わうご夫婦やカップルも♡
この時期、ボンボンショコラは売り切れてしまう商品もあるので、前もって店頭で予約をしておくと安心です。
チョコレートカフェ&バー セブンコンチネンツ
住所/千葉県市川市相之川4-6-1
営業時間/ランチ11時30分~15時(土日祝は12時~)、カフェ15時~18時(LO17時)、バー19時30分~24時
定休日/火曜
アクセス/南行徳駅北口から徒歩3分
駐車場/なし
電話番号/047⁻325⁻9416
ホームページ/http://www.s-continents.com/
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