【袖ケ浦市】eco生活事始め展 展示会・講演会/考古資料から見た上手な資源の使い方
考古学をひもとけば、エコ生活のヒントが見えてくる。
そんなユニークな視点で構成された展示会が、袖ケ浦市郷土博物館で、3月1日(日)まで開催中だ。
▲船材を利用した井戸(市川市後通遺跡)
エコをテーマに
貴重で楽しい展示会
展示会では、千葉県内で発掘された豊富な遺物から、限りある資源を有効利用していた先人の知恵と工夫を紹介し、賢いエコ生活の在り方を探る。
会場には、3R(リユース・リサイクル・リデュース)にちなんだ旧石器時代から江戸時代の遺物を展示。
再加工や修理、転用された土器や石器、皿など、先人たちが物を大切に扱っていたことがうかがえる数々の貴重な遺物を一堂に見られるチャンスだ。
千葉県に多い貝塚では、縄文時代のエコ生活を送っていたという。
千葉市の有吉北貝塚をモデルに、その理由も明らかにされる。
期間中は展示解説会も実施予定。
専門家が見どころを分かりやすく説明してくれるので、実施日に合わせて来館するのもお勧めだ。
千葉県教育振興財団文化財センターのHPでも「見どころ解説」をアップしているので、ぜひチェックを。
▲補修孔のある器(柏市駒形遺跡)
温故知新
考古学から得る先人の知恵
この展示会は昨年、県内2カ所で開催され、多くの反響を呼んだ。
現代社会が抱える環境や資源、ごみ問題と深く関わることから、「テーマの切り口が良かった」「普段の生活を見直すきっかけになった」「出土品から、ここまで多くの事が分かるとは驚いた」などの声が寄せられている。
ここ袖ヶ浦が最後の展示会となるので、お見逃しなく!
2月8日(土)には袖ケ浦市民会館大ホールで、展示会と連動した講演会を開催。
縄文時代〜江戸時代の資源やごみ事情について、専門家が詳しく楽しく解説する。
展示会だけでは分からない部分もクリアに。
「展示会も講演会も、教科書には載っていない面白くて貴重な情報が満載です。考古学に興味のない人も楽しめる内容ですので、ぜひ足をお運びください」と主催者は話す。
考古学には、今と未来へつながるさまざまな手がかりが秘められている。
楽しく先人の知恵を学びながら、これからのエコ生活について考えてみては。(ゆるり)
展示会
日時/~3月1日(日)
午前9時~午後5時
場所/袖ケ浦市郷土博物館
(袖ケ浦市下新田1133)
料金/無料
展示説明会
日時/1月26日(日)
2月16日(日)・29日(土)
各日午前10時、午後2時
※事前申し込み不要
料金/無料
講演会
日時/2月8日(土)
午前10時30分~午後3時40分
※事前申し込み不要
場所/袖ケ浦市民会館大ホール
(袖ケ浦市坂戸市場1566)
料金/無料
問い合わせ/043(424)4850
千葉県教育振興財団文化財センター