【マネー特集】お金について学ぼう! FPの貯蓄法アドバイス&親子で行きたい貨幣博物館
ママたちが気になるお金のことを徹底調査。
ライフステージ別貯蓄法や、話題の「つみたてNISA」と「iDeCo」の解説。
親子で行きたい千葉と埼玉の貨幣博物館紹介など、お金のことを学んで、お金と上手に付き合いましょう!
※こちらの記事は「ちいき新聞」(5月25日号)マネー特集を再編集してお届けしております。「ちいき新聞」とは千葉・埼玉・茨城の一部で発行するフリーペーパーです。
公開 2018/05/24
目次
ためたい!備えたい! ライフステージ別貯蓄法
人生の三大資金といわれる住宅資金・教育資金・老後資金。
余裕を持って安心して暮らすためにはどのようなため方があるのか、その人の人生に合わせた資金計画をアドバイスする専門家、ファイナンシャル・プランナー(FP)に話を聞きました。
FPからのアドバイス
取材協力/日本FP協会千葉支部 (無料相談会実施中)
電話番号/047-420-3390
~住宅資金~
現金を残して心に余裕。住宅ローンの年間返済額は年収の20%以内がベター
平均購入額
建売住宅 約3,340万円 マンション 約4,270万円
※住宅金融支援機構「2016年度フラット35利用者調査報告」より
最近は物件価格全額でローンを組めるケースもありますが、返済額の負担を抑えるなら年間の返済額は年収の20%以内に。
また、購入時は物件価格以外に物件価格の3~10%程度の諸費用や引っ越し費用などがかかるので、100万~200万円程度の余裕を持ちましょう。
すでに購入した人は、借り換えや繰り上げ返済を考えているのでは。
借り換え効果があるのは下記表の三つの条件(表1)に当てはまる人。
繰り上げ返済は条件によりますが、月の返済額を減らすよりも期間短縮の方が利息軽減効果は高いです。
しかし、金利の低い今は、期間いっぱい借りて、その分貯蓄をする方がメリットが多いかもしれません。
表1:借り換え効果がある条件
①住宅ローンの残高が1,000万円以上ある
②借り換え後の金利が1%以上低くなる
③返済期間の残りが10年以上ある
おすすめの住宅資金貯蓄法
●財形住宅貯蓄
勤務している企業に財形貯蓄制度がある人のみ利用可能。使途は決められているが、非課税枠がありためやすい
●積立定期預金
自動振り替えにして下ろさないのが基本!
~教育資金~
児童手当を全てためると約200万円。中学生になるまでがため時!
子ども1人あたりの総額
約969万円(幼稚園から高校まで公立、大学は私立の場合)
※文部科学省「子供の学習費調査(平成26年度)」「私立大学等の入学者に係る学生納付金等調査結果について(平成26年度)」より
教育資金は公立・私立の選択で大きく変わるため、早めに進学プランを立てましょう。
ため時は教育費の負担が比較的軽い中学生になるまで。
おすすめは0歳から中学修了まで支給される児童手当をためることです。
支給額は月で見ると多くありませんが、全て貯めると約200万円になり、大学の入学費用として準備することができます。
奨学金を検討する際は、地方自治体や大学独自の奨学金のチェックも忘れずに。
祖父母の援助が得られる場合は、非課税でできる贈与の方法があるので利用すると良いでしょう。
おすすめの教育資金貯蓄法
手当てはないものと思って貯金をするのが鉄則!
非課税の贈与法
●教育資金贈与
用途は学費および学費に関連するものに限られるが、一定の金額なら非課税
●暦年贈与
使用用途は問われず年間110万円までの贈与なら非課税
~老後資金~
老後の心配をする時期と、老後資金をためる時期は違います
高齢夫婦無職世帯の支出
約27万円/月
※総務省「家計調査年報(家計収支編)」平成28年家計の概況より
「40代、そろそろ老後が心配…」といった声を聞きますが、老後資金の準備は早いに越したことはありません。
高齢夫婦の1カ月の支出は約27万円。ゆとりある生活をするなら1カ月約35万円(※1)かかります。
詳しい統計はありませんが、今の国民年金で満額を夫婦で受け取れば月15万円程度と考えられているので、実際の支出との差額を埋めるための備えが必要です。
もし、年金支給が70歳になったらさらにお金が必要です。こう考えると老後資金の準備も若いうちからためておきたいですね。また、病気にならず、健康でいることも備えの一つです。
※1 生命保険文化センター/平成28年度「生活保障に関する調査」より
おすすめの老後資金貯蓄法
●財形年金貯蓄
財形貯蓄制度のある企業に勤めている人のみ利用可能。若いうちから気軽にためられる
●個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)
専業主婦も入れる自分で備える年金。掛け金を運用しながら積み立てられる
●個人年金保険
生命保険各社で加入可能。途中解約は元本割れをすることもあるが、比較的利回りが良い
持ち家を担保に借り入れ
家を担保に老後の生活費が借りられる制度。土地の価値によって限度額は変わる
国の非課税制度 今注目の制度を解説 「つみたてNISA」と「iDeCo」
最近、新聞やニュースでよく目にする「つみたてNISA」(小額投資非課税制度)や「iDeCo」(個人型確定拠出年金)。
話題になっているけど、どんな金融商品なのか分からない人もいるのでは?そこで、イオン銀行イオンモール千葉ニュータウン店の担当者にお話を聞きました。
取材協力/イオン銀行 イオンモール千葉ニュータウン店
(千葉県印西市中央北3-2 イオンモール千葉ニュータウン2階)
~この人に聞きました~
「つみたてNISA」…イオン銀行千葉営業部 イオンモール千葉ニュータウン店 斉藤佳子さん
「iDeCo」…イオン銀行千葉営業部 イオンモール千葉ニュータウン店 八木顕子さん
~つみたてNISA~
Q1.つみたてNISAとは?
A.税制優遇制度を受けながら、小額からの積み立て投資が出来る制度です。2018年1月から始まりました。毎年40万円を上限に、つみたてNISA対象の投資信託商品が購入可能です。最長20年運用できます。
Q2.投資信託って何ですか?
A.投資信託とは、投資家(お客さま)から預かったお金をまとめて、資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が運用する金融商品です。
投資信託は、株式、不動産、債権などの投資対象を選べます。また、これらを組み合わせた複合型の投資信託もあります。1,000円、1万円などと手頃な金額で購入できるのも特徴です。
Q3.つみたてNISAのメリットって何ですか?
A.各年に購入した投資信託が値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)が、購入した年から20年間非課税となります。通常なら、約20%の税金がかかるので、1万円の利益がでた場合、入ってくる収入は約8,000円となりますが、つみたてNISAでは1万円がまるまる入ります。
また、運用管理費用(信託報酬)は、金融庁が設定した基準を満たした低コストのものとなっています。
Q4.つみたてNISAとNISAの違いは?
A. 大きな違いは年間の投資上限額と運用期間です。つみたてNISAは、投資額が年間40万円、運用期間は最長20年間。NISAは、投資額が年間120万円、運用期間は最長5年間となります。
Q5.どんな人が始めているの?
A.小額から始めることができるので、投資をはじめてみようかなという運用初心者の人から、将来のために少しでも運用したい!という投資経験豊富な人までさまざまな人が始めています。
~iDeCo~
Q1. iDeCoとはどんな制度なの?
A. iDeCoとは、自分で決めた額を積み立てながら、その掛け金を自分で運用していくことで、将来に向けた資産形成を進めていける年金制度です。原則、年金資産は60歳から受け取ることができます。
Q2. iDeCoのメリットって何ですか?
A. 拠出時に掛け金が全額所得控除され、運用時に運用益も非課税で再投資されて、受け取るときも税制優遇措置があります。
Q3.運用商品の選び方
A. 確定拠出年金は、自分で選んだ商品で運用し、その運用結果によって将来の受け取り額が決まります。資産配分を決める際は、サポートツールなどを提供している金融機関もあるので活用してはいかがでしょうか。
Q4. iDeCoの注意点は?
A. iDeCoは60歳になるまでは、原則受給できません。給付額は運用成績により変動し運用の結果によっては、損失が生じる可能性があります。また、国民年金基金連合会、運営管理機関(金融機関など)、事務委託先金融機関への手数料がかかってきます。
Q5.どんな人におすすめですか?
A.税制優遇を受けながら、自分に合った老後の備えをしたい人におすすめです。
知ってる?お金のこと お金にまつわる博物館に行ってみよう!
私たちの生活に身近な存在のお金ですが、さまざまな変遷を経て現在のお札・硬貨になっています。
そんなお金のあれこれを知ることができる博物館があるのを知っていますか?行けばお金の見方が変わるかも?!
貨幣博物館
(※画像の転載禁止)
古代から現代まで、さまざまなものがお金として使用されてきました。
貨幣博物館で紹介されているのは、お金の歴史とその役割。
ずらりと並んだ歴代の大判・小判、日本銀行券や絵画、道具などから分かるお金と文化・社会との関わりなど、興味深い内容がいっぱい。
テーマ展「おかねをめぐる物語 -江戸の文芸とユーモア-」は7月8日(日)まで開催。
(※画像の転載禁止)
住所/東京都中央区日本橋本石町1-3-1(日本銀行分館内)
交通/地下鉄半蔵門線「三越前」駅(B1出口)から徒歩1分、地下鉄銀座線 「三越前」駅(A5出口)から徒歩1~2分、地下鉄東西線「日本橋」駅(A1出口)から徒歩6分、JR東京駅日本橋口から徒歩8分
営業時間/9:30~16:30(最終入館は16:00まで)
定休日/月曜日(ただし、祝日は開館)、年末年始、臨時休館日
料金/無料
電話番号/03-3277-3037(直通)
お札と切手の博物館
(※画像の転載禁止)
お札の流通に必要なのは「信頼」。この信頼を維持するために必要なのが偽造防止対策。
お札と切手の博物館では、印刷や製紙の面から偽造防止技術の歴史を楽しく学べます。
また、偽造防止技術体験コーナーでは、実際に高度な偽造防止技術を自分の目で確かめることもできます。
他にもお札の芸術性に焦点を当てた展示や歴代の日本切手などの展示もあります。
(※画像の転載禁止)
住所/東京都北区王子1-6-1
交通/JR京浜東北線・地下鉄南北線「王子」駅から徒歩3分
営業時間/9:30~17:00
定休日/月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始、臨時休館日
料金/無料
電話番号/03-5390-5194
造幣局さいたま支局・造幣さいたま博物館
(※画像の転載禁止)
工場には見学通路があり、特殊な加工を施したプルーフ貨幣セットや勲章の製造工程を自由に見学できます。
工場棟に隣接する博物館では、大判・小判などの古銭や記念貨幣、オリンピック入賞メダルをはじめとする金属工芸品など約1,000点を展示。
予約制でガイドツアーもあり。
貨幣がぐっと身近な存在に感じられます。
(※画像の転載禁止)
住所/埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-190-22
交通/JR宇都宮線・高崎線・京浜東北線「さいたま新都心」駅東口から徒歩12分
営業時間/9:00~16:30(最終入館は16:00まで)
定休日/工場:土・日曜、祝日、年末年始ほか臨時休館日
博物館:年末年始、臨時休館日
料金/無料
電話番号/048-645-5899