【流山市】三社大神のオビシャ・五穀豊穣を願う新春行事

古くから関東地方を中心にそれぞれの形で伝承されてきた、豊穣を祈る行事「オビシャ」。

流山市西深井にある三社大神では、毎年成人の日に行っており、来年は1月13日( 月・祝)に開催される。

流山三社大神のオビシャ
鬼の的に向かって弓を射る

矢を放ち、
鬼の目を射抜けば豊作

流山市指定保存樹木のムクの大木が出迎えてくれる三社大神の創建は1659年といわれる。

オビシャがいつ始まったのか、今となっては知る由もないが、この地域は元々農業が盛んで、その年1年の五穀豊穣を願う行事として、かつては2月15日に、最近は成人の日に行われてきた。 

四つの地区が交代で当番を担い、野菜や竹で鶴亀の飾り物を作り、神前にお供えをする。

宮司によるおはらいを受けた後、境内に降り弓射を行う。

的に描かれた鬼の目を射抜けば豊作といわれ、宮司と総代長に続き、総代、氏子が次々と弓を射る。

時間が許せば見学者も貴重な弓射を体験できる。

総代長の中村好夫さんは「昔ながらの行事。後継者は年々減っているが、末永く続けていければ」と話す。

竹で作った鶴とダイコンとゴボウで作った亀を神前に供える
竹で作った鶴とダイコンとゴボウで作った亀を神前に供える

的は逆さの鬼の顔
周りを彩る干支や龍

的の絵は元々当番が毎年描いていたが、現在は地域に住む小倉(源兵衛)卓郎さんが1995(平成7)年に描いた原画を印刷して使っている。

書き手がいなくなり「鬼」の字だけの年もあり、絵が好きな小倉さんに白羽の矢が立った。

参考にしたのは東京国立博物館にあった鬼の絵。

博物館に何度も通い2カ月かけて、ツノが2本の赤鬼と1本の緑鬼の的を描き上げた。

鬼の顔が逆さまなのは昔からで理由は不明だが、「オニ」を逆から読むと「ニオウ(仁王)」になるからという説もあるようだ。

「鬼の周りには12の干支を、さらにその周りには、縁起物の松竹梅と草を描きました。この草はお釈迦さまが中国から日本に渡る時に通ったシルクロードを表しています。四つの地区があるので東西南北に龍の絵も配しました」と小倉さん。

その細かな描写にも注目したい。 (琉)

三社大神総代長の中村さん(左)と的の絵を描いた小倉さん(右)
三社大神総代長の中村さん(左)と的の絵を描いた小倉さん(右)

日時/2020年1月13日(月・祝)
午後2時~午後3時ごろ

場所/三社大神
(流山市西深井180)

問い合わせ/04-7152-3039 中村

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