はしか(麻しん)流行 感染を予防するには

旅行者からの感染をきっかけに、各地で流行の兆しを見せている「はしか(麻しん)」。

その感染経路や症状、予防法について紹介します。

監修/医療法人社団 精樹会 さくらホームクリニック 副院長・医師 近藤靖子さん

感染症の中では
最も強い感染力

はしかは、はしかウイルスによって起こる感染症です。

人から人へ感染し、空気・飛沫・接触感染が主な感染経路です。

感染力はきわめて強く、一般的な感染症の中では最も強い感染力を持つといわれています。

感染後は、10日前後の潜伏期間の後、38度前後の熱やせきなどの風邪のような症状が出て、発疹が現れます。

発疹は耳の後ろ、首、おでこの辺りから出始め、顔や胴回り、腕などから全身に広がっていきます。

発症後、肺炎や脳炎といった合併症を引き起こしたり、免疫力が低下することで別の病原菌による感染症にかかったりすることもあるため、注意が必要です。

特効薬はないため、感染した場合は、解熱剤などの対症療法が行われます。

 

平成30年(2018年)の全国のはしか発生状況の推移グラフ

ワクチン接種が
最善の予防策

予防法は2回のワクチン接種による免疫獲得です。

日本では2006年度以降、1歳児と小学校入学前の幼児を対象に2回接種が導入されましたが、最近の感染者の年齢を見ると、20〜40代の人が多いことが分かります。

これは、10代以下の人は2回接種の対象となっていることが多く、50代以上の人ははしかにかかったことがある人が多いということが背景にあると考えられます。

自分が2度の予防接種を受けたかどうかは、母子手帳で確認、または各自治体や病院で受けられる抗体検査で判断できます。

 

●ワクチン接種を受けたか分からない人
・母子手帳などでワクチン接種歴を確認
・病院などで受けられる抗体検査を受けて確認

●海外渡航の経験がある人
【渡航前】
・母子手帳などでワクチン接種歴を確認
・ワクチンを2回接種していない人は予防接種を要検討
【帰国後】
・帰国後2週間程度の健康状態に注意
・高熱や全身の発疹、咳、鼻水、目の充血等の症状がある場合は、あらかじめ医療機関に電話連絡の上、指示に従い受診

 

参考文献/沖縄県「沖縄県内の麻しん患者発生報告一覧(平成30年4月30日現在)」、NIID国立感染症研究所HP「麻疹とは」、厚生労働省HP「麻しんについて」千葉県HP「麻しん(はしか)にご注意!」

 

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ちいき新聞web 管理人M

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春日部市出身、八千代市在住。お酒(ハイボール)と旅好き。勝田台駅周辺の飲み屋のことならおまかせ。

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