資産運用、初心者でもできることは? 投資についての考え方や種類をご紹介!

子育て中のママの悩みの一つに、教育費や老後の資金などお金のことをあげる人も多いのではないでしょうか。

お金のことって聞きたいけど聞きにくい。どこに相談していいのか分からない。そこで、マネーに詳しい3人のラボママに資産運用にまつわる投資の種類や考え方、最近話題の仮想通貨のメリット・デメリットなど聞いてみました。

※ラボママとはちいき新聞読者コミュニティー「ちいきラボ」に登録するママのこと。
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公開 2018/05/09

ちいきラボ事務局

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これで安心!働き女子の将来設計 知識ゼロから始める資産運用・投資

1人目は高根規子さん。ちいき新聞のレポーターとしても活躍中です。前職では経理の仕事に従事。その経験を生かしてビジネスローン紹介サイトなどにも執筆されています。

 

働き女子の8割がお金の悩みを抱えている!?

転職サイトのリサーチによると、 仕事を持つ女性の約8割がお金に関する不安や悩みを抱えているようです。

不安の内容は給料が増えないとか出費を減らせないなど、今現在を生きるために必要なお金と、今後のライフスタイルの変化や老後など、将来のお金への不安に大別できます。

特に社会に出てから好景気を肌身で感じたことのない世代にとっては、今後も景気が良くなるとは思えず、将来や老後のお金にまつわる不安は増すばかりです。

 

一方でメディアでは「アベノミクスで景気上向きに!」などの報道が相次いでいます。

これをご覧になっている方の中には「お金があり余っているお金持ちだけが、投資で儲けたからでしょ?私には一切関係ないわ!」と思う方もいるかもしれませんね。

しかし近頃では20~30代女性の資産運用デビューが急増中です。

実は資産運用や投資は、ポイントさえ押さえれば誰でも気軽に始めることができます。超低金利の今だからこそ、将来に備えて資産運用を始めるチャンスなのです。

 

初心者でも始めやすい投資は?

資産運用に挑戦したくても、やっぱり初めは不安に思うもの。

まず頭に浮かぶのが「資産運用といっても、運用するほどの資産をもっていない」とか「コツコツ貯めたお金が目減りするのは困る」といった元手やリスクについてではないでしょうか。

そんな資産運用ビギナーには、次のような金融商品がありますよ。

 

 ≪積立投資信託≫

毎月定額を証券会社の運用のプロ(ファンドマネージャー)に預けるかたちで投資し、ファンドマネージャーは投資家たちから集めたお金を株式や債券などで運用します。そして投資家は、金融市場で得られた運用益を受け取るという仕組みです。まとまったお金はないけど、毎月少しずつ投資を始めたいという方におすすめです。

 

≪個人向け国債≫

コツコツ貯めたお金の一部を資産運用したい。でも元本割れするのがこわい」そんな方には個人向け国債はいかがでしょうか。国債とは国(日本政府)が発行する債券のことで、要するに投資家が国にお金を貸し、数年後に利息とともに貸したお金を返してもらうというものです。個人向け国債は、その名の通り個人投資家しか買えない国債で、10年満期の変動利付、5年・3年満期の固定利付の3種類があります。 

 

今後、年金制度がどうなるかわからない時代です。メガバンクにお金を預けても定期預金の金利が0.01%しか付かないことを考えれば、今ある資産を上手に運用することは、将来のお金に関する不安を払拭する有効な手段になり得ます。まずは最初の一歩を踏み出してみませんか? (高根規子)

 

投資について積極的に学ぶべき! 収入の引き出しに投資はいかが?

続いては、柳谷笑子さん。ママ向け雑誌でママライターとして活躍の経験があり、投資やSNSを利用した隙間時間の換金化、ハンドメイド作品の販売など…ママができるお小遣い稼ぎを得意としています。

 

投資についていいイメージができない?!

私は、資産運用として、ここ数年で、株や投資信託の知識を詳しい友人に教えてもらい薄利を得ています。

基本的にビビリなので大勝負をしない分、大負けもしません。

とかく日本人は「額に汗して働く」「働かざる者食うべからず」という考えをしがち。私も父にそう教わってきました。「お金を稼ぐ=労働の対価」の教育が行き届いており…。

しかし一部の富裕層の人たちは確実に資産運用しているし、お金を増やす系のセミナーに参加すれば絶対と言っていいほど、最終的に行き着くのは投資です。

しかし、投資について良いイメージを持つことが出来ない私たち日本人。

「株なんて失敗したらどうするの?」「なんだかよく分からないし、怖い」

それが大多数の答え。

資産運用は当たり前、少額スタートで始めてみよう

一方アメリカはどうでしょう?

アメリカでは小さい頃から学校でも株の授業があるし、資産運用に前向きな教育をしています。

先日、とあるテレビ番組で「アメリカでは給与所得だけに頼っている家庭の割合は少なく、資産運用をしているので会社に何かあった場合でもすぐ路頭に迷うことはない」と発言しているコメンテーターがいました。        

別のコメンテーターは、「ここは日本、みんなまじめに仕事して給料を得ようと頑張っているんだ」というような返しをしていました。

やはり日本ではまだまだ資産運用の意識が低いんだと改めて感じました。

私も株を始めた頃は同じように思っていたし、抵抗もありましたが、今は少額投資ですがコツコツと地道に資産運用しています。

だからといって皆さんに「株やりましょう!株!」などと無責任に煽ることは出来ません。ノーリスクではないですからね。

儲ける人がいる一方負ける人がいるのも事実。

投資信託にしたって、分配金(毎月いくらか投資した会社からお金が振り込まれる仕組み)は貰えるが、元本は少しずつ目減りしていきます。

しかしこの低金利時代、銀行に預けていくらの利子でしょうか?

もっと日本人は投資について積極的に学ぶべきだと思います。

会社の倒産やリストラにあってしまった時でも、毎月いくらかの収入の引き出しは考えておくべき。

自分のお金は自分で増やす。身近な所から始めてみませんか?(柳谷笑子)

近頃よく耳にする仮想通貨ってどんなもの?

最後に、2級FP技能士の資格をお持ちのママ、ちょうちん(ペンネーム)さんです。FP技能士という立場から、ハイリスクハイリターンといわれる仮想通貨について教えてもらいました。

 

仮想通貨のメリット・デメリット

近頃話題の仮想通貨。インターネット上などで使用でき、紙幣や硬貨は発行されません。

国境がなく、世界のどこでも流通しているため利便性が高く、今後の経済活動においてさらなる発展が期待されています。

日本でも大手デパートや、旅行代理店などで試験的に仮想通貨の導入をはじめているようです。両替不要で買い物が出来るのは外国人旅行客にとってありがたいサービスです。免税対応と合わせたサービスの向上で集客を狙う店舗も今後増えていきそうです。

また、仮想通貨は、ユーザー間で送金・受取も出来ることが特徴です。海外への送金も素早く行えるため、非常に便利な機能として注目されています。

しかし、日本でいう日本銀行のような中央銀行の管理を受けないため、価格変動が大きく、通常の通貨のように銀行口座などで管理することができません

管理者が存在しないため、自己責任でインターネット上で管理する必要があります。

そして、銀行にお金を預けた場合、万が一その銀行が破綻した場合にはペイオフの制度により1,000万円(+利息)までの預貯金は戻ってきますが、仮想通貨に対してはそのような制度はありません。

また、証券市場における有価証券(株式、国債、投資信託等)の売買において価格操作やインサイダー取引等によって利益を得ようとした場合、金融商品取引法の規制を受けることになります。

一方、仮想通貨は有価証券として認められていないため、金融商品取引法による規制を受けない代わりに、そういった被害に遭った場合でも保護を受けられないことになります。

現在、日本に仮想通貨の不公正取引を直接規制できる法律は存在していない状況なのです。

 

価格の高騰を期待して、興味のある人はすぐにでも飛びつきたい気持ちになると思いますが、価格が乱高下しやすく大暴落する可能性も持ち合わせていること、現段階では、被害に遭った場合でも保護を受けられないことなど正しい知識を持ち、納得した上で投資するようにしましょう。(ちょうちん)