第12回市原市精神保健福祉フェスタ・尾木ママがやって来る!

障害のある人もない人も、誰もが居心地いいと感じられる街ってすてき。

そんな地域にするにはどうしたらよいか、一緒に考えてみよう。

尾木直樹氏

公開 2019/10/16

ちいき新聞ライター

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未来を担う子どもや若者へ

教育評論家、「尾木ママ」こと尾木直樹氏が講演する。

テーマは「ありのままに今を輝かせる力〜共生社会を目指して〜」。

外見、能力、しぐさや行動はそれぞれ違って当たり前。

各人が自分らしく暮らせる社会を築くには、他者の特性を認めること。

未来を担う健常者へ向けて、ユーモアを交えながら優しい言葉で語り掛ける。

親子での参加もお勧めだ。

また、帝京平成大学現代ライフ学部教授の藤川眞理子氏は、精神障害者を支える地域包括ケアシステムについて、医療関係者など専門家へ向けた講演を行う。

障害者手作り品の販売や心が和む音楽もある。

「市原フィルハーモニー管弦楽団」、障害者とその支援者で構成される「フラップダッシュ」による合唱。

毎年恒例の、会場全体で歌声を合わせるエンディングは感動的だ。

 

障碍者の作品

障害者手作りのパンや手工芸品は大好評

他者を正しく理解し偏見をなくそう

市原市精神保健福祉フェスタ

昨年のフェスタの様子

 

障害者の特徴とは何だろう?

手足が不自由、簡単な計算ができない、不可解な行動をとるといったことがあるかもしれない。

しかし、健常者でも、物事によってはうまくできなかったり、緊張したり不安になってしまう経験はあるはず。

できることが多いか少ないか、心が不安定な状態が短時間で落ち着くか長時間続いてしまうか。

「少しの違いがあるだけ」と市原地域生活支援センター「はばたき」の施設長、阿部康代さん。

精神障害者が事件を起こすことがあるが、「真面目に生き、社会人としての義務をきちんと果たしている人もたくさんいる。精神障害者は危険だと決めつけないで」。

一方、「健常者にばかり我慢と理解を請うのではなく、障害者も社会の一員としてできることを行っていくべき。互いに理解し合い、みんなが安心して暮らせるよう考え工夫してこそ地域包括ケアシステムが成り立つのです」と力を込める。

まずは他者を思いやるところから、始めてみたい。 (海)

 

第12回市原市精神保健福祉フェスタ

日時/10月26日(土)
午後0時40分開演(正午開場)
展示販売はロビーにて午前11時半~午後2時

場所/市原市市民会館大ホール
(惣社1-1-1)

料金/入場無料 手話通訳あり  

問い合わせ/0436(24)2925
市原市精神保健福祉フェスタ実行委員会