【千葉市・船橋市】家族のために知っておきたい高齢者向け施設3選&老人ホームの基礎知識

人生100年時代において、誰にとっても他人事ではない家族の老後や介護のこと。

近年は元気なうちから老人ホームや高齢者住宅など自分自身の「老後の住まい」を検討する人も増えています。

しかし、高齢者向け施設といってもさまざまな種類があり、違いを理解して家族や自分が本当に幸せに過ごせる施設を選択するのは難しいところです。

そこで、千葉市・船橋市内にある3つの高齢者向け施設を取材しました。

 

公開 2018/06/21(最終更新 2023/03/02)

編集部

編集部

千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・埼玉情報”をお届けします!!

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目次(気になる施設をクリック)

「ドリームプロジェクト」で夢をかなえるハイアットレジデンス季美の都ちば

はじまりは「透析患者さんを救いたい」という思い

千葉市中央区都町の閑静な住宅街に位置する「ハイアットレジデンス季美の都ちば」は、医療法人社団明生会が運営する介護付き有料老人ホーム

介護付有料老人ホームは、行政から「特定施設入居者生活介護」として指定を受けた高齢者向け施設です。
食事、入浴、排泄などの介護サービスを受けることができ、設備面やレクリエーションなどのサービスも充実しています。
「自立型」「介護専用型」「混合型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。

季美の都ちばは自立、要介護どちらも入居可能な「混合型」です。 

季美の都ちばは医療法人が運営しているため、提携医療機関が充実しており、24時間安心して過ごせる体制が整っている点が大きな特徴。

特に明生会は、「千葉県内各地で透析を受けられるように」と、地域に透析医療を拡げてきました。
しかし、透析のための通院は、高齢になるほど患者さんの負担が大きくなるもの。
一方で、透析患者は施設への入所が比較的難しいという現実があります。
そうした問題と向き合う中で大きくなった、「透析患者さんを救いたい」という思いが、介護施設開設のはじまりでした。 

こうした経緯から、季美の都ちばでは透析患者を積極的に受け入れています。
透析室勤務経験のある看護師を配置し、透析施設までは無料で送迎。

食事に関しても栄養士が一人ひとりの状態に合わせてしっかりと管理してくれるので安心です。

そのようなケアが透析患者に起きやすい合併症の予防につながるのはもちろんですが、施設長の佐久間康彰さんは「さまざまな負担を軽減することで、治療優先の生活ではなく、自分らしい暮らしを楽しんでいただけたら」と語ります。 

また、透析だけでなく、認知症・胃ろうの方も入居可能

外来受診時は、医師の指示を正確に受け取ってその後のケアを行うため、必ず看護師が付き添います。

その他歯科診療・泌尿器科・精神疾患といった専門的な訪問診療から、難病・がん患者の受け入れ相談まで、幅広く対応できるのは医療法人ならではの強みです。

 

「ドリームプロジェクト」で海外へ

季美の都ちばでは、普段から入居者にアンケートを取ってそれぞれの希望を毎月の行事や食事に反映させていますが、それとは別に、入居者の夢をかなえる「ドリームプロジェクト」というユニークな取り組みがあります。

例えば、「大好きだったラーメンが食べたい」という透析患者さんには、調理方法を工夫し、塩分を控えたラーメンを作りました。

その時ばかりはスタッフの皆さんも驚くほどの早さで箸が進んだといいます。

↓ こちらが透析患者さんでも食べられるラーメン。

またある時は、茶道の家元である入居者の方の願いを受けて、施設内でお茶会を開いたそう。
以下は、そのお茶会に招待したお弟子さんからのお礼の言葉です。

 

「とても温かい雰囲気の中、皆さんが優しく接している姿を拝見し、いつも先生がおっしゃっている“私はとても幸せです”という言葉の意味が理解でき安心しました。楽しく参加させていただき、本当にありがとうございます。」

 

「生きがい」のある暮らしは、ご本人のみならず、家族や周囲の人も笑顔にするのだと感じさせるエピソードです。 

驚くべきことに、海外出身の入居者の「故郷を訪ねたい」という夢も実現させたといいます。

飛行機での海外渡航には、さまざまなハードルがありました。

それでも一つひとつクリアし、車いす生活だったご本人も精力的にリハビリに励んだそう。

目標ができた時のパワーは底知れぬもので、準備すること約1年、ついに故郷で親戚や昔の仲間と念願の再会を果たしたのです。

渡航には経験豊富なケアマネジャーが同行しました。

無事元気に施設へと帰って来た時には、スタッフ総出でお出迎え。
長旅の疲れも感じさせぬ程の笑顔が、帰郷の満足感を物語っていました。 

こちらは「時代劇を見たい」という夢をかなえた時のクライマックスシーン、
悪代官 VS 岡っ引きの一騎打ち!

入居者のためにここまでできるのは、
日頃から一人ひとりの「人生」と向き合っているからこそではないでしょうか。

 

季節を感じられる「行事食」とイベント

季美の都ちばでは、毎月1回季節を感じられる「行事食」が提供されます。

例えば、春には若竹煮、夏には流しそうめんなど。

取材に伺った日、ロビーには映画のセットさながらの昭和レトロな飾り付けがされていました。
スタッフさんの手作りとは思えないハイクオリティ!
聞けば「居酒屋風」の行事食のためとのこと。
「居酒屋に行きたい」という入居者アンケートの答えを受けて企画したのだそう。 

食事に関するさまざまな制限があっても、医師と相談しながら、なるべく食べられる方法を探すといいます。

現在はスイーツバイキングを実現するべくスイーツを試作中なのだとか。

また、毎月外出もしくは屋内でのイベントがある他、夏と冬の年に2回、明生会が運営する介護施設4施設合同のイベントも行っています。

毎回テーマを決めて、4施設のスタッフ全員、忙しい仕事の合間を縫って何日も前から出し物の練習に励むのだそう。
前回のイベントの動画を見せていただくと、某有名テーマパークのような本格的なショーを再現していました!
照明や飾り付けもかなり手が込んでいます。
これも「テーマパークに行きたい」という入居者の願いを叶えるため。
入居者の皆さんからは拍手や歓声、笑い声が上がり、活気にあふれていました。 

これまでのさまざまな行事で撮ったたくさんの写真や動画を見せながら、当時を振り返り思わず笑みがこぼれる施設長の佐久間さん。

スタッフさんたちも入居者の皆さんと一緒に楽しんでいることが伝わってきます。

夏のイベント(テーマはインド)時の料理長特製カレーは、目の前で調理し、好きな具をトッピングできるスタイルで提供されました。

食欲が湧くように、見た目や香りで五感に訴える工夫をしています。

 

一番のベテランというケアマネジャーさんに仕事のやりがいを尋ねると、

「入居者さんからありがとうと言われる時」

という答えが返ってきました。

実際、スタッフさんと施設内を回っていて入居者の方とすれ違うと必ず、「いつもありがとうございます」と笑顔で声を掛けられました。 

介護の負担は軽減したい。

しかし、本人も家族も、住み慣れた我が家や家族と離れることには多少なりとも抵抗を感じるものです。

それでも、「ここでならきっと幸せに暮らすことができる」と思わせてくれる、温かい雰囲気に満ちた季美の都ちば。

入居を検討している方には、体験入居プランがあります(原則65歳以上で自立の方、要支援1~要介護5の方まで利用可能。経管栄養やバルンカテーテル、認知症の方も応相談)。
12日(3食込み)で10,800円~。利用希望の方は季美の都ちば(0120-806-385)へお電話を。

※全額実費の介護保険対象外サービスです。

 

≪費用一例≫

■終身利用プランAコース(税込)の場合

入居金・・・1,968,000円
月額費用・・・209,190円

 月額費用内訳(30日) 

家賃相当額 60,000円
食費 30,900円
光熱水費 36,000円
管理費 82,290円

※2階居室は、眺望等の居室環境を考慮し、家賃相当額5,000円増しとなります。

 

介護付き有料老人ホーム
ハイアットレジデンス 季美の都ちば

住所/千葉県千葉市中央区都町1212-31
定員(居室総数)/45  (45)
要介護度/自立、要支援1、要支援2、要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5
居室タイプ/個室
電話番号/0120-806-385
FAX/043-235-0777

自立した生活をサポート明生苑(めいせいえん)

小規模多機能型居宅介護とグループホーム

医療法人社団明生会が千葉市美浜区に今年3月にオープンした「明生苑」は、小規模多機能型居宅介護グループホーム2つの機能をもつ地域密着の施設です。

小規模多機能型居宅介護とは、環境を大きく変えることなく、在宅介護をサポートすることを目的に平成18年にスタートした新しい介護サービスです。

利用者が可能な限り自立した生活が送れるよう、個々の体力などに合わせて「通所」「宿泊」「訪問」を自由に選択し、組み合わせて利用することができます。

一方でグループホームとは、認知症の方同士が少人数のユニットを組み、共同で生活する施設のこと。 

明生苑では1Fで小規模多機能型居宅介護の通いや宿泊、自宅訪問を行い、2Fは認知症の方が暮らすグループホームとなっています。

玄関を入るとすぐ、通いの利用者が過ごす共有スペースが見えます。

こちらで、頭の体操や簡単な運動などのレクリエーション、食事などをして1日過ごします。

通いが受けられるのは朝930分から午後5時まで。

厨房も併設しているので、できたての昼食が楽しめるのもポイント。

また、希望者が利用できる入浴施設や、2つある車椅子用のお手洗いなども使い勝手がよいと好評です。

また、宿泊の部屋は全室個室

当日予約も可能で、通いに来たけど体調がすぐれない…というときにそのまま宿泊するということもできるそうです。 

その他、利用者の自宅をスタッフが訪ねてお買い物や掃除といった家事のお手伝いをしたり、電話での安否確認などをする「訪問」もあります。

 

≪費用一例≫(月額)

要支援・要介護 1割負担 2割負担
要支援1の場合 3,686円 7,371円

※食費は別途かかります
※宿泊費(2,500円)別途かかります
※要支援・要介護度に応じて金額変動あり
※一部加算分の費用がかかります

 

■対象者

・千葉市美浜区、稲毛区、花見川区に住所を有する方

・介護保険認定で要支援1以上を受けた方

・常時、医療処置を必要としない方

を全て満たす方

 

2Fのグループホームでは、20186月現在9名(Aユニット)の入居者が生活しています。

2018年夏から秋にかけてBユニット(9名定員)の募集がスタートします。 

1ユニットにつき、3(夜間は1名)の介護スタッフが日々の暮らしをサポート。 

もちろん全室個室で、各部屋に電動ベッドと冷暖房が完備されています。

一部屋の広さは約10㎡~12㎡。

備え付けの家具などがないのは、自宅から使いなれた家具や家電を入居時に持参してもらうことで、入居者が安心して生活してほしいから。 

ただ、個室といっても部屋に閉じこもって生活するわけではなく、日中は中央の共有スペースでみんなと過ごしたり、スタッフと一緒に近所のスーパーに買い物や散歩に出かけたりと、人と接しながらアクティブに過ごします。

共有スペースに併設されたシステムキッチンでは、入居者自身が料理をすることもあるそうですよ!

やはり主婦経験が長い女性は、キッチンに立つとテキパキと作業をこなす方が多いのだとか。

認知症の進行緩和のために

ひとくちに認知症といっても、症状や進行具合は人それぞれ。

何から何までスタッフがやってあげるのではなく、入居者一人ひとりが「自分のできることは自分でやる」ことをここでは大切にしています。

加えて、季節を感じることも認知症の症状緩和には大事なことと考え、月に1回イベントも実施。

これまでに、いちご狩りやお花見、千葉市動物公園への遠足などを行ってきました。

入居者のリクエストに応えて回転寿司を食べに行ったこともあるそうです。

また、1Fの「小規模多機能型居宅介護」と連動してレクリエーションや行事を行い、地域の人とのつながりや交流を図っています。

このように介護スタッフのサポートを受けながら、自分らしさを忘れずに、できる範囲で自立した生活を送ることで、認知症の進行が緩やかになるといわれているそうです。 

実際にグループホームに入居している方のご家族からは、「スタッフの方が優しくて、散歩や外出行事も非常に多く、病院の受診もお願いすることもできて家族としては大変満足しております」という声が寄せられています。

 

≪費用一例≫ 

1ユニット時/30日換算)

要支援・要介護

1割負担

2割負担

要介護1の場合

24,319

48,637

※要支援・要介護度に応じて金額変動あり
※別途、加算分の費用がかかります

 

 

月額利用料

(30日換算)

居室料

75,000

光熱費

20,000

食費

51,000

 

■対象者

・千葉市内に住所を有する方

・介護保険認定で要支援2~要介護5を受けた方

・「認知症」と診断された方

・常時、医療処置を必要としない方

・生活保護を受給していない方

を全て満たす方

 

画一的なサポートではなく、個人に合ったサービスを自身で選び、受けられる。

そして年を重ねるとどうしても「できない」と感じることが多くなる中で「できること」を見つけ、スタッフが「お手伝い」という形で支援してくれる、そんな施設が「明生苑」です。

 

明生苑

住所/千葉市美浜区高浜1-11-4
定員/
小規模多機能型居宅介護
・登録定員18
・通い定員9
・宿泊3

グループホーム 18名(2ユニット)

要介護度/(小規模多機能型居宅介護)要支援1以上

(グループホーム)要支援2、要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5

居室タイプ/個室
電話番号/043-204-5051

生きる喜びを分かち合う軽費老人ホーム 福寿荘

千葉県船橋市古和釜町にある社会福祉法人 修央会 軽費老人ホーム「福寿荘」。

「入居されてる方々が生きがいをもって明るく楽しく元気に生活をするというのがスタッフ全員の思いです」と、法人本部長兼副施設長の石神敏明さん。

施設は四季を感じる緑に囲まれた場所にあり、地域に根差して36年になります。

イベント開催で社会の役に立つ体験をしてほしい

「福寿荘」では、定期的に映画の鑑賞会や、プロの歌手を招いてのコンサート、地元中学部活動の演奏会などイベントを開催し、地域の方の参加も受け入れています。

近所に「福寿荘」があって良かったと思ってもらいたいという気持ちから、イベント内容はスタッフが企画。

リハビリ体操、遺言書の書き方、笑いヨガなどイベントはどれも好評で、昨年は、年間で延べ1,096人の地域の方々が参加されました。

地域住民と、入居者がイベントを通じてお話しするきっかけにもなり、とても開放的な印象です! 

会場の準備(椅子や机を移動したりする)は、入居者の方が進んで行います。

自分たちが作ったイベントを見ることで生きがいを感じているといい、皆さんとても楽しそう。

イベントが終わると、机やスリッパを拭く方、椅子を片付ける方など自主的に片付けが始まります。

やることがあるということが、生きがい作りの一環。

施設によっては、ケガをしたら困るという理由から、設営などはスタッフのみで行うところもあるようですが、「福寿荘」では、常に自主性を尊重しています。 

「誰かの役に立ったらうれしい、感謝されたいという感情は、人間が最後まで持っている“幸せ”を感じる感情だと思っています」
と石神さんが話すように、入居者の方々が“やれること” “やりたいこと”がどんどん増えているそう。 

印刷したイベントのチラシをDMで郵送する準備も(軽度な)認知症の入居者の方が行います。

入居者の方が散歩の途中で地域の人たちに映画上映会の話をして、それをきっかけに10人ほどの方が来てくれた…なんていうエピソードも。 

 

入居者の家族からは、「福寿荘」に入居してから以前より元気になったという声が多数寄せられています。

今まで1人暮らしで、他人との接点がなかった方々が、ここに入居して友だちができ、役割を持つことで明るくなっていくといいます。 

ある方は認知症で、入居前に住んでいた家はゴミ屋敷状態。

しかし、「福寿荘」に入居し、友だちができて、施設のお手伝いをしたりしているうちに、認知症の症状も緩和されてきたそう。

スタッフだけでなく、周りの人たちの支えあいで、元気になっていくのが目にみえて分かるとのこと。

 

また、居住されている方に内職を斡旋しているのも施設の特徴の一つ。

お部屋で特にやることがなかったという方たちが、自分にもお金を稼ぐことができる、やることができてうれしい といきいきしていくそうです。 

内職を最近始めたという入居者の方にお話をうかがうと、

「ずっと働いてきたので、何もしないでごろごろしてるのが一番いやなんです。
紐を通して、袋に入れて、シールを貼って…とっても楽しいです。
お金というより、生きがいです。」

と話してくれました。

施設周辺の草刈などもボランティアでやっていましたが、腰を悪くしてしまいしばらくできなかったので、内職で人の役に立てることがうれしいと笑顔を見せます。

 

スタッフの思い~大きなこころで~

「福寿荘」では、食事の面でも楽しんでもらおうと、「バイキング形式でのランチ」や「そばうち体験」などさまざまな趣向を凝らしています。

バイキングメニュー例

・ちらし寿司 ・サンドイッチ(卵&ツナ)
・わんこそば ・ゆばのすまし汁 ・オードブル
・白身魚と野菜のオーブングリル ・グラタン
・プチケーキ ・フルーツ盛り合わせ

こどもの日にちらし寿司、土用の丑の日にはうなぎ、クリスマスのメニューにはフライドチキンなど、季節のイベントや行事があるときには、それに合わせてメニューを考えています。

 

「約35年前に立ちあげた施設なのでバリアフリーも整っておらず、階段もあり、お部屋に段差もあります。
毎日3食たべるためには、階段を下りて食堂に行かないといけないので、生活自体がリハビリなんです」
と石神さん。

施設の裏に畑があり、畑に行くのにも階段を下りないと行かれません。

半身麻痺の方が、孫に芋ほりをさせてあげたいと、この階段を毎日上り下りして、畑を耕したり、野菜を育てたりしています。
麻痺だからといって寝たきりにせず、自分がやりたいことをやれる環境が施設の魅力。

 

スタッフもあんなことをやりたい、こんなことをやりたいと、どんどんアイデアを出し、最近は「いちご狩りに連れて行きたい」というスタッフの声で、いちご狩りに行ったりもしました。

今年入社2年目になるというスタッフ中川さん。

「高校2年生の時、体験学習で『福寿荘』に来て、お祭りイベントのお手伝いをしました。

入居者の皆さんがとても楽しそうに盆踊りをしている様子をみて、とても優しい気持ちになりました。

ここで働きたいという思いがどんどん大きくなり、就職しました」

と話します。

今では入居者の皆さんのアイドル的存在なんだとか。

入社してみて、いろいろな行事をやっているうちに、参加者をもっと笑顔にしたいという気持ちが深まっているそうです。

 

軽費老人ホームは船橋市に8施設のみグループ施設との連携も

軽費老人ホームとは、60歳以上で、自立した日常生活を営むことが難しい身寄りのない人、家族による援助を受けることが困難な人など、条件を満たした高齢者が入居できる施設。
月額料金は所得に応じて異なり、比較的安い料金で利用できるのが特徴です。

食事サービスの提供があるA型、自炊のB型、食事・生活支援サービスのついたC型(ケアハウス)の3つのタイプがあり、「福寿荘」は食事が3食付くA型。

 

≪費用一例≫

年金収入150万円以下の場合

月額合計額 64,280
(3食込み。別途お部屋で使用した電気の料金がかかります)

※入居金は必要ありません。その他詳しくはお問い合わせください。

 

「福寿荘」では、同グループの併設施設(特別養護老人ホーム 船橋百寿苑・特別養護老人ホーム 船橋笑寿苑・坪井ケアプランセンター)と協力して、包括的なケアもできます。

必要に応じて介護職員が日常生活の援助や生活相談を受けてくれ、看護師も常勤。
毎週1回、内科医、歯科医、隔週で心療内科医の診察が受けられます。
各部屋にはナースコールもあるので緊急時は安心です。 

自由外出・外泊OK
クラブ・サークル活動も、グラウンドゴルフ、卓球、詩吟、カラオケ、麻雀、健康フラダンスなど充実。

訪問販売では、パン屋さんや果物屋さん(お菓子も販売)なども。

 

入居者の方がお亡くなりになられたときはお別れ会を開催し、スタッフだけではなく、他の入居者の方々もお線香をあげにきてくれます。

自分もこうやって見送ってもらえるのだと実感することで、死に対しての抵抗感が少し薄れるのだといいます。

 

入居者がこの施設に入って良かった、家族が入れて良かった、地域の方々が近所にこの施設があって良かった、スタッフには働けて良かった と思ってもらえるようにしたいという石神さん。

「この施設に入居するということは、事情があって…家族とうまくいかなくて同居ができなかったり、ずっと暮らしていたアパートが取り壊されることになったりなど、やむなく施設に入ってくる人が多いけど、『ここに来て良かった、ここが俺の一生のすみかだ』と言ってもらえたり、入居者の方から、外出先で『この施設の自慢をしてきたぞ』なんてことを言ってもらえたりするとうれしくなります」
と話します。

 

施設では受精卵を孵化させる試みも。

「家にいたんじゃこんなことなかなかできないでしょ?!鳥小屋作ろうかな」
と、入居者のお一人がうれしそうに話しました。

全ては利他の心から。

「人とつながり感謝されることで充実した生活が出来る」というこの施設ならではの考え方が反映され、入居者の笑顔に溢れた「福寿荘」。

見学は随時受け付けています。まずは一度見学に行ってみては。

 

社会福祉法人修央会 軽費老人ホーム 福寿荘

住所/千葉県船橋市古和釜町791-1

※新京成線「北習志野」駅からセコメディック病院・古和釜十字路・小室駅行バス「古和釜高校前」下車5

入居条件/

60歳以上の健康で自立した生活が可能である方
(ご夫婦で入居を希望される場合にはいずれかが60歳であれば可)
●家庭環境などによりご家族と共に生活することが困難な方
●毎月の生活費をご負担できる方

※利用料金は、月額の定額+各自の年収に応じた事務費です。詳しくは、お問い合わせください。見学ご希望の方は、事前にご連絡をいただくようお願いいたします。

お部屋/すべて個室(8畳・全部屋南向き)
看護師/常勤、訪問診察あり
食事/毎日3食健康に配慮した美味しい食事
電話番号/047-462-2021
FAX047-462-7638
HPhttp://shuokai.org/
同法人運営施設/「船橋百寿苑」「船橋笑寿苑」他

 

いかがでしたでしょうか。

このように高齢者向け施設にはさまざまな種類があり、それぞれ入居条件やかかる費用が異なります。

しっかり情報収集をし、個人の状態や希望に合わせて絞り込んでいきましょう。

今回3つの施設を訪問して実感したことは、大切なのは「人」と「思い」だということ。

これは実際に施設に足を運んでみなければなかなか分からない部分です。

気になる施設が見つかったら、まずは見学してみることをお勧めします。