【酒々井】歴史300年の蔵元「飯沼本家・まがり家」でお酒の魅力を再発見!
今回ご紹介するのは、300年の歴史を誇る蔵元「飯沼本家・まがり家」です。
蔵元にしては珍しく、駅からわずか徒歩10分という好立地。
電車を使えば、車を運転しない方やお酒を試飲したい方も安心ですね。
公開 2019/10/11
梶原 よんり
大学卒業後、旅行会社の広報部に就職するもライターの夢を追いかけるために退職。現在は雑誌や新聞など各種媒体で執筆中。2019ポートクイーン千葉としても活動している。 ★instagram★ https://21/www.instagram.com/yonri.kajiwara/
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酒蔵見学ができます!
こちらの記事のタイトルを見て分かるように、飯沼本家は300年の歴史を誇っています。
300年前と言ったら、西暦1719年。
日本はまだ江戸時代です。
そんな昔から酒々井の地でお酒を作っていたのです。
300年の時を超えて、今こうして令和元年も酒蔵が存続しているとは・・・。
あっぱれです。
酒蔵の「飯沼本家」では見学ができます!
営業日は毎日見学を開催しているので、予定が組みやすいですね!
友人やカップルでいらっしゃる方が多いようです。
また、日本文化に触れられることから、外国の方にも人気だと伺いました。
(料金や時間などの詳細は記事の一番下にあります)
見学のスタートは酒蔵のロビーから。
飯沼本家が生み出した銘柄がずらりと並べてあり、歴史が記されたパネルが飾ってあります。
小学生の頃の校外学習を思い出して胸が躍りました。
それでは、見学を通して見聞きした一部をお伝えいたします。
※日本酒の製造工程は何段階もありますが、ここでは主要な工程を簡易的にお伝えいたします。
工程① 精米
「精米」とは、お米を磨くことです。
こちらが精米所。
日本酒専用のお米「酒米」を一般的なお米よりもさらに白く磨き上げます。
精米は、透き通った日本酒を作るのには欠かせない工程です。
工程② 蒸す
こちらの空間で精米した酒米を蒸します。
蒸すことで、お酒の元となる醪(もろみ)を生み出すのです。
工程③ 発酵
次に、お米を蒸したことで生み出された醪(もろみ)に水を加えて発酵させます。
発酵はタンクの中で20日間ほど。
タンクの蓋を開けると、中はずっと下まで続いています。
容量はなんと30キロリットル!かなりの量のお酒が作れます。
工程④ 絞り
20日ほど醪(もろみ)を発酵させたら、いよいよ絞りの工程に移ります。
こちらの機械を用います。
醪は絞られることでお酒と酒粕に分けられます。
絞り出されたお酒を火にかけたら日本酒の完成です。
「300年の歴史のある酒蔵」というので、すべて人の手を介した昔ながらの製法を想像していたのですが、実際はそんなことありませんでした!
むしろ300年も歴史を存続させるためには工夫が必要であり、そのために最先端の技術を導入したのでしょう。
酒蔵のイメージが覆されました。
おまけ 〜明治蔵〜
蔵見学が終わると「明治蔵」へと案内されました。
明治蔵は、その名の通り明治時代に建てられた酒蔵です。
現在はこちらでお酒作りは行われていませんが、試飲イベントの会場として活用されています。
最近では、某大手化粧品ブランドのCM撮影の舞台になったそうです。
酒蔵カフェ「まがり家」で癒されよう
酒蔵見学をした後は、カフェでまったりするのはいかがでしょう?
隣接する「まがり家」は古民家を移築した酒蔵カフェです。
お酒の試飲はもちろんのこと、うどん、カレー、パスタなどの軽食もあります。
あんみつやアイスなどのスイーツもあるので、小腹が空いたときにも嬉しいカフェです!
お店に足を踏み入れると、和な雰囲気が心を和ませてくれました。
古民家カフェってどうしてこんなにも落ち着くのでしょうか・・・。
取材中だというのに、心底安らいでしまいました。
見てください!
この雰囲気!
いかにも酒蔵カフェらしいです。
ここでいただくお酒は美味しいんだろうな・・・。
ありがたいことに、糀ドリンク(税抜450円)をいただきました。
私がいただいたのは冷たいもの(取材日は暑かったのです)。
温めたものもあるので、これからの寒い季節にもオススメですよ!
まがり家の糀ドリンクは砂糖を使用しておらず、米麹を発行させて自然由来の甘みで勝負しています。
これがすっごく美味しいんです!!砂糖特有のくどい甘さはなく、すっきりとした飲み心地。
なのにもったりとした口当たりがクセになります。
これは何杯でも飲みたい。
あまりもの美味しさに、目を瞑って幸せを噛み締めていました。
糀ドリンクは美肌成分となる麹酸や、身体に必要な栄養素を豊富に含んでいるため、美容と健康にも嬉しいですね。
まがり家では、カフェ以外にもお土産屋さんを営んでいます。
酒類・自家製グルメ・雑貨を取り扱っており、セレクトショップのような雰囲気です。
スタッフの方々が「これいいな!」と思ったものを取り揃えているのだとか。
もちろん、飯沼本家の代表銘柄「甲子(読み方:きのえね)」も販売しているので、お土産にぜひ!
雰囲気抜群なギャラリーも要チェック
せっかく酒蔵カフェに来たのなら、2階も要チェックです!
階段を上ってみると、あらまびっくり!
雰囲気抜群のギャラリーが広がっています。
私が取材した頃(9月下旬)は和食器が展示されていました。
作家さんの心のこもった作品をじっくりと拝見し、心が洗われました。
古民家カフェの温かい雰囲気が相まって、作品がさらに素敵に映りました。
展示される作品は定期的に変わるので、何度来ても楽しめそうですね。
限定酒『酒々井の夜明け』が予約受付中!
せっかくなので宣伝させてください!
飯沼本家の代表銘柄「甲子(読み方:きのえね)」の期間限定商品『酒々井の夜明け』が10月1日から10月25日(金)まで予約受付中です!
※FAXでのご注文締切 10月20日(日)
ネットでのご注文締切 10月25日(金)厳守
『酒々井の夜明け』は、千葉県内のみで生産されるお米「ふさこがね」を使用した純米大吟醸です。
出来立ての初搾りを24時間以内に瓶詰め出荷します。
搾りたてのお酒がみなさまの手元に届くのです!
これは日本酒好きな方にはたまらないはず。
日本酒が大好きなお父さん、おじいちゃん、お世話になっているあの方にもギフトとして送りたい限定品です。
出荷予定日は11月8日(金)を予定しています。
完全予約制となっているので、予約は今すぐこちらから!
(画像提供:飯沼本家・まがり家)
日本が誇るお酒文化に触れてみよう
酒々井といえばアウトレットが有名ですが、こんなところに蔵元があるなんて取材するまで知りませんでした。
生まれた頃から千葉に住んでいる私でも、まだまだ知らない千葉がありました。
今回、私が取材で立ち入った場所はすべて皆さんも立ち入れます。
皆さんも、ぜひ日本文化に気軽に触れて見てくださいね。
営業時間/10:00~18:00
定休日/年末年始・月曜日
(但し、祝祭日の場合火曜日定休)
電話番号/043-496-1001
住所/千葉県印旛郡酒々井町馬橋106
アクセス/
●お車でお越しの場合
東関東自動車道「酒々井IC」より約5分
東関東自動車道「佐倉IC」より約10分
●電車でお越しの場合
JR総武本線「南酒々井駅」徒歩約10分
JR成田線「酒々井駅」タクシー約8分
京成「酒々井駅」タクシー約10分
【酒蔵見学】※要予約
蔵人による酒蔵見学・お土産・無料試飲付き
期間/9〜6月の間毎日
(月曜・年末年始除く)
料金/900円
所要時間/約60分
開始時間/13:30〜 各回約10名