乳がん基本のキ セルフチェックの方法や罹患率について【自分にできること】
自分自身の体と向き合うことが、早期発見の第一歩。
基本的な知識やセルフチェックの方法を知っておくと安心です。
(監修/井上記念病院 乳腺外科 椎名伸充医師)
公開 2019/10/08
セルフチェックをやってみよう
乳がんは自分で発見できる可能性が高いがん。
月1回を目安にセルフチェックを行いましょう。
※セルフチェックでは指先で乳房をつまむのではなく、指の腹を使いましょう。
1.鏡の前で
自然な状態で乳房を観察し、次のような異常がないかどうか調べます。
①左右の乳房の形や大きさの変化
②乳房の皮膚のへこみやひきつれ
③乳首のへこみ、ただれ
両腕を上げ、正面、斜め、側面から乳房を観察。
同じように①~③を調べ、異常がないかを見ます。
2.あおむけになって
腕を上げ、乳房の内側から胸の中央部に向かって4本の指をそろえて指の腹で押さえるようにし、調べます。
(画像)
同様に、乳房の外側から中央に向かって調べます。
脇の下のしこりの有無もチェックします。
3.お風呂場で
指先にせっけんなどを付け、指の腹を渦巻きを描くように滑らせ、しこりがないかを調べます。
乳首の先をつまみ、血の混じった分泌液が出ないか調べます。
データで見る乳がん
■年代別の乳がん罹患率
出典:「がんの統計’18」(国立がん研究センター)
※1年間に人口10万人当たり何例新たに乳がんと診断されるか
■乳がんに罹患する確率
出典:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」最新がん統計
生涯で乳がんに罹患する確率(2014年データに基づく)
11人に1人(9%)
■乳がん検診受診率
出典:平成28年 国民生活基礎調査の乳がん検診受診率 概況(厚生労働省)(40~69歳)