日本一を育てる!?…ママの子育て法 約14万の応募から4歳の女の子が最優秀賞に
昨年12月9日、第16回ドコモ未来ミュージアム 全国絵画コンクールの表彰式が山王パークタワーで行われ、小牧楓花ちゃん(4歳・船橋市)の『ピンクのゆき』が最優秀作品として「文部科学大臣賞」を受賞しました。
応募総数14万310点の中から見事最優秀に輝いた楓花ちゃん。
どこか特別なところで絵を習っているの? どうやって芸術性を育てているの? などいろいろ聞いてみたい!!そこで、楓花ちゃんのママ、英里さんにお話をうかがいました。英里さんはラボママさんです♪
(パパとママに囲まれて楽しそうな楓花ちゃん)
※ラボママとは「ちいき新聞」読者コミュニティー「ちいきラボ」に登録するママのこと。ちいき新聞は千葉・埼玉・茨城の一部で発行するフリーペーパーです。ちいきラボ活動の様子はコチラ
公開 2018/03/22
『ピンクのゆき』どうやって描いたの?
普段は、絵を描くよりも体を動かすのが大好きだという楓花ちゃん。受賞作は、1日で集中して完成させたわけではなく、1週間くらい時間をかけて制作していったそうです。
絵をよく見ると、下地に淡い模様がついています。
これは、シャボン玉液に赤、青、黄色の食紅を混ぜて色をつけ、色をつけたシャボン玉を画用紙に向かって飛ばし、パチンとはじけさせ画用紙に模様をつけたもの。
通っている保育園で教えてもらい、とても楽しんでいたのでこの方法を取り入れたそうです♪ “楽しい”からうまれたものっていいですね!
コンクールのテーマは「僕たち私たちの未来の暮らし」。
「ピンクの雪が降ったらみんなが食べられて喜ぶかなぁ」と思って描いたという『ピンクのゆき』。地球上のいろんな生物たちが、おいしい雪を食べて一緒に遊んで仲良くなったらいいなぁという思いで描いたとのこと。
それを聞いた英里さんは、手伝わなくて良かったなって思ったそうです。
「私がいろいろ口出ししちゃったら、きっとこんな自由に表現することはできなかったと思います。上手ではない子どもらしい絵だったから良かったのかな」。
小さい頃から絵を描くのが大好きだったという英里さん。今も趣味でイラストを描いていますが、楓花ちゃんの発想に驚かされることもしばしば。
「イラストを描いていると、楓花も隣でやりたがるので、そんなときは、2枚同じイラストを描いて1枚を渡し、2人で色塗りしたりします」。
英里さんが描いた線画
英里さんが着色したもの
楓花ちゃんが着色したもの
同じ線画なのに、それぞれ個性が出るものなんですね!
子育てで大切にしていること
こんな風に、ママの傍らで色塗りしたり、絵を描いたりしている楓花ちゃん。将来の夢は、やはり画家やイラストレーター?
すると、「かわいい洋服を考える人か、オリンピックの選手になりたい」と答えてくれました。物づくりも好きだけど、体を動かすのが大好きな楓花ちゃんにぴったりの夢です。
実は、英里さんのもう一つの趣味が洋服作り。表彰式のときの洋服(写真下)も英里さんの手作り。
布を一緒に選び、楓花ちゃんのリクエストに合わせて作ってあげているのだそうです。
こんなにかわいい洋服が作れるなんて羨ましいです!
ママの物づくりの様子を肌で感じられる環境にあるからこそ、意識せずに芸術センスが磨かれるのかもしれないですね。
実は、楓花ちゃんは他にも受賞履歴があるのです!!
週刊少年ジャンプ(集英社)の2017年12月11日号、ワンピース連載20周年記念『みんなのルフィ』という企画。
ハガキにルフィのイラストを描いて応募した中から、100名が、尾田栄一郎先生の描いたルフィと共に、表紙を飾れるというもの。応募総数2818通の中から選ばれました。
「切り紙の貼り絵でルフィを作りました。実際は結構、荒々しい出来なのですが、とても縮小されているので、キレイに見えます(笑)。楓花は切り紙がわりと得意で、上手に出来ていたので最後にペンで麦わらの模様(点々)と頬の傷を描くときはヒヤヒヤしながら横で見ていました」と英里さん。
大人の事情で実際の作品はお見せできないのですが(笑)、楓花ちゃんのルフィは優しい風合いで、4歳でここまでの切り絵ができることに驚きました!
「子育てで大切にしていることは、子どもの夢を誘導しないこと。夢を決め付けないで、自分自身が本当に好きなことを探せるようになってほしいです」との言葉通り、のびのびと育っている楓花ちゃん。
過度に期待せず見守る姿勢から愛情をたっぷり感じました。パパとママの笑顔の中で自由に育つ楓花ちゃんの今後が楽しみです!