埼玉県八潮市で「花桃まつり」開催 「やしお花桃サイダー」(全国商工会連合会会長賞受賞の)も出店
八潮の春といえば花桃。今年も「花桃まつり」が3月16日(金)から開催されます。「花桃サイダー」にもうれしさ満開のニュースが届きました。花桃まつりの詳細や花桃サイダーをご紹介します。
※「ちいき新聞 八潮版」2018年3月16日号並びに2016年9月30日号掲載記事を再編集してお届けします。ちいき新聞は千葉・埼玉・茨城の一部で発行しているフリーペーパーです。
公開 2018/03/16(最終更新 2022/11/16)
24日(土)25日(日)に特別イベント
3月16日(金)から31日(土)まで行われる「第13回川の駅・中川やしお花桃まつり」。
川の駅・中川やしおフラワーパーク(八潮市木曽根・共和橋付近)には約500mにわたり花桃約150本が植えられ(※)、約1万3,000㎡の菜の花畑の黄色とのコントラストが見事です。開催期間中の3月24日(土)25日(日)には特別イベントを開催。
手ぶらでBBQ、花桃色で集まろう(ピンク色の衣装で来場の各日先着200人にプレゼント有り)、和船遊覧体験、地元農産物直売、模擬店などの他に、24日には中川クルージング体験(予約制/参加費500円/定員60人)が、25日には大声コンテスト(当日飛び入り参加可/賞品あり)、花桃ウォーキング(予約制/参加無料/定員300人/13㎞コース)、ドローン無料体験などを予定しています。
(過去の花桃まつりの様子)
首都圏桃源郷
第13回川の駅・中川やしお 花桃まつり
期間/3月16日(金)~31日(土) ※24日・25日は各午前9時半~午後3時半 ※25日は水辺の楽校イベント同時開催
駐車場/約300台(無料)
問い合わせ/048(951)0323 八潮市観光協会
※花桃は植え替えが行われ、例年同様の景観ではありません。
食品部門536点の中から見事入賞!
花桃まつりでは、花桃サイダーが、275mlイベント特別価格1本税込200円で販売されます(通常店頭販売価格は税込216円)。
この「やしお花桃サイダー」は、第58回全国推奨観光土産審査会で「全国商工会連合会会長賞」を受賞したばかり。審査会には、北海道から沖縄まで全国各地から約1,200点の観光土産品が出品され、「日本を代表する『おみやげ』に育ててほしい」品を全国推奨観光土産品に選出。
その土産品に合格したものの中から特に優れた品に対して、厚生労働・農林水産・経済産業・国土交通の各大臣賞や観光庁長官賞などの特別賞が授与されます。
花桃サイダーは食品部門536点の中からの入賞。姉妹品の「やしお花桃ビール」(※)も土産品に合格しています。
「八潮」の名前を全国区にしたい
(2016年11月に「八潮市の花」に追加指定された花桃)
受賞した(有)大久保屋の大久保守雅さんは「八潮市が花桃を生かした町づくりを推進していること、サイダーは家族と一緒に摘んだ八潮産の花桃で作ったこと、ラベルに『地域をつなぎたい』という思いを込めたことなど、ストーリーも評価されました。自分が考案した品で地元・八潮の名が全国区になればうれしい」と話します。
3月19日(月)まで、羽田空港国内線第一ターミナルビル2階マーケットプレイスで開催中の、受賞商品セレクション販売会にも出品されています。(信太)
花の香り「やしお花桃ビール」(※)
オリジナルビール「やしお花桃」は1本310ml入りで410円(税込)。花桃エキスの香りがほんのり漂う、ピンク色をした発泡酒。ラガービールのような麦の苦みがなく、フルーティーでやさしい味わいが女性にも好評です。
考案したのは前述の大久保守雅さん。市内鶴ヶ曽根で三代続く酒販店「大久保屋」の現当主。同店は以前にも純米吟醸酒「八潮美人」をプロデュースし、八潮市推奨品の認定を受けていますが、かねて「市の特産品を使った酒」を作れないかと、地元名産の小松菜や枝豆で焼酎を試作するなど試行錯誤を重ねていました。
数年前、八潮市の花に花桃が指定されたのを受け、新潟のビールメーカーの協力を得て、「やしお花桃」の商品化にこぎつけました。
手摘みの花 作った手づくりの味
「開発に当たり、最も苦労したのが花桃の入手先です」と大久保さん。花の咲く時季には限りがあり、なかなか入手できず諦めかけていたところ、市内八条の農家から庭の花桃を提供してもいいと申し出がありました。
「早速、子ども2人と花を摘みに伺いました。花桃の木は背が高く、はしごをかけて大きなビニール袋二つ分の花を取りました」。8歳と3歳(当時)の子どもたちも、切り落とされた枝から花を摘む作業を楽しんでいたそうです。
ほんのりピンク色の「やしお花桃ビール」、地元の味で乾杯してみては。(テツ)