横山だいすけお兄さん×熊谷千葉市長トークショー 子どもって面白い!をレポ!
2018年2月25日(日)、青葉の森公園芸術ホール(千葉市中央区)にて開催された「だいすけお兄さん×くまがい市長トークショー ~子どもって面白い!~」。
このイベントは「ちばパパ応援イベント」として、千葉市の男女共同参画課が主催。
NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の第11代目うたのお兄さんとして子どもたちに長年関わってきた千葉市出身の横山だいすけさんと、絶賛子育て中の熊谷千葉市長の対談を通じて、子育て世帯を応援しよう!というもの。
うたのお兄さんを9年間(歴代最長!)務めた、子育て世代には超おなじみのだいすけお兄さんが登壇するとあって、定員の840人に対し、1,303件(3,660人)もの応募があったそうです。
というわけで、残念ながら行けなかったママたちに向けて当日の模様をレポします!
公開 2018/03/08
編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へだいすけお兄さん&熊谷市長はどんな子どもだった?
だいすけお兄さんは、千葉市消防局「春の火災予防運動」のポスターにも起用されていて、会場入り口にはポスターがズラリ。
「火元確認!今日もスマイル!」
だいすけお兄さんに言われると説得力が違いますね。
さて、いよいよ開演。
会場の子どもたち(大人たちも)が「だいすけお兄さーん」と呼ぶと、あの声で「はーい!」と返事をしながら元気にだいすけお兄さんが登場しました。
どちらかといえばよしお兄さん派(※体操のお兄さん)の私ですが、それを聞いて「おお! だいすけお兄さん久しぶり!!」とテンションアップ!
ファシリテーターの植草学園短期大学福祉学科准教授・久留島太郎さん
「だいすけお兄さんは千葉市出身なんですよね?」
だいすけお兄さん
「はい。僕が小さい頃はまだ幕張メッセができたばかりで、海浜幕張駅周辺は何もありませんでした。
両親に連れられてよく稲毛海岸のマリンピアに買い物に行っていました」
久留島さん
「小さい頃はどんな夢を持っていましたか?」
だいすけお兄さん
「色々な夢がありましたが、幼稚園のときはパン屋さんになるのが夢でした。単純にパンを食べるのが好きだったので(笑)。
実は、うたのお兄さんを通じて子どもの頃の夢がほとんどかなえられたんです。
例えばパン屋さん。歌の中でパン屋さんの格好をしたり、あとパンになったりしました。
パンになったってどういうこと?って思った人、『だいすけお兄さん メロンパン』で後で検索してみてください!」
知ってる、知ってると言わんばかりにうなずく会場のみなさん。
筆者もメロンパンになっただいすけお兄さんの衝撃的なビジュアルは、今でも脳裏に焼きついています!!
だいすけお兄さん
「うたのお兄さんになりたいって思ったのは、高校生の頃です。
高校2年生のときに進路について考えていて、子どもと歌が好きだから、子どもに歌を届ける仕事がしたいなって」
(※トークショー後のミニコンサートで歌うだいすけお兄さん)
「高校の資料室で、『子どもは脳がとても柔軟。その時期にたくさんの音楽を聞くと、人生がとても豊かなものになる』というような内容の資料を見つけたんです。
それで、家に帰ったら弟がたまたまつけていた『おかあさんといっしょ』でお兄さんとお姉さんが子どもたちと歌っているのを見て、これだ、と。
うたのお兄さんになったら子どもたちと歌えるし、テレビを通して全国の子どもたちに歌を届けられる。そこからうたのお兄さんになろうって決意したんです」
熊谷市長
「私は、幼稚園から小学校のときは電車の運転手さんになりたかったんです。
ちょうど阪神淡路大震災のときに神戸に住んでいて、当時高校2年生だったんですけど、町が変わっていく様子を目にして、地方政治と地方行政をやりたいと考えるようになりました」
子どもたちが心を開いたきっかけは?
久留島さん
「子どもたちとの関わりで大変だったこと、うまくいったことは?」
だいすけお兄さん
「正直に言いますと、苦労の連続でした。
収録スタジオでは45人前後の子どもたちと1時間くらい撮影をします。その時間内で子どもたちの楽しさ、笑顔をどうやったら引き出せるかを考えて臨むんですが、最初は全然うまくいかなくて。
『こんにちはー!』って言っても、驚いて泣き出しちゃったり…。僕は笑顔でやっているつもりなんだけど、子どもたちがなかなか付いてきてくれなかったんです。
多分、自分も慣れないことで緊張していて、それが伝わって子どもたちも緊張してしまったんでしょう。子どもはすごく敏感なんだなってやりながら思いました。
当時は毎回収録が終わると、たくみお姉さんと体操のよしお兄さん、まゆお姉さんの4人で『これがだめだったのかな、こうすればよかったのかな』って反省会をしていました」
久留島さん
「それが変わったのは?」
だいすけお兄さん
「最初は楽しませなきゃって思っていたんですけど、それよりも自分自身が心から楽しんで、みんなもいっしょに遊ぼうよっていう気持ちになったとき、子どもたちの反応がガラッて(変わった)。
『お兄さん!』って来てくれる距離も近くなって。
収録前にする注意事項の説明も『ちゃんと伝えなきゃ』って思っていると、大体子どもたちはちょっと構えてしまう。
そうじゃなくて、『僕はみんなと遊べるのをすごく楽しみにしてたんだ!』っていう気持ちで話すと、ちゃんと約束も守ってくれるんです」
長女が生まれたばかりのころ、初めての育児に右往左往していた筆者は、だいすけお兄さんをはじめ、当時の歌のお姉さん、体操のお兄さん&お姉さんには物理的にも精神的にもずいぶん助けられたものです。
けれどもその背景にはお兄さんたちの試行錯誤があったんですね。
子どものおもしろさとすごさを実感
久留島さん
「今回のテーマ『子どもっておもしろい』と思ったエピソードはありますか?」
熊谷市長
「平昌オリンピックを子ども2人ともとても楽しみに見ていて。
お風呂に一緒に入っていたとき、息子がお尻に泡を付けたまま椅子に腰掛けて、腰をフリフリして『スピードスケート、日本代表速いです!』って言い出したときは笑っちゃいましたね。
そういう、想像を超えるような子どもの行動1つ1つがおもしろいですし、自分も新鮮な気持ちになります」
だいすけお兄さん
「僕もたくさんありますが…、例えば子どもが自慢する感じがすごくおもしろいなって。
『お兄さん、お兄さん! 僕ね、今日ね…、ハンカチ持ってるんだよ!!』と教えてくれた子がいて、きっと、普段は持ってないけど今日は気合が入ってるよって自慢したかったのかな、とか。
あと歌が終わった後にワーって駆け寄ってきて『でっかい鼻くそ取れたよ!』ってくれた子もいました。
『そっかー!おっきいねー!!じゃあお兄さんポケットにしまっとくね!』って大事にしまいましたけど(笑)
あとは『収録5秒前、4、3、2、1、』ってカウントしているときに『ゼロー!』って大きい声で子どもたちが言っちゃったり、『3、2、1、プー』っておならをしちゃったり…」
次から次へと子どもたちのエピソードが飛び出すだいすけお兄さん。
本当に子どもへの愛に満ちあふれている!
収録中に体験した「感動エピソード」も話してくれました。
だいすけお兄さん
「ある日収録に来た子がまだお母さんと離れることに慣れてなくて、収録中ずっと泣いていたんです。
でも、一番最後に落ちてくる風船の中でどうしても欲しい色がある。
僕らは『もうすぐ落ちてくるからね』ってカメラから外れたところでお話をして、その子は行こうかどうしようかって迷っていたんです。
でも最後の最後、涙をぽろぽろこぼしながら勇気を振り絞って、みんなの輪に入って体操もして、好きな色の風船を取ったんですよ。
きっと初めて勇気をだして一歩を踏み出した、その瞬間を目の当たりにした時、すごく感動してウルッときました」
第1部のトークショーが終了し、休憩時間にはシンガーソングライターのイダセイコさん&植草学園大学・植草学園短期大学の学生による、千葉市動物公園応援ソング「どうぶつのうた~千葉市動物公園にいるどうぶつたち~」のパフォーマンスも。
かわいい動物たちの登場に子どもたちの目もキラキラしてました。
第2部のミニコンサートでは名曲の数々を披露
さて第2部は横山だいすけお兄さんによるミニコンサート。
ここまで飽きずに待っていた会場の子どもたち、偉すぎます!
音楽は心を豊かに育むと語った、だいすけお兄さんの歌声に客席も大きな手拍子で応えます。
「あつまれ!笑顔」や「どんな色がすき」など「おかあさんといっしょ」でおなじみの歌から、「ぞうさん」「手のひらを太陽に」といった童謡など全7曲を披露してくれました。
「おかあさんといっしょ」卒業時&卒業後の民放初出演の際に歌った「にじのむこうに」、だいすけお兄さんのソロデビュー曲「さよならだよ、ミスター」、最後は、一足先に卒業したたくみお姉さんのラストソング「ありがとうの花」…と、なんとも絶妙な選曲!!
子どもたちもノリノリです♪
あっという間の75分。イベント終了後、来場した方に感想を聞いてみました。
「千葉市政だよりでこのイベントを知り、ママがだいすけお兄さんの大ファンだったので応募しました。
子育てをしていると、つい子どもにイライラしてしまうこともあるけど、子どもの楽しいところを見るという視点が大切なんだな、と気付きました。自分も楽しみながら、子育てしていきたいと思います!」
(千葉市在住 3歳女の子&3カ月男の子のパパ)
子育てはしんどいこともたくさんありますが、子どもは果てしなくおもしろい。
頭では分かっていたつもりでしたが、だいすけお兄さんと熊谷市長の話を聞いて、改めて筆者も「楽しむ」という気持ちを忘れないようにしようと心に刻みました!