発酵の里・神崎(こうざき)の
酒蔵まつりがスゴイらしい!【3/25開催】

 

県内で最も人口の少ない「千葉県で一番小さな町」香取郡神崎町(こうざきまち)が「発酵の里」と呼ばれているのを知っていますか?

毎年3月に開催される「酒蔵まつり」ではこの小さな町に、人口の8倍にあたる約5万人が訪れて大にぎわいとなるそうです。

でも、どうして「発酵の里」なの?ということで、そのルーツと「酒蔵まつり」の見どころを神崎町役場町づくり課産業係の石橋さんに教えてもらいました!

 

 

江戸時代に栄えた発酵文化を町内外に伝える一大イベント

 

関東地方を北から東に流れる利根川の水運は、江戸時代末期から明治にかけて江戸(東京)への物流手段の要として欠かせないものでした。

そんな利根川沿いに位置する神崎町はかつて宿場町として栄え、街道にはたくさんの商店が軒を連ねていたそうです。

「肥沃な土壌を生かして大豆や米などの農作物を生産していたことから、米から造られる酒、大豆から造られるみそやしょうゆといった醸造業が発達しました。
当時は江戸へ卸すのに日持ちのする発酵食品は喜ばれたのでしょう」(石橋さん)。 

ただ、物資の輸送が川から道路に移り変わるにつれて、盛栄を誇っていた商店街もシャッター通りに。
これを打破しようと、江戸時代から続く町の産業「発酵」で町おこしをしようと考えたそうです。 

神崎町には「鍋店(なべだな)」と「寺田本家」という2つの酒蔵があります。

毎年、新酒の季節にはそれぞれの蔵でイベントを行っていましたが、町も参加して一緒にやりましょう、となったのが2009年。

これが神崎の「酒蔵まつり」の始まりです。

 

神崎酒蔵まつりでは花魁道中(2018年は中止)などのイベントもたくさん

(※写真の「花魁道中」は、2018年は実施しません)

初年は予想を上回り2万人が来場。
あまりのにぎわいに、初年は500mだけだった歩行者天国の範囲を翌年は約1kmに拡大しました。

出展希望者は年々増えていき、町内の農商工者を中心に、軽食やハンドメイド雑貨、パンや野菜の直売など200を超える店舗が参加しているそうです! 

各酒蔵では、酒蔵の見学会や日本酒の無料試飲(一部有料)をはじめ、ステージでのトークショーやライブ、限定酒の販売(※鍋店のみ)、おがくずを使った特製の発酵足湯(※寺田本家のみ)などを実施予定。

 

神崎酒蔵まつりでは酒蔵見学などのイベントもたくさん
神崎酒蔵まつりでは発酵足湯などのイベントもたくさん

神崎神社で行われるふるまい酒も好評で、各地からお酒好きの人たちがたくさんいらっしゃるとか。

そして、今年は初の試みとして会場にいる人全員で「5万人ダンス」を決行!
みんなほろ酔い状態でしょうから、一体どんな風になるんでしょうか!? 

「簡単な振り付けを考えていますが、どうなるかはやってみないと分かりませんね」と笑う石橋さん。
完成度によっては撮影した動画をサイトなどにアップ予定だそうで個人的にも楽しみです! 

当日は臨時駐車場も十分に用意。ただし、運転する人の飲酒はもちろん禁止ですのでご注意を。
また、臨時特急「こうざき酒蔵まつり」号も登場し、新宿~佐原間を運行、JRの普通車両も上り下りともに本数を増やして運行するそうです。

(※詳細はこちら

 

「酒蔵まつり」を通じて「発酵の里」としての認知が高まった神崎町。

「それに伴い、県外からのお問い合わせが増えましたが、実は町として案内できる適切な場所がなかったんです」(石橋さん)。

そこで2015年に誕生したのが、道の駅「発酵の里 こうざき」(千葉県香取郡神崎町松崎855)。

神崎町の名産品を中心に、全国から集められた発酵食品が一堂に会する「発酵市場」、発酵メニューが楽しめるレストラン「オリゼ」などがあり、発酵文化の発信基地としての役割を担っています。

 

神崎の道の駅「発酵のさと」にある発行市場

健康や美容の面でも食生活に積極的に取り入れたい「発酵」。

その魅力を体験できる神崎の「酒蔵まつり」はお酒好きもそうでない人も楽しめる催しがいっぱいですよ♪

発酵の里 こうざき「酒蔵まつり2018」

開催日時/2018年3月25日(日) 9時~15時30分(雨天決行)

場所/鍋店神埼酒造、寺田本家、周辺街道

駐車場/臨時駐車場あり

アクセス/【電車】JR下総神崎駅から徒歩約15分

【車】東関東自動車道大栄ICから約15分、圏央道神崎ICから約3分

問い合わせ/0478-72-2114(神崎町役場まちづくり課)

■発酵料理のパイオニアによる酒蔵カフェ

お祭りの日以外でも訪れたい魅力的なお店を探すべく発酵の里・神崎を散歩してみました。

まず向かったのは「寺田本家」併設の「発酵暮らし研究所&カフェ うふふ」。

発酵暮らし研究所&カフェうふふ。古いアパートをリノベーション

無農薬・無添加のオーガニックなお酒造りを信条としている「寺田本家」の次女で、現当主(24代目)の奥様である寺田聡美さんが手掛けた発酵料理が楽しめるカフェです。

聡美さんは、料理研究家として酒粕や麹を使ったメニューを提案。雑誌の連載や著書を通じてオリジナリティあふれる発酵レシピを発信している方です。

ランチは、お皿の大きさをまず選び、好きなメニューを自分で1度だけ盛り付けるスタイル。(おかわりはできません!) 

大きさは、「腹六分目プレート(1050円)」「腹八分目プレート(1250円)」「まんぷくプレート(1450円)」の3種類あり、どのサイズにしようか迷いましたが、男性は「まんぷく」、女性は「腹八分目」を選ぶことが多いそうで、私もそれに倣ってチョイス。

雑穀ごはんと粕汁付きで、ごはんの量もお皿の大きさに合わせて変わるそうです。

 

発酵暮らし研究所&カフェうふふのランチ

メニューはその日によって異なりますが、この日は人気の「車麩の甘酒バーベキューソース」「酒粕と豆乳のクリームグラタン」「ヤーコンと原木しいたけのきんぴら」など10種類。

すべてに寺田本家の麹や酒粕が具材やソースとして使われているそうで、どれもしみじみとおいしい!

麹や酒粕のやさしい甘みが素材を引き立てていて、じっくりゆっくり味わいたいお料理です。

自分の適量に合わせてお皿の大きさが選べるシステムは、食べ残しの無駄も、食べ過ぎることもなく理にかなっているんだな~と納得!

そして、店内のインテリアも素敵です。
古い社員寮を利用したという店内は、古道具を用いたリノベーションが得意な「cohako(現sutari)」が施工を担当。

発酵暮らし研究所&カフェうふふ 内観

奥の小上がりには絵本やちょっとしたおもちゃもあるので子連れでも楽しめそうな雰囲気です。

カフェの開催は不定期なのでHPからご確認を。
また「酒蔵まつり」当日はイベント会場となるのでカフェはお休みになるのでご注意を~。 

 

※価格はすべて税込

発酵暮らし研究所&カフェ うふふ

住所/千葉県香取郡神崎町神崎本宿1968-2

営業時間/ランチ11時30分~14時、カフェ11時~18時

(営業は不定期)

駐車場/あり

アクセス/下総神崎駅から徒歩15分

問い合わせ/0478-79-8284

神崎の恵みで作られる絶品のお豆腐

「うふふ」のスイーツやお料理で使われている豆腐を作っているのが、すぐ近くにある「月のとうふ」。

神崎でおいしいと評判の豆腐屋さん「月のとうふ」

神崎の大豆と地下水を使用した豆腐は、「また明日も食べたいと思ってもらえる味を目指しています」と店主。

こちらの店主は、東京の豆腐店で修業しているときに神崎の大豆に出合いました。

大豆生産者のお手伝いのため神崎を訪れたところ、町内に豆腐店が1軒もないことを知り、独立の場所を神崎に決めたそうです。

神崎でおいしいと評判の豆腐屋さん「月のとうふ」

豆腐は、絹(230円)、木綿(230円)のほか、寄せ(230円)、堅(230円)の4種。
油揚げ(大1枚105円、小1枚70円)やがんも(小1個60円、大1個220円)などの揚げ物も人気です。

私は寄せ豆腐を購入して自宅で食べたのですが、驚くくらいに濃厚でとってもクリーミー!

「今まで食べていた豆腐は何だったんだろう…」と軽いカルチャーショックを受けました。
しょうゆも塩も付けなくても十分おいしくて、「豆腐ってご馳走だったんだ」と思わせてくれるお店です。 

早い時間に売り切れてしまうこともあるので前日までの予約がオススメ!
(筆者が訪ねた日はどれも予約の時点で完売でした!) 

ちなみに「酒蔵まつり」の当日はお休みです。

 

※価格はすべて税込

月のとうふ

住所/千葉県香取郡神崎町神崎本宿2055

営業時間/9時〜18時

定休日/日曜日、月曜日

アクセス/JR下総神崎駅から徒歩約20分

問い合わせ/0478-70-1028

寺田本家の酒粕自然酵母で作るこだわりパン

プロフィールにもありますが筆者はパンが大好物。

そういえばパンも発酵食品だな~と思い、向かったのが酒粕自然酵母「福ちゃんのパン」。

ご主人がほぼ1人で切り盛りしている素材にこだわるパン屋さんです。

 

神崎のパン店「福ちゃんのパン」

パンには、国産小麦と寺田本家のおいしい仕込み水、さらに同じく寺田本家の酒粕から起こした酵母を使用。

フランスパンとカンパーニュには「玄米酒粕」由来の酵母が、その他のパンには米麹を用いる「どぶろく製法」で作られた酵母が使われていて、どれもモチモチとした食感が特徴です。

お米の特性から翌日には少し固くなりますが、その場合は蒸すか、湿らせたペーパータオルで包んで電子レンジで少し温めると、ふわっとしっとりするそうですよ。

 

神崎のパン店「福ちゃんのパン」のカンパーニュなど

ハード系から菓子パン系まで幅広く人気。

乳製品は極力使わず、バターの代わりに国産の菜種油、牛乳の代わりに「月のとうふ」の豆乳を使用しているとのこと。

 

この日は売り切れてしまっていたのですが、「干物屋越田」のサバの干物をサンドした「サバサンド(360円)」なんていう変わりダネも!

臭みがなくて意外とパンにマッチするそうなのでぜひお試しあれ!

 

※価格はすべて税込 

福ちゃんのパン

住所/千葉県香取郡神崎町神崎本宿639-6

営業時間/12時~18時

定休日/日曜・月曜・火曜

アクセス/JR下総神崎駅から徒歩10分

問い合わせ/0478-70-1256

この記事を書いた人

ちいき新聞web編集S

ちいき新聞web編集S

千葉市生まれ、千葉市在住のアラフォー。編集プロダクションなどを経て「ちいき新聞」編集部へ。甘いものとパンと漫画が大好き。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。

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