【栄養士の料理】うどにあずき…食材から春を感じよう♪
こんにちは。料理担当のみぃすけです。
今年も早いもので、草木が芽吹く季節「3月」になりました。
3月は「桜月(さくらづき)」「花見月(はなみづき)」「花月(かげつ)」などと素敵な名前でも呼ばれています。
今回は、なかなか普段は手を出しにくいけど、ぜひ3月に食べていただきたいおいしい食材を紹介させていただきます。
公開 2018/03/06
みぃすけ
越谷市在住。栄養士。香川栄養専門学校卒業後、食事委託会社に就職し、特別養護老人ホーム・産婦人科・病院で経験を重ねる。その後転職し、私立一貫校の学生食堂で責任者として栄養・調理業務の他、給食管理業務も行う。現在は1児の母。
記事一覧へ●あずき
旬ではないのですが、お彼岸近くなるとよくスーパーに並びますね。
あずきには高い利尿作用があり、むくみやだるさ、便秘解消のほか、解毒作用があるので化膿性のニキビやのどの痛みなどの腫れや痛みを抑える働きも期待できます。
皆さん、あんこを作るのって大変だと思っていませんか?
実は、とっても簡単なんです。
自分好みの甘さに出来るので、時間があればぜひ挑戦していただきたいです。
手作りあんこ(食べきり量)
<材料>
・乾燥あずき …… 100g
・氷砂糖 …… 125g
ざらめ・グラニュー糖でもOK
上白糖の場合は75gで
・塩 …… ひとつまみ
① あずきはさっと軽く洗う。あずきを鍋に入れて、7.5倍の量(750cc)の水を入れる。
② 強火にかけ、ぐつぐつ30分ほど煮たら、ざるにあげる。(渋抜き)
③ 再び鍋にあずきを戻し、今度は5倍の量(500cc)水を入れ沸騰するまで強火にかける。
沸騰したら弱火にし、じっくりと全ての豆が割れるまで煮る。
途中水がなくなりそうだったら、さし水をする。
④ 鍋ごとシンクにおいて、水道から水を細く出し鍋に直接注ぐ。※水は濁った水が透明になるまで注ぐ。
⑤ あずきをざるにあげ、鍋に戻し、砂糖を入れて、まぶしながら中火で煮る。
(水分はあずきから出てくるのでなくても大丈夫)
⑥ 水分がなくなってきたら塩を加え、好みで粒を潰す。
冷ますときは、小分けにすると早く冷めます。
あんこは粗熱が取れたらすぐにラップなどで包んでください。
そうしないとどんどん水分が飛んで、ぱさぱさになってしまいます。
わが家では氷砂糖で作っています。
氷砂糖で作ると、クドサがなくさっぱりとしておいしいですよ。
甘さはお好みですが、砂糖の量を控えすぎるとやはりおいしくないのでご注意を。
手作り寒天に手作りあんこを添えて、きなこと黒蜜をかけると小さい子どもにもぴったりのおやつになりますよ。
●うど
まさに3月が旬です。
独特のさわやかな香りと食感がおいしいですよね。
うどには、カリウムが多く含まれており高血圧の方は積極的に摂っていただきたい食品です。
また、むくみ解消や利尿作用もあります。
●うどのきんぴら
<材料>
・うど …… 1本
・ごぼう …… 1/2本
・にんじん …… 50g
【調味料】
・本だし …… 少々
・酒 …… 大さじ1
・砂糖 …… 大さじ1強
・醤油 …… 大さじ1と1/2
・みりん …… 大さじ1弱
・ごま油 …… 少々
・ごま …… お好み
① にんじん・ごぼうは皮をむき千切りにする。
うどは厚めに皮をむき、皮も中身も千切りにする。
ごぼうは水であく抜き、うどは酢水(水400cc:酢大さじ2)であく抜きを行ってください。
② フライパンにごま油を入れ、にんじんとごぼうをよく炒める。
うどは最後に入れ、半透明になるまでさっと炒めます。
③ 調味料を上から順に砂糖まで加え、ざっと全体になじませるように炒めます。
次に醤油をすこしずつ加え、味を調整します。
最後にみりんを加え、照りを出します。
④ 器に盛り付け、ごまをふりかけて完成。
いつものきんぴらにうどを加えることにより、春を感じられる1品になります。
お花見のお弁当などにいかがでしょうか?
上記の食材で、かき揚げにしてもおいしいですよ。
日中は暖かい日もあり、少しずつ少しずつ春に近づくのを日々感じています。
今年は大雪に見舞われるなど、とても寒い冬でした。
あたたかく草花にあふれる春が待ち遠しいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。