カフェsenkiya、センキヤ菓子店etc個性的でオシャレなお店が集う KAWAGUCHI SHINMACHI
埼玉県川口市にあるカフェ&雑貨店「senkiya」。
その雰囲気と居心地のよさが評判を呼び、埼玉県内だけでなく、県外からもたくさんの人が訪れる注目スポットです。
その敷地内に、観葉植物のお店や建設設計事務所、ギャラリーなど個性的なお店が続々とオープン。
2016年よりこの場所を「KAWAGUCHI SHINMACHI」と名付け、「川口」という土地を盛り上げるべくゆるやかに活動しています。
公開 2018/02/27(最終更新 2023/03/01)
編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
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日本家屋をセルフリノベーション子連れでも安心のsenkiya(カフェ&雑貨)
「KAWAGUCHI SHINMACHI」の敷地内には小さなお店が点在し、テーマパークのような、絵本の中の「村」のような、ちょっと不思議な雰囲気が漂います。
まず向かったのは「senkiya」のカフェ。
店名はオーナーの高橋さんのご実家である植木屋「千木屋」から屋号を継いだもので、建物は実家の旧母屋をおよそ4年かけてセルフリノベーションしたそうです。
吹き抜け空間で開放感があり、お隣のテーブルとの距離も近すぎず遠すぎず落ち着きます。
そして、こういう雰囲気のカフェには珍しくお子さん連れの方がとっても多い!
取材日も3~5組の親子がランチを楽しんでいました。
キッズチェアの他、ベビーベッドもあるのがうれしい!
天気がよければテラス席も気持ちいいのでオススメですよ。
ランチの内容は日替わり。この日は料理研究家のRui Nagayamaさんによる「お砂糖は使用せず旬の野菜をたっぷり使ったランチプレート」(ドリンク付・1500円)。
スパイスチリビーンズやオレンジと白菜のお揚げの蒸し煮、金時人参とヤマブシタケのハーブマリネなど。
野菜の甘みがしっかりと感じられ、砂糖を使わないことでの物足りなさはまったくありません。
例えば、別日に伺ったときのランチは”ご飯係“の「オカッテサン」によるものでした。
「オカッテサン」とオーナー夫妻はもともとお友だちで「ご飯をご馳走になったらおいしくて…」ということでランチ提供をお願いすることになったなど、実際に自分たちが食べてみて「これは!」と思った人にお願いしているそうです。
もちろんカフェ利用もOK。
ケーキ類はシフォンケーキ(450円)やチーズケーキ(450円)、ラムレーズンショコラ(450円)、季節のケーキ(500円~)があり、すべて自家製。
写真はチーズケーキと季節のケーキ(イチゴとショコラのタルト)。
3種から選べるホットコーヒー(550円)をはじめ自家製の果実酢割りなど、ドリンクメニューも豊富にそろっています。また、ドリンクはすべてお子さまサイズに変更も可能です。
ランチのスケジュールはHPからチェックを。
数に限りがあるので、できるだけ予約をするのが安心です。
その際、席の予約は不可なので満席の場合は少し待つことになりますが、その間「KAWAGUCHI SHINMACHI」内のお店を見てまわれば時間をもてあますことはありません!
例えば、カフェのお隣にある雑貨店「senkiya しかくい雑貨店」。
こちらでは高橋さんの奥様がセレクトした食器や洋服、食品などを扱っています。
セレクトの基準は「自分が使ってみていいな、と思ったもの」。
中でも常連さんがよく購入していくのが愛媛県にある「ひなのや」のパン豆(450円~)。
無添加のポン菓子で季節限定のフレーバーもあり、お子さんのおやつに…とリピートする人が多いとか。
※価格はすべて税込み
senkiya(カフェ・雑貨店)
営業時間/12時~18時
定休日/水曜・木曜
2階では企画展の開催も
カフェの2階は、通常は古本と音楽のお店「suiran」を営業中ですが、この日は企画展「吾嬬(あづま)ストア」を開催。
東京都墨田区東部のかつて「吾嬬町」と呼ばれていたエリアにお店を構える「大川硝子工業所」(ガラスびん)、「墨田長屋」(出張料理)、「torinos」(焼き菓子)、「nusumigui」(服屋)の4店舗による個性あふれる展示が楽しめました。
(※会期は終了しています)
「KAWAGUCHI SHINMACHI」には他にも気になるお店がたくさん。
驚いたことに、各店のオーナーのほとんどが「元・カフェのお客さん」だったそうです。
店舗は新設したのかと思いきや、もともとあったガレージや事務所などを利用しているというのもおもしろい!
ユニークな企画展がめじろ押しタナビケ(ギャラリー)
倉庫だったスペースを利用したギャラリー「タナビケ」では、月に2回程度、さまざまな展示を企画。
この日は俳優やアーティストから届いた年賀状を展示する「音楽と演劇の年賀状展」と、日本各地から逸品を集めた「おくるもの市」。
こちらの店主の山地さんは、もともとカフェのお客さんでした。
ちょうど求職中だったとき、senkiyaの高橋さんから「ギャラリーをやってくれる人を探している」と言われ…、
自分がやろうと決めたそうです!
すごい決断力!!
現在では展示の合間を縫って日本全国を飛び回る、多忙な毎日を送っています。
タナビケ
営業時間/12時~18時、土曜日12時~21時
定休日/水曜・木曜
看板の脇の小道を入っていくと…
多肉植物を中心に、温室内にグリーンがいっぱい!
店主の郷さんにお話を聞くと、この温室はsenkiyaのお隣さんからお借りしているそう。
ご夫婦で植物のレンタルの仕事をされている郷さん。
植物を置けるハウスを探していたところ、たまたま遊びに来たsenkiyaでぴったりの場所を発見!
お隣さんへの交渉も成功し、こちらの場所をお借りできることになりました。ただ在庫置き場として使うのももったいないよね…ということで観葉植物のお店を始めることに。
郷さんと仲間たちの手により、使われてなかった温室が素敵な空間に変身しました。
「冷房がないので7月なかばから8月いっぱいの平日はお休みになります!」とのことなのであしからず!
営業時間/平日12時~16時30分、土日12時~18時
定休日/水曜・木曜
手仕事で仕上げる上質な革小物JOURNEY(革製品)
工房を併設しているので、セミオーダーにも対応。
店頭にある商品をベースに、ステッチや皮の色、刻印などを相談しながら注文できるお店です。
店主の草薙さんも元はsenkiyaのお客さん。
ご自身の結婚式をカフェで行った際に、椅子を並べてバージンロードに見立てよう!と現在の店舗になっている部屋に置いてあった椅子や荷物をすべて外に出してみたところ、なかなかの広さ。
それまで自宅の一室を工房として使っていた草薙さんに、高橋さんが「ここでお店をやったらいいんじゃない?」と声をかけたことで、店舗を構えることになったそうです。
素敵なエピソードですね!
JOURNEY
営業時間/13時~18時
定休日/水曜・木曜
ちなみに草薙さんの奥様も「KAWAGUCHI SHINMACHI」に「iiet bagel」というベーグル屋さんを出しています。
現在は産休中で週に1回のみの出店とのこと。
川口を「わざわざ行きたい」と思える場所に
取材の日はお休みだったのですが珈琲焙煎の「THE MODERN COFFEE」、焼き菓子を扱う「センキヤ菓子店」(ベーグル店の「iiet bagel」併設)などその他にもまだまだ素敵なお店がある「KAWAGUCHI SHINMACHI」。
どのお店も物やサービスに対して、丁寧かつ真剣に向き合っていて、ついつい長居をしたくなってしまいます。
ふと気付いたら数時間経っている、まるで竜宮城のようなところです(笑)。
senkiyaオーナーの高橋さんは以前、那須にある人気店「SHOZO CAFE」で修業をしていました。
そのとき、周辺に観光地がなくてもカフェを目的に人が集まるのを見て「自分もこんな場所を作りたい」と考えたのが「senkiya」を始めたきっかけ。
カフェだけでなく、魅力あるお店を敷地内に開くことで「川口」という土地に足を運ぶきっかけになれば…という思いが「KAWAGUCHI SHINMACHI」の構想につながったそうです。
ご夫婦ともども川口ご出身という高橋さんの「生まれ育った場所を大切にしたい」という願いが詰まったこの場所。一度行くと「川口」という土地が大好きになること間違いなしです!
KAWAGUCHI SHINMACHI
住所/埼玉県川口市石神715
駐車場/あり(第1駐車場4台(軽自動車)、第2駐車場4台、第3駐車場7台)
アクセス/【車】首都高速川口線下り「新井宿IC」出口から約5分
【バス】
・JR武蔵野線「東浦和駅」からバスで約10分、東浦82, 東浦82-2「新町」下車 徒歩すぐ
・JR武蔵野線「東川口駅」南口からバスで約10分(平日・土曜のみ運行)、川口05・東川口駅南口・医療センター経由 戸塚・安行循環(反時計まわり)「新町東」下車徒歩3分
・JR京浜東北線「川口駅」東口からバスで約30分、川19・総合高校・グリーンセンター経由戸塚安行駅行き「新町東」下車徒歩3分
・南北線直通 埼玉高速鉄道「戸塚安行駅」3番出口からバスで約5分、川19・川口駅東口行き「新町東」下車徒歩3分
問い合わせ/048-299-4750