【香取市佐原まとめ】ほどよい距離の小江戸・佐原
日帰りおでかけにピッタリ

かつて利根川の水運で栄えた佐原は、今も江戸の面影を残し、情緒ある街並みが素敵な場所。

千葉県の中心部から車で1時間弱と日帰りドライブにちょうどいい距離なのもうれしいですよね。

食べて、遊んで、学んで、うららかな春の1日を佐原で満喫してみてはどうでしょうか?

 

香取市佐原の赴きある街並み

●小江戸の風情溢れる佐原のグルメ旅

江戸の情緒を感じる佐原の町は歩いているとタイムスリップしたかのような気分に。

観光にグルメにお買い物に、見どころいっぱいで1日あっという間ですよ。

 

千葉県有形文化財でいただくおそば、趣向を凝らしたおいもスイーツなどグルメスポットも充実。

ドラマ東京バンドワゴンのお店
「遅歩庵(ちぶあん) いのう」

千葉県香取市佐原 遅歩庵いのう ロケ地として使われたドラマのタイトル「東京バンドワゴン」の看板

伊能忠敬記念館のすぐ隣にある「遅歩庵(ちぶあん) いのう」。

 

伊能家の末裔の方が経営しているとかなんとか…。

その辺の話も聞きたいところですが、何より気になるのが、外の看板には「遅歩庵」ではなく「東京バンドワゴン」の文字が。

ドラマ「東京バンドワゴン」のロケ地に使われたということですが、このドラマ、2013年のドラマ。もうそこそこ時間経ってます…。どうして? 店主さんにお話を聞いてみました。

 

―――――なぜ、東京バンドワゴンの看板がそのままなのですか?

「ドラマの撮影で使ってから、出演していた亀梨くんのファンの人がけっこう来るんだよ。ボクは亀梨くん知らなかったけど(笑)。そこに飾ってある亀梨くんのウチワ。これもファンの子が持って来てくれてね。いつその子が来るかわかんないから、そのままここにおいてるの! 来た時に飾ってなかったらがっかりするでしょ? 今はもうね、東京バンドワゴンのお店って覚えてもらえればそれでいい(笑)。お店の前で立ち止まって写真撮ってる子たちみるとうれしくなるしね」

千葉県香取市佐原 遅歩庵いのう 店主さん

1年に1回しか来ないというファンの子のために店内の飾り棚に、亀梨くんのウチワを飾るという…ちょっと怖そう(?)な雰囲気の店主さんですが、このエピソードにお人柄が!

―――――遅歩庵っていう名前の由来はなんですか?

「伊能忠敬も年を取ってから地図を作ったでしょ? ボクも東京で働いてて引退してからお店始めたの。遅い歩み。あとは、ここに楫取魚彦(かとりなひこ)っていう賀茂真淵の弟子として国学や文学、画でも有名だった人が一時期住んでた。楫取魚彦が茅生庵(ちぶあん)っていう号をつけてたから、そこからもらったわけ」

伊能忠敬を全面にだしてくるのかと思いきや、楫取魚彦という新たな名前が! 私は無知すぎて存じ上げなかったのですが、賀茂真淵の高弟とのこと。とても有名な方のようです。カフェとしてだけではなく店主さんとのこんなやり取りが楽しいお店です。

 

千葉県香取市佐原 遅歩庵いのうの店主さんのいれるコーヒーは絶品

店主さんのおすすめメニューはブレンドコーヒーですが、若い人やお子さん向けにいろいろメニューを増やし中とのこと。

この日注文したカフェオレ(税込550円)は、コーヒー豆の香りに包まれたマイルドな口当たりでした。昔からコーヒーの香りの中で生きてきたという店主さんのいれるコーヒー、ぜひおためしください♪

千葉県香取市佐原 遅歩庵いのう カフェオレ

「遅歩庵 いのう」

住所/千葉県香取市佐原イ1721-12

定休日/水曜日

時間/10時~17時

問い合わせ/0478(54)2335 

 

200年以上の伝統の味 黒きりそばのお店
「小堀屋本店」

千葉県香取市佐原 小堀屋本店の外観。創業200年以上の老舗。

続いて訪れたのが、創業1782(天明2)年のそば処「小堀屋本店」。

建物は、千葉県有形文化財。にこにこと優しい笑顔を見せる店主さんは、創業以来9代目というから、関東でも有数の老舗です。

こちらの名物は「黒きりそば」(税込1050円)。

千葉県香取市佐原 小堀屋本店の名物黒きりそば

日高昆布を使った江戸時代から伝わるという黒いそば。

見た目は黒いけど、味はクセがなく食べやすいです。そこまで昆布の香りがするわけでもなく、優しい味でした。

一緒に注文した「天ぷらそば」(税込850円)。

千葉県香取市佐原の小堀屋本店の天ぷらそば

甘めのつゆにサクサクのかき揚げがのっています。
寒い日には、あえて黒きりそばではなくこちらを注文してもいいかもしれません…と寒かった私は思いました。

ちなみに、天明2年当時、伊能忠敬は37歳。村の貧民救済に尽力していたころ。
伊能忠敬もこちらのおそば食べていたにちがいない…そう思うと、特別な味に感じました(笑)。

「小堀屋本店」

住所/千葉県香取市佐原イ505
定休日/水曜日
時間/11時~16時半
問い合わせ/0478(52)4128

佐原の新しいお店
さつまいも菓子の専門店「さわら十三里屋」

千葉県佐原市にあるお芋やさん、さわら十三里屋。

おなかいっぱいになったら、次はスイーツ!

というわけで、2017年3月にオープンしたばかりという佐原の新しい味をいただきに、「さわら十三里屋」へ。こちら「小堀屋本店」の並びにあります。

お店に入ると、店内で焼き芋を焼いていて、とてもいい匂いがします♪

さわら十三里屋の店内で焼いている焼き芋

イートインスペースで、次の3つを注文(セットには飲み物と大学芋がついてます)。

千葉県香取市佐原 さわら三重里屋のほしいも大福セット

干し芋大福セット(税別700円)

千葉県香取市佐原 さわら三十里屋 お芋ぜんざい

お芋ぜんざい(税別500円)

千葉県香取市佐原 さわら三十里 芋どらセット

芋どらセット(税別700円)

どれもこれも甘すぎず、しっかりと“芋”感がありました。こんなに芋を食べたら芋がいやになりそうですが、全くいやにならずに完食~。もちもちの皮で、しっとりした焼き芋を包んだ「芋どら」(単品税別200円)は特におすすめです。単品でも購入できるので、お土産に買っていったら喜ばれそうです♪

「さわら十三里屋」

住所/千葉県香取市佐原イ503
定休日/月曜日
時間/11時~17時
問い合わせ/0478(51)1105

● 風情あふれる町で「荒物」をお買い物

続いて、佐原の町並み散策とお買い物スポットについてご紹介です♪

 

フォトジェニックなスポットが満載

中心部を流れる小野川沿い、香取街道沿いは関東地方で初めて「重要伝統的建造物保存地区」に指定された、歴史的な建造物が並ぶエリア。

前述の小堀屋本店を含め、8軒が千葉県有形文化財に指定されています。

「小江戸」と呼ばれる佐原の情緒あふれる町並み

ただ散策するだけでもまるでテーマパークにいるようなワクワク感!
小野川では水上から佐原の町並みが堪能できる観光船も運航しています。
(小江戸さわら舟めぐり/約30分 大人1,300円、小学生700円)

 

そんな風に小野川のほとりをふらふら歩いていると、突然ジャー!!と大きな水の音が。
駆け寄ってみると橋の下から水が出ていました。

佐原のじゃあじゃあ端はかつての江戸の町並みを再現

あとで調べてみると、この橋は「樋橋(とよはし)」という名前で、かつて佐原村の用水を対岸に送るために用いられていたそうです。

下側に付けられた大きな樋(とい)から水があふれ、「ジャー」と大きな音を立てていたことから、「じゃあじゃあ橋」の愛称で住民に親しまれてきました。

この景色を残すべく、現在でも橋の下から30分に一度(9時~17時)落水させているのだとか。

「じゃあじゃあ橋」は伊能忠敬旧宅のすぐ目の前にあったので、もしかしたら伊能家のみなさんもこの音を聞いていたのかもしれませんね。

蔵のある雑貨店で日本各地の「道具」に出合える

観光、グルメに続いて、せっかくだからお買い物も…と立ち寄ったのは、創業250年の「植田屋荒物店」。

佐原にある荒物屋「植田屋」の外観

江戸時代中期から佐原で暮らす人々の生活を支えていたという老舗です。

「荒物」とは雑貨のなかでもほうきやザルなどのこまごまとしたものを指すそうで、ここでは、日本各地から集められた日用品や台所用品、食器などさまざまな「暮らしの道具」が手に入ります。
店内には、棕櫚(しゅろ)のほうきやたわし、盆ザルや竹製のお箸など自然素材を使った本物志向の道具がぎっしり。

お店の裏には蔵があり、店内の通路から自由に入れます。

この蔵は明治初期に造られたもので、1階には蓄音機や大正時代のテニスラケットなど歴史を感じる品々が展示されていました。

はしごのような階段を登って2階へ。
こちらにもところせましと雑貨が並んでいます。

佐原にある荒物屋「植田屋」。蔵の2階には和雑貨が並びます

中でも店主の一押しは宮城県蔵王町のスリッパ(写真左)。

蔵王は日本一のスリッパ産地だそうで、履き心地や丈夫さに定評があるのだそうです。

その他にも、佐賀県有田町の窯元から仕入れた和食器、栃木県鹿沼市で作られた桐のおひつやまな板、大分県日田市の下駄、そして女性人気が高い曲げわっぱのお弁当箱や山葡萄のかごなど、こだわりの国産品がズラリ。

 

佐原にある荒物屋「植田屋」の山ブドウのバッグ
佐原にある荒物屋「植田屋」の曲げわっぱ弁当箱

さらにうれしいのが、すべて産地から直接仕入れているので、比較的お手ごろな価格で購入できること。
漆器の中には1000円以下のものもありましたよ!

佐原にある荒物屋「植田屋」では漆器もお手ごろ価格で手に入る

蔵の奥にはかつて使用していたという重厚な看板が掛けられていました。

 

佐原にある荒物屋「植田屋」の古い看板

「青筵特約販売」と書かれています。

 

ここで店主から「青の次に書いてある漢字、読み方わかる?」という問いかけが。

「何か見たことありますね~」と言いつつ、答えられない筆者。

 

お分かりになった読者の方もいらっしゃると思いますが、これは「むしろ」と読みます。

佐原に住む畳職人へ、九州や岡山から買い付けた「むしろ」を卸していたそうです。当時はこのことを「輸入」と言っていたので、看板には「産地直輸入」とあるんですね。

 

こちらの店主、佐原の歴史や日本各地の伝統工芸などについてとっても造詣が深く、面白いお話をたくさん聞かせてくれます。

ぜひお話好きの店主とおしゃべりを楽しみながら、お気に入りの一品を見つけてください♪

 

「植田屋荒物店」

住所/香取市佐原イ1901

定休日/不定休

時間/10時~17時

問い合わせ/0478-52-2669

●千葉が誇る偉人の功績を知る

日本で初めて、実測による日本地図を作った伊能忠敬(今年は没後200年)に縁が深い佐原。

「伊能忠敬記念館」では、貴重な資料から伊能忠敬の偉業を学べます。

50を過ぎて新しいことを始めた伊能忠敬の生涯を知れば「人生まだまだこれから!」とポジティブな気持ちになれますよ!

【千葉の偉人】元祖アクティブシニア 伊能忠敬(千葉県香取市)

 

●ひげを撫でるユニークなお祭りも

 

「千葉」で「撫でる」といえば… 

 

香取市側高神社で行われる「髭撫祭(ひげなでまつり)」。付けひげ(なかにはマジひげの方も)をつけた「当番」のおじ様たちが両手でそっと「ひげ」を撫でる姿はなんともユーモラス。ですが、この動作には大切な意味が…。

 

地域に根付くユニークなお祭り、知れば知るほど奥が深い!

【千葉の奇祭】ひげをなでるお祭り?! 千葉県香取市の髭撫祭(ひげなでまつり)

 

この記事を書いた人

ちいき新聞web編集S

ちいき新聞web編集S

千葉市生まれ、千葉市在住のアラフォー。編集プロダクションなどを経て「ちいき新聞」編集部へ。甘いものとパンと漫画が大好き。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。

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