【八千代市】看板を守り続ける父と息子たち
元祖玉屋の花火作り

八千代市に、1915(大正4)年から百年以上にわたって花火を作り続ける会社があるのを知っていますか?

その名は「元祖玉屋」。ご存じ、打ち上げ花火の掛け声「た〜まや〜」の玉屋。その歴史ある「元祖玉屋」を取材しました。

 

(こちらの記事は「ちいき新聞」の紙面記事を再編集してお届けします。取材:いくら)

 

一尺玉を前に、「元祖玉屋」を守る(左から)次男・良太さん、三男・望さん、中嶋勝さん、長男・勇介さん

「花火が大好き」
その気持ちで百年

「祖父の代から私で3代目です」そう語るのは現在元祖玉屋の代表を務める中嶋勝さん。

聞けば、花火屋は代々続いている会社がほとんどで、新しく始める人は少ないのだとか。

会社は伝統を受け継ぐものではありますが、花火は時代によって変わります。

そこで「花火師も、人の花火を見て勉強します。例えば大曲の花火や伊勢神宮奉納全国花火大会などは花火の競技大会なので私たちも参加しますが、その時に皆さんの花火を見ています」と、中嶋さん。

現在の花火の流行は、音楽に合わせて打ち上げられるタイプ。

打ち上げのタイミングはすべてパソコンで管理するため、1/100秒単位で打ち上げることが可能なのだそうです。

「もう20年くらい前から始まっていますが、私はもう難しくて(笑)。息子が全部やってくれています」と中嶋さんが語るとおり、今は3人の息子さんと一緒に花火作りをしています。

 

一つ一つ何重にも紙を巻いて、その後乾かす作業をして仕上げていきます。

 

 

息子さんたちも「花火が大好きだから、ここで花火作りをするのが当たり前だと思っていた」と心強い言葉。

刻々と変化する時代にも、家族一丸となって対応して、新しい花火作りにも力が入る中嶋さんです。

 

 

ハート形の打ち上げ花火なら、上記の写真のように中身を作ります。(※分かりやすく色を付けています)

 

今も打ち上げは緊張する瞬間

花火作りはすべてが手作業で行われます。

「年間3万発分くらいの花火は作ります。夏に打ち上げたら、秋にはまた来夏の花火作りを始めます」と中嶋さん。

現在は毎年恒例の八千代ふるさと親子祭りや佐倉市民花火大会などでの打ち上げの他に、千葉ロッテマリーンズの試合時の打ち上げ花火も一手に引き受けているというから大忙し。

 

何層も紙を貼って作って天日干ししている、尺玉(手前)と3寸玉(直径9cm)

 

「何年たっても、上げる時はドキドキします。

きれいに開くか、ということもありますが、安全に終われるか毎回緊張します」。

夏の風物詩である打ち上げ花火。

毎年夜空に美しい花を咲かせてくれる裏には、老舗花火会社の努力と家族の絆がありました。(いくら)

 

花火師に聞く!これってどうなの?

【Q1】花火師は花火のどこを見るのですか?

 

【A1】
 花火師は、打ち上げ花火を見る時、打ち上がった花火だけでなく下にある花火筒も見ます。安全に打ち上がっているかなど。
なので花火大会で上空の花火だけでなく下の花火筒の方を見ている人は花火師ですね(笑)。 (勝さん)

 

【Q2】一番好きな花火は?

【A2】

 丸い花火です。きれいに丸くなって当たり前と思うかもしれませんが、きれいな丸を作るのは難しい。
美しい丸い花火を見ると、「おぉ〜」と思います。 (良太さん)

 

【Q3】花火作りでインスピレーションはどこから?

【A3】
 自然のものからが多いです。
花や木などを見て、その色合いや色の組み合わせできれいだなと思ったものを参考にします。(望さん)

 

 

 

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