まるで軽井沢の避暑地?! 英国アンティーク雑貨店「佐倉マナーハウス」

夏になると、避暑地へ行きたくなりますよね。「避暑地」と言われて思い浮かぶのは軽井沢や北海道でしょうか。千葉県内でどこか思い浮かぶことは少ないのかもしれません。

ですが、実はあったのです。千葉県佐倉市に最適な避暑地が!

その名は「佐倉マナーハウス」。

英国のアンティーク雑貨を取り揃えたお店です。千葉県内外からお客さまが訪れるといいます。緑いっぱいの避暑地でまったり涼みたい方、カフェ好きな方、何よりもアンティーク好きの方は必見です!

 


<目次>

・こんなところに?!行き方解説!

・重厚感ある空間を満喫しよう

・注目ブランド3 選
 └注目ブランド① バーレイ
 └注目ブランド② デンビー
 └注目ブランド③ ヴィンテージトリオ

・買い物終わりにティールームでくつろぎませんか?

・どこをどう撮ってもフォトジェニック!周りをお散歩してみよう!

・価値ある財産と出会える場所

公開 2019/07/31(最終更新 2023/03/06)

梶原 よんり

梶原 よんり

大学卒業後、旅行会社の広報部に就職するもライターの夢を追いかけるために退職。現在は雑誌や新聞など各種媒体で執筆中。2019ポートクイーン千葉としても活動している。 ★instagram★ https://21/www.instagram.com/yonri.kajiwara/

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こんなところに?!行き方解説!

佐倉マナーハウスは雑木林の中にあるので、車で行くのが一般的です。とはいえ、車がアクセスの手段ではない方はどうすればいいのでしょうか。

「行ってはみたいけれど、車は使わないんだよね・・・」そんな方のために、電車と徒歩での行き方を解説します。最寄り駅は京成電鉄「志津駅」、または京成電鉄/東葉高速鉄道「勝田台駅」になります。どちらかアクセスしやすい駅で下車しましょう。

スタッフの方いわく、勝田台駅からタクシーを利用すると乗車時間は10 分程度です。

あっという間ですね。

私は志津駅から徒歩で向かいました。ナビを全力で頼り、歩くこと20 分。

「この道で合っているのかな・・・?」と何度も不安に思いましたが、無事に「Manor House」と書かれた看板の前にたどり着きました。

このまま緩やかな坂をそのまままっすぐ進んでいくと・・・

右手に佐倉マナーハウスが見えてきました!

「こんにちは!佐倉マナーハウス!!」

心の中でそう挨拶をしながら、目がけていた佐倉マナーハウスと対面しました。

20分歩いた甲斐がありました。西洋感満載。想像通りの美しい外観です。

 

胸を躍らせながら、ドアの前で深呼吸。

インターネットやインスタグラムで散々調べたので、どのような外観かは大体分かるのですが、実際に目にした時の感動を味わうのがとても楽しみでした。

さぁ、ドアを開けましょう。

重厚感ある空間を満喫しよう

「ここに来て大正解だ」と心の中でガッツポーズ。想像通りの迫力に笑みがこぼれます。

アンティークショップらしく、店内は落ち着いたオレンジライトで統一されており、目に入るもの手に取るものすベてに重厚感がありました。

商品数がとても多いですが、許す限りじっくり見渡したい店内です。

普通に生活していく中では出会えないような珍しいアンティーク品がたくさん陳列されています。

例えばこちら。変わった形の棚ですよね。こちらは船の半分を再利用しています。

おしゃれな上に味わい深い。これがアンティークの魅力でしょう。

もう一つご紹介させてください。こちらのガラス製品、昔の女性が化粧品を入れていた容器です。

今でこそ、化粧品はあたり前のように容器に入った状態で販売されていますが、昔はそうではなかったのです。女性の美しさを支える容器には、こんなにも繊細で美しいガラス製品もあったのですね。

さてさて。2 階も要チェックです。

友達のお部屋におじゃまするようで、階段を上るときにはワクワクしました。

 

2階もやはりかわいい!

キルトや布が多くディスプレイされているからでしょうか、1 階とは打って変わって少し柔らかい印象です。

私が興味を持ったのは、こちら。アーガ(AGA)というイギリスのキッチンブランドです。キッチンを丸ごと輸入しています。

 

まるで1940 年代の海外ドラマのセットのよう。

赤と白の水玉のワンピースを着た、赤リップが似合う若妻がこのキッチンでオーブン料理をしているシーンが想像できました。

あぁ、こんな素敵なキッチンで料理ができたらどんなに素敵なことか。

この空間にいると、自分もアンティークの一部になったように感じます。

ところで。

冬の佐倉マナーハウスもとってもおすすめです。

 

なんと、冬には店内にある暖炉に火が灯されます!

 

本物の暖炉を見る機会なんて、なかなかないですよね。

夏には避暑地となり、冬には暖かい空間になり、季節によって表情を変える佐倉マナーハウスはお客さまを飽きさせません。

冬の佐倉マナーハウスも必見です!

(写真:佐倉マナーハウス提供)

 

注目ブランド3 選

世の中には、有名かつ人気な食器ブランドが数多く存在します。

佐倉マナーハウスでは、その中でも選りすぐりの食器ブランドを取り揃えているのです。

本当は取り扱っているブランドをすべて紹介したいのですが・・・ここは心を鬼にして、一部だけご紹介します!

 

注目ブランド① バーレイ

「バーレイ(Burleigh)」は1851 年創業のイギリスの陶器ブランド。

原料の土からすべてイギリス産にこだわっています。

バーレイ製品の特徴は「銅板転写」による柄付けです。こちらの写真に写っているコップは、完成前のものになります。

柄が印刷された薄い半紙を器に手作業で転写します。これが手間暇かかっているのです。

半紙への柄付け、さらに器への転写も、すべて手作業で行っています。

創業された約160 年前と同じように多くの職人さんの手と工程を経て出来上がったバーレイ製品は、人間と同じように個性豊か。量産型の工場製品にはない温かさとやさしさに溢れています。

バーレイの代表的なデザインのひとつは「キャリコ」といいます。

氷の上に落ちたプルナス(桜の一種)をイメージした藍色の花柄です。

和食器のような藍色の色合いのため、日本人にも馴染みやすい印象を受けました。

どんな空間をも彩るエレガントな佇まいのバーレイ。その魅力に気づき虜になる人が続出だとか。

ちなみに、バーレイの工場は2011 年に重要文化財に指定されました。さらに、チャールズ皇太子の慈善事業によって修繕され、2014 年にリニューアルオープンしました。

それ以降、チャールズ皇太子は定期的にバーレイの工場を訪れています。

英国皇室も認めるバーレイ。今や高級百貨店でも取り扱っている人気ブランドです。

佐倉マナーハウスでは、バーレイ製品のほとんどをご覧いただけます。

※ バーレイ製品が作られている細かい工程は佐倉マナーハウスの公式HPに載っています。

注目ブランド② デンビー

「デンビー(Denby)」は、先ほど紹介したバーレイ製品と同様、イギリス生まれの陶器ブランドです。

その歴史は長く、1809 年まで遡ります。

はじまりは、イギリスのダービーシャー州で道路建設時に粘土が発見されたことです。

200 年以上もの歴史を誇るデンビー、昔から続く職人技と伝統で人々を魅了しています。

デンビーの魅力は、その洗練された見た目と歴史だけではありません。

普段使いできるように、使いやすいことを考えて作られているので全ての製品はオーブン・電子レンジ・食洗機・フリーザーの使用が可能です。さらに丈夫で割れにくいのも特徴。

ビジュアルの美しさ、200 年の歴史という名の信頼、機能性を兼ね備えた選りすぐりのブランドです。

和食器のような色合いの商品も取り揃えてあるので、日本の食卓でも大活躍しそうですね。

注目ブランド③ ヴィンテージトリオ

続いてご紹介するのが「ヴィンテージトリオ」。

ヴィンテージトリオの「トリオ」とは、ティーカップ、ソーサー、ケーキ皿の3 点セットのことをいいます。

お値段は、ティーカップ、ソーサー、ケーキ皿の3 点セットで4,000 円前後。

お手軽にティーセットを購入できます。ギフトとしても人気のようです。

「え?!こんなに安いの??」と驚いて大量買いするお客さまもいるのだとか。

 

使わない時も飾っておきたい美しさです。繊細な模様が空間を華やかにすることでしょう。

選りすぐりの3 つのブランドはいかがでしたか?

「とても欲しい!でも佐倉マナーハウスは家から遠くてなかなか行けない・・・」

という方は、ショッピングサイト「アントロ」がおすすめ。

こちらで紹介したバーレイ、デンビー、ヴィンテージトリオはもちろんのこと、魅力に溢れるたくさんの商品がネットで気軽に購入できます。

是非チェックしてみてくださいね!

買い物終わりにティールームでくつろぎませんか?

忘れてはいけないのが、こちらのティールーム。

県外から足を運ぶ人もいるほど、知る人ぞ知る人気のカフェなんです。

注目ポイントは盛りだくさん。

ガラス張りなので、外の景色が楽しめます。今の季節なんて最高。屋内にいながら森林浴をしている気分になります。

目に優しい緑、心が洗われます。

絶好の避暑地です。軽井沢や北海道に足を運ばなくても、千葉県佐倉市で夏の休息を満喫できますよ!

見ていただきたいのが、こちらの木!

カフェのガラスを突き抜けています。

もともとは屋外スペースだった敷地をカフェにしたので、木はそのまま残しています。

屋内にいながら野外にいるかのように自然との距離が近い空間です。このような空間を探し求めている方、多いのではないでしょうか?

注目ポイントは空間だけではありません。

日替わりのケーキもちゃんと美味しいんですから。

おすすめはスコーン。

狼の口(スコーンのぱっくりとした割れ目)がとても綺麗な大きなスコーンです。

クロテッドクリームとマーマレードがついたスコーンセット、さらには2 段3 段になったアフタヌーンティーセットも充実しているので、本格的なアフタヌーンティーが味わえますよ。

(2 段、3 段のアフタヌーンティーセットは2 日前までに予約が必要になります。)

どこをどう撮ってもフォトジェニック!周りをお散歩してみよう!

「アンティーク雑貨と食器もたくさん見たし、ティールームでお腹も満たせた!」

という方も、そのあとの楽しみはまだ残っています。

せっかく緑豊かな佐倉マナーハウスに来たんですもの、敷地内を散策しなきゃ!

 

佐倉マナーハウスはフォトジェニックの宝庫です。

緑の中に差し込む自然光で美白に写るので、女性の皆さんには嬉しい撮影場所ですよ!

個人的なおすすめは、こちらの小さな赤い小屋です。まるで童話の世界からやってきたかのよう。

一緒に写真を撮る女子が多いのだとか。

ワンピースやスカートなどの可愛らしい格好をして一緒に写真を撮ったら、素敵なプロフィール写真になるかもしれませんね。

価値ある財産と出会える場所

今や100 円を出せば食器が手に入る時代。

世の中は便利になったもので、安くて性能やデザインの良い食器が大量に流通しています。

大量に生産されているということは、大量に廃棄もされているということでもあります。

そんな時代だからこそ、アンティークに価値があるのかもしれません。

量産型ではなく、使い捨てではなく、ひとつひとつ手作りされた長く大事に使える価値ある財産です。

佐倉マナーハウスでは、そんな価値ある財産と出会えます。

「モノを大切にすること」

「モノに愛情を持つこと」

「モノに心ときめく気持ちを大切にすること」

こういった、あたりまえだけれど忘れがちなことを、佐倉マナーハウスの雑貨たちが教えてくれました。心と生活をちょっぴり豊かにするヒントがここにはあるのかもしれません。

最後に、店長の西村さん、スタッフの恵さん、この度は取材に協力してくださり誠にありがとうございました。

店内には食器、家具、リネンなど、かなりボリュームのある商品が楽しくディスプレイされていますが、それは長年息の合ったお二人だからこそできること。

おかげで私たちはたくさんの素敵な商品に囲まれて、楽しい宝探し気分が味わえます。

お二人とも、アンティークに深い愛情をお持ちなのが取材中にしっかりと伝わりました。

アンティークだけでなく、初対面の私に対しても愛情を持って接してくださり、とても温かい取材時間を過ごせました。このような方々が運営するアンティークショップはこれからもずっと続くことでしょう。


佐倉マナーハウス

マナーハウス営業時間/10:00~18:00

ティールーム営業時間/11:00~16:00(ラストオーダー)

定休日/月曜

電話番号/043-312-2272

住所/千葉県佐倉市上志津1329(カーナビ設定は1334)

アクセス/

【お車の場合】東関東自動車道「千葉北」I.C.を出て、国道16 号線から約15 分

【電車の場合】京成電鉄「志津駅」下車、徒歩約20 分。または京成電鉄/東葉高速鉄

道「勝田台駅」よりタクシーなど