2018年どうなる!?ファッション、生活、働き方にAIまで…専門家に聞きました!

2018年、私たちの暮らしにはどんな新しいこと、どんな変化があるのでしょうか?

ファッション、生活、働き方、AIなどの最新技術・・・各界をよく知る大学教授、准教授にお話を聞きました!

公開 2018/01/12(最終更新 2021/05/27)

編集部 広田 みずほ

編集部 広田 みずほ

編集者。埼玉県春日部市出身→千葉県八千代市在住。地域新聞社で広告の仕事をして16年。地域の魅力、お店の魅力を伝えます。好きなものは東南アジアとハイボール。勝田台駅周辺の酒場放浪記を書きたい。★X(旧Twitter)★@tahirom2 ★note★nue34

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1.【ファッション】ショールーミング型に注目

 

お話を伺ったのは・・・

専門分野/アパレルデザイン・アパレル企画 古川寛教授

東京家政大学 家政学部 服飾美術学科

 

ファッション業界は依然苦境ですが、その中で伸びているのがネットビジネスです。

海外では一流メーカーもショールーミング型ビジネスを始めています。

店舗で素材やサイズ感を確かめて、購入はネット決済。

店舗数を抑え販売員不足も解消できるので、その分、質の良い商品を開発できます。

苦境にあっても新しいことに挑戦するメーカー、ブランドは強い。

いま、国内衣料品のうち「メイドインジャパン」はわずか3%です。

高品質な素材と縫製は魅力ですが、どうしても価格がネックに。

こうした新しい売り方に活路を見出せたなら、国内市場の活性化だけでなく、多くの「メイドインジャパン」の海外進出が期待できます。

今年の春夏はピンクとイエローが流行色といわれますが、日本人の肌色をくすませる難しい色。

こうした明るい色が求められるのは、時代に不安を感じて、ファッションは明るく前向きに楽しみたいという気持ちの表れなのでしょう。

とはいえ、大人のおしゃれは流行色を追うのではなく、自分の基本色を見つけることが肝。

おしゃれの近道は色選びから。

ファッションで自分らしさを表現して、毎日を生き生きと過ごしてほしいと願います。

☆古川教授の2018年注目ポイント☆

「海外で勝負する“メイドインジャパン”ブランドの活躍に注目しています。」

 

2.【生活】「平成」商戦の盛り上がり

 

お話を伺ったのは・・・

専門分野/マーケティング・消費者行動・広告コミュニケーション 加藤祥子准教授

流通経済大学 経済学部

 

 

2018年は平成30年という区切りの年なので、「平成」に関連づけた記念セールやイベントなどを仕掛ける企業が多く出てくると思います。

しかし、それらが生み出す経済効果は大きなものにはならないでしょう。

なぜなら、近年ではイベントなどに対して冷静な消費者が増えているからです。

若い世代ほど、その傾向は高くなります。

とはいえ、消費者にとって日常に無いようなお得感や稀少性を感じられるものであれば、ちょっとした盛り上がりになる可能性はあります。

それから、訪日外国人に向けたビジネスもより増えていき強化されていくと思います。

その背景として、オリンピックが控えているということもありますが、日本人の消費が堅実になっている分、外国人の購買力に期待しているということが挙げられます。

最近は、品質に価格が見合っているかどうかが、購買の重要なポイントになっています。

そのため、「品質に見合った納得の価格」であるプライベートブランドは非常に人気が高く、企業も力を入れています。

今後も、より品質を向上し品目も増えていくと思います。

値上げの波はこれからも続いていくので、こうした消費者のニーズに応えた商材の人気は高まり続け、参入する企業も増えていくでしょう。

 

☆加藤准教授の2018年注目ポイント☆

「LINEやインスタグラムに代わり、新たに主流となるSNSが今年は出てくるのかどうか、注目しています。」

 

3.【働き方】今年から税制度が変更に

 

お話を伺ったのは・・・

専門分野/法学・労働法 皆川宏之教授

千葉大学大学院 社会科学研究院

 

夫や妻の収入が一定額未満だと適用される「配偶者控除」。

これまでは配偶者の給与収入が「103万円」以下だと本人の収入のうち一定額(38万円)が課税対象外として控除され、「103万円超〜141万円未満」までは「配偶者特別控除」という段階的な控除が受けられました。

今年からの改正では、基本的な部分はあまり変わりませんが、これまで夫(または妻)の所得にかかわらず、配偶者の給与収入が「103万円」以下だと38万円の控除を受けられたところ、今年からは「配偶者特別控除」の範囲が広がり、夫(または妻)の給与収入が1220万円以下の場合には、配偶者の収入が「150万円」まで一定額の控除が。

さらに「201万6000円未満」まで段階的に控除が受けられます。

ただし、夫(または妻)の給与収入が1220万円を超えると控除額はゼロ。

高収入の世帯にとっては、増税。

どちらかの給与収入が1220万円以下の共働きの家庭では、減税の幅が広がります。

ただし、社会保険の負担が増える「130万円」の壁は依然そのままとなっているため減税になっても、収入が「130万円」を超えると社会保険(健康保険、厚生年金)の被扶養者から外れてしまう場合もあり、注意が必要です。

※例外になるケースもあります

 

☆皆川教授の2018年注目ポイント☆

「働き方改革関連法案がどうなるか、国会での議論に注目しています。」

 

4.【最新技術】進化し続けるAI(人工知能)

お話を伺ったのは・・・

専門分野/高効率太陽電池研究 内田史朗教授

千葉工業大学 工学部 先端材料工学科

 

近年注目度が高まる一方のAIですが、今年も進化の流れは加速していきます。

身近なところではテレビ。視聴履歴から個人の好みを分析して「この番組はいかが」と薦めてくれるだけでなく、「あなたの好きそうなタレントが出演している番組を録画しておきました。ご覧になりますか?」といった、気の利いた秘書レベルの動きもできるようになるでしょう。

また、スマホのカメラ機能もAIと連動して進化。

2017年12月、中国のメーカーが発売した機種は、被写体が猫なら、蓄積データの中から最も美しく猫が撮れる設定を探し出し、撮影してくれます。

日本での発売は未定ですが、そう遠い話ではないかもしれません。

海外では他にも、装着するだけで外国の言葉を同時通訳してくれるイヤホンなども発売されています。

情報収集と分析能力に長けているAIですが、それを使いこなす能力は発展途上。

しかし自ら学習することでどんどん賢くなり、複雑な動きができるようになっていきま

す。

10年後の家事ロボットは、「洗濯した衣服を畳んで片付ける」ぐらいのことができるようになっているでしょうね。

 

☆内田教授の2018年注目ポイント☆

電線レスなどを意識した、津田沼周辺の再開発に注目しています。

 

いかがでしたか? 2018年、どうなるのか、楽しみですね!

各界のこれからの動きに注目していきましょう♪

 

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