【下総中山】フランスの名シェフが営む本格洋菓子店 「ジャンポール チェボー」
下総中山の住宅街に佇む洋菓子屋さん「ジャンポール チェボー」。ここは他のお店とはちょっと違います。商品を作っているのはフランスのベテランシェフ、ジャンポール チェボーさん。お店の紹介はもちろん、おすすめ商品やジャンポールさんについても掘り下げていくので、ぜひ最後までお読みください!
公開 2019/07/12
梶原 よんり
大学卒業後、旅行会社の広報部に就職するもライターの夢を追いかけるために退職。現在は雑誌や新聞など各種媒体で執筆中。2019ポートクイーン千葉としても活動している。 ★instagram★ https://21/www.instagram.com/yonri.kajiwara/
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こんなところに?下総中山の住宅街にひっそり佇む本格洋菓子店
「どこかに素敵なお店はないのだろうか」
そう思いながら、取材場所を探しに地図も見ずにテクテクと住宅街を歩いていました。
そして偶然にもこちらのお店(市川市鬼高2-27-15)が目に留まったのです。
か・・・かわいい!!
このお店一角だけは世界がほかと異なり、圧倒的なきらめきを放っています。迷うことなくお店に入ることにしました。
とはいえ、初めての場所に足を踏み入れるときには緊張します。恐る恐るお店に入ってみると、私が想像していた通りのかわいい空間が広がっていました。
ショーケースには美味しそうなケーキがずらり。まるで宝石のようです。ジュエリーのショーケースよりも胸が躍ります。
ショーケースの上には黄金色に輝く数々のパンが。ここは洋菓子屋さんですが、パンの品揃えも豊富です。
店内にはイートインスペースもあるので、カフェとしても利用ができます。
壁際に座って、ショーケースを眺めながらスイーツをいただくのもいいかもしれませんね。
人気商品はこちら! 〜「おいしい」をピックアップ〜
お店に行きた〜い!という方のためにも事前予習は必要?!ここではおすすめ商品を何点かピックアップします!
1.ブランマンジェ(税別500円)
暑い夏に食べたいひんやりスイーツ!
ジャンポール チェボーでは、夏季限定でブランマンジェを販売しています。ブランマンジェはフランス生まれのお菓子。フランス語で、「白い(blanc)食べ物(manger)」という意味です。
取材中にパインのブランマンジェを実食させていただきました。
パイナップルの果肉がゴロゴロ入っており、つるんっとした舌触りとともに果肉食感も楽しめます。ブランマンジェはアーモンドが効いており、杏仁豆腐に近い風味を感じました。たっぷりのパインソースと絡めていただくブランマンジェは何個でもぺろりと平らげてしまいそうです。ごちそうさまでした!
2.シュークリーム(税別350円)
スイーツの中で一番人気なのがシュークリーム。手軽で誰もが食べたことのある馴染み深いお菓子ですよね。お値段も1つ350円なので、手土産に何個か購入するのもいいかもしれません。
3.焼き菓子
ショーケースから少し離れたところに並んでいるのが焼き菓子。日持ちするので、お土産にも喜ばれそう!こちらも見逃せません。
4.クロワッサン(税別200円)
フランス生まれのパン、クロワッサン。こちら人気No.1のパンです。お値段はお手頃な200円!フランス人シェフが作ったフランス生まれのクロワッサンは他と違うのでは?これは食べてみたい!
5.ミートパイ(税別600円)
一度食べたらリピートする人続出なのが「ミートパイ」。
仔牛と豚のフィレ肉を棒状に切り、一晩ワインに漬け込んでいるボリュームのある一品です。とても柔らかく、脂身がないのだとか。お値段は600円と、一般的なパイと比べると少々高めですが、手間暇とその美味しさを考えるとむしろ安いくらいです。一つだけで十分お食事になるボリューム。ランチだと考えたら600円は安いですよね。
6.食パン(税別400円〜600円)、カンパーニュ(税別380円)
週末限定で販売している食パンとカンパーニュもおすすめです。かつてはお菓子とパンの教室を主宰していたというシェフ。腕前は確かです。週末の優雅なパンライフを助けてくれそうです。
とっても気さくで優しい名シェフ、ジャンポールさん!
「ジャンポール チェボー」、それは店名でもあり、シェフの名前でもあります。取材をすればするほど、いかにジャンポールさんがすごい方なのか、そしていかに気さくな方なのか分かりました。
1.お店を開くまで
オープンは2017年2月。約2年半前のことです。もともと恵比寿のレストラン「ロブション」でシェフパティシエをしていたジャンポールさん。そのあとは六本木でお菓子とパンの教室を主宰して、2017年に初めて自分のお店「ジャンポール チェボー」を開いたと言います。
現在も、シェフのかたわら専門学校で先生をしているそうです。
2.妻、良子さん
取材中、たくさんのことを教えてくれたのはジャンポールさんだけではありませんでした。大変お世話になったのは、ジャンポールさんの奥さまの良子(よしこ)さん。親切で笑顔が素敵な女性です。
お二人の出会いはニューカレドニア。
良子さんはアーチェリーとヨガの先生、ジャンポールさんはシェフパティシエをしていたそう。フランスと日本の国際結婚だけでも十分グローバルなのに、出会いがフランスでも日本でもないニューカレドニアだなんてグローバルを極めていますよね!(ちなみにご結婚はマレーシアで!)
3.ガレット・デ・ロワ協会理事
店内を見渡すとあることに気づきます。
ここにも・・・
ここにも・・!
こんなところにも・・・!!
小さな置物がとても多いです!
こちらは「フェーブ」と言います。フェーブとは、幸せを運ぶと言われている3センチほどの小さな人形のこと。フランスのお正月(新年初めての日曜日に行われるエピファニー)で食べられるお菓子「ガレット・デ・ロワ」の中にフェーブを隠し、切り分けたケーキにフェーブが入っている人には幸せが訪れると言われています。夢があってなんだかワクワクしますよね!
実はジャンポールさん、ガレット・デ・ロワ協会(クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ)の理事を10年以上も担っています。これだけ多くのフェーブがあるのも納得です。
4.あの松潤を教えた?!
ジャンポールさん、ドラマ『失恋ショコラティエ』(2014年フジテレビ放送)の制作に携わったこともあります。なんとあの人気アイドルグループ嵐のメンバー、松本潤さん(ドラマ主演)にも指導したそう。それほど、ジャンポールさんは洋菓子界では有名な方なのです。
5.みんなに愛されるジャンポールさん
専門学校の学生たちから贈られた色紙
常連さんがお店に入ると「今日お店やってないよ〜」と冗談を言うジャンポールさん。
常連さんは笑い、ジャンポールさんもにこやか。
これはお店で繰り広げられたワンシーンです。
このお店は温かいです、そしてジャンポールさんもまた温かいです。
肩書きや経歴が輝かしいのに、それを鼻にかけず誰に対してもフレンドリーに温かく接してくれるのです。お店が愛されているのは、ただ単に洋菓子とパンが絶品なだけでなく、ジャンポールさんの人柄のおかげでもあるのでしょう。
<ジャンポール チェボー>
場所/千葉県市川市鬼高2-27-15
アクセス/JR総武線「下総中山駅」南口から徒歩8分、東西線「原木中山駅」東口から徒歩15分、京成本線「京成中山駅」から徒歩12分
営業時間/月〜土10:00〜19:00、日・祝10:00〜18:00
定休日/水曜日 ※7/30(火)から8/25(日)までは夏休み
電話番号/047-712-5502
取材を終えて 〜ライターあとがき〜
「もっと早くここを知りたかった」
これが、取材を終えた私の率直な感想です。
吸い寄せられるようにお店に誘われて、お店に足を踏み入れると、息をするのに一苦労しました。目に入るものすべてが可愛く、キラキラと輝いており、胸の鼓動を抑えることができませんでした。良子さん(ジャンポールさんの奥さま)に「ちいき新聞のライターです、是非取材させてください!」とお願いした私の目は、おそらく市川市で一番輝いていたことでしょう。
インターネットでは見つけることができなかった、素敵すぎるお店「ジャンポール チェボー」。自分の足で見つけることができて光栄です。「たまには自分の足を頼りに取材先を決めるのもアリだな」そう思いながらお店を後にしました。