【西千葉】東欧の輸入雑貨屋さん「ミシュケット」。欲しいものが見つかる理由
今回の舞台は東ヨーロッパ!
・・・ではなく、西千葉。
取材したのは、西千葉駅から徒歩6分の「ミシュケット」という雑貨屋さんです。チェコ、ハンガリー、ロシアをはじめとする東欧の輸入雑貨を多く販売しています。
東欧行きの航空券を予約して、空港に行って、飛行機に乗って・・・
そんな面倒なことをしなくても、電車にガタンゴトン揺られて数分歩けば、東欧雑貨の世界にたどり着くことができるのです。
公開 2019/05/31(最終更新 2023/03/06)
梶原 よんり
大学卒業後、旅行会社の広報部に就職するもライターの夢を追いかけるために退職。現在は雑誌や新聞など各種媒体で執筆中。2019ポートクイーン千葉としても活動している。 ★instagram★ https://21/www.instagram.com/yonri.kajiwara/
記事一覧へ西千葉で繰り広げられる東欧の世界 〜雑貨紹介〜
JR総武線「西千葉駅」からわずか徒歩6分。
そこには今回の舞台となる雑貨屋さん「ミシュケット」があります。目印となるのは、明るいオレンジ色の建物です。
外観から可愛らしいですね。
お店の扉を開けると、あらま素敵。店内には東欧雑貨の世界が広がっていました。
パッと見渡すと全てが視界に入ります。こぢんまりとしたサイズ感がまたいいですよね。
今回の記事では、数多くある雑貨の中からいくつか雑貨をピックアップします。
それでは見ていきましょう!
【雑貨その1】もふもふキュートな羊毛人形
まぁ!なんて可愛いの!お人形さんと目が合うとイチコロです。
なんと驚くことに、羊毛人形は男性が作っているのだとか。てっきり女性が作っているのだと思いました。こんなに可愛らしいものを男性が世に生み出しているのですね。
はぁ〜かわいい。いつまでも見ていたい可愛さです。愛おしくてたまらない・・・。 どうやって消化したらいいの、この気持ち・・・。
【雑貨その2】チェブラーシカになりきれないチェブラーシカ
皆さんは「チェブラーシカ」をご存知ですか?ロシアの国民的キャラクターです。
こちらの写真のチェブラーシカ(写真中央の耳が大きい茶色の置物)と実際のチェブラーシカ・・・なんだか・・・違いませんか・・・?
顔の違和感がすごいです。私はこのとんでもない違和感に愛おしさを感じてしまいます。似ていないくせにすこぶる笑顔であること、一周回ってとてもかわいいです!つい笑顔になってしまうような置物です。
【雑貨その3】絶妙な表情のイラスト作品
こちらはエチゴヨシエさんというイラストレーターさんが描いた作品。
ゆる〜いイラストが特徴です。このなんともいえない、笑っているのか笑っていないのか絶妙な瀬戸際にいるキャラクターの表情に癒されます。
オーナーさんが推していたのは、写真の左下にある「ためしがきノート」(税抜250円)。ZINE(ジン)という小冊子です。エチゴさんの友人のペンケースの中身を大解剖した内容になっています。ページをめくると、いろんな文房具の可愛らしいイラストがびっしりでした。文房具好きにはたまらない一冊でしょう。
【雑貨その4】可愛いボタンのバイキング
個人的にツボなのがこちら、可愛いボタンのバイキング。こんなに可愛いボタンたち、見たことがありません。
ハリネズミでしょ、切手でしょ、ミシンでしょ。好きなものがとっても可愛いボタンになっていました。あぁもう、かわいすぎます。可愛いの渋滞。
値段も良心的。好きなボタンを6個選んで350円(税込)、10個で500円(税込)、15個で700円(税込)です!これなら給料日前の私でも購入できそうです。
【雑貨その5】絵本作家さんのコーナー
こちらは絵本作家、関根知未さんのコーナー。
バースデーカードやレターセットなど、日常のギフトに活躍しそうなものばかり。
文房具屋さん、チェーン店で買うのもいいけれど、たまにはこういった個人雑貨屋さんで買ってみるのもいいかもしれませんね。
そう、ここでお気づきかもしれませんが、日本人の作家さんが生み出した作品も置いてあります!販売しているのは東欧雑貨だけではないのです。素敵だと思ったものは置く!というオーナーさんのこだわりが感じられます。
この中に気になる雑貨はありましたか?
まだまだ紹介しきれていない雑貨もたくさんあるので、ぜひお店まで足を運んでみてくださいね!
ミシュケット誕生経緯 〜お店を始めた理由〜
もともと、おもちゃや雑貨が好きだったという、オーナーの古俣さん。
「ただ好きな気持ちで始めた!」
「漠然とお店をやりたいと思っていたけれど、本当にやるとは思わなかった!」
と言います。
そんな古俣さんにお店を始めるまでの経緯を伺いました。
【経緯その1】高校生、修学旅行で輸入雑貨に興味を持つ
オーナー古俣さんの初海外は、高校の修学旅行で行ったカナダ。
もともと雑貨やおもちゃが好きだった古俣さんは、メープルシロップも買わずに「プレイモービル」というおもちゃをスーツケースがいっぱいになるほど買ったのだとか。
日本に帰国後、カナダで買い占めた「プレイモービル」がドイツのおもちゃだということに気づきます。これに古俣さんはびっくり。「カナダで買ったのに、カナダのおもちゃじゃなくてドイツのおもちゃだったのか!!」と衝撃を受けたそうです。
この出来事をきっかけに、輸入の雑貨やおもちゃに興味を持つことになります。
【経緯その2】大学生、クレイアニメーションをきっかけに東欧と出会う
高校を卒業後、映像関係の大学に進学します。
クレイアニメーションを作りたかった古俣さんは、クレイアニメーションが盛んなチェコやドイツなどの東欧に惹かれました。「なにこの可愛いアニメーション!!」と、東欧のアニメに心を鷲掴みにされたそう。東欧に興味を持ったのはクレイアニメーションがきっかけだったのです。
【経緯その3】30代前半、「キャリア」か「やりたいこと」か
大学卒業後、某有名企業の雑貨屋さんに就職します。
そのまま何年も働き続けるのかと思いきや、30代前半に突入しキャリアアップについて本格的に考えたと言います。このまま会社のキャリアコースに従って店長になるか、自分のお店を持つか・・・。
悩みに悩み、最終的には自分が「やりたいこと」を選びました。
そう、それは自分のお店「ミシュケット」を始めること。
「やっちゃえ!後悔するならやってから後悔したほうがいい。この後の人生悔いが残ってしまうのは嫌だ!」
という思いが古俣さん自身を決断させました。
オーナーの雑貨愛と熱い想い
オーナーの古俣さんに取材をして行く中で、溢れんばかりの雑貨愛と熱い想いをたくさん感じ取りました。
ここではそのいくつかをピックアップしたいと思います。
「優劣つけられないよ〜この店のものみんな好きだよ〜」
どの雑貨が一番おすすめですか?と質問をすると、
「優劣つけられないよ〜この店のものみんな好きだよ〜」
と頭を悩ませていました。
その姿を目にして、「どれが一番か」という質問をしたことを後悔しました。優劣をつけられないくらい、古俣さんは全ての雑貨に対して愛情を持っていました。
「東ヨーロッパ好きを増やしたい!」
古俣さんは、これからちょっとずつ東ヨーロッパ好きな人を増やしたいそうです。
「例えばスロベニアの万年筆。万年筆というと、日本ではおじさまが使う印象がある。でも東欧にはかわいいカラフルな万年筆もあるんだよ(おじさま向けだけではないんだよ)っていうことをみんなに知ってほしい」
と古俣さん。
ただ雑貨愛があるだけではなく、東ヨーロッパ愛もあります。
自らの感覚を頼りに作家さん一人一人に声掛け
オーナー、バイヤー、販売スタッフ。これが古俣さんのお仕事。
お店のことは、オーナーの古俣さんが全て一人で行っています。
▲国内作家さんの作品
東欧雑貨をメインに販売しているミシュケットですが、日本国内の作家さんが生み出した作品もいくつか販売しています。
千葉をはじめとして、名古屋、奈良、群馬など、作家さんの出身地はバラバラ。古俣さんが様々な展示会やハンドメイドのイベントに足を運んで、「いいな!」と思った作家さんに声を掛けています。そのようにして、選りすぐりの作家さんたちの作品が店頭に迎え入れられるのです。
海外の作品は、知り合いのバイヤーさんから取り寄せています。海外作品は種類が豊富でとってもマイナーなものもあります。例えば、ロシアの小さな村から取り寄せた作品や、日本ではあまり知られていないスロバキアの作品など。ミシュケットに行くとレアものに出会えます。
日本の作家さんによる作品も、海外の作品も、全て選び抜かれてお店に置いてあるのです。こだわりと愛を感じますね。
オーナーと友達になりたい
「古俣さんと友達になりたい・・・!」
これが、取材を終えた私の素直な感想です。
オーナーの古俣さんはとても素敵な方でした。会話を始めてから5秒で古俣さんとの会話は楽しいものになりました。明るく朗らかで、好きなことにまっすぐな素敵な女性でした。
その人柄に惹かれて、古俣さんとお話がしたくてお店に来店するお客さまもいるのだとか。あいにく顔出しNGなので、ぜひお店に足を運んで古俣さんとお話ししてみてくださいね!
ミシュケットの魅力は雑貨だけではないことをお分かりいただけると思います。
<zakka & stationery MiSHKeT(ミシュケット)>
住所/千葉県千葉市中央区松波4-20-11 サニーピア102号室
アクセス/JR総武線「西千葉駅」北口から徒歩6分(オレンジ色の建物が目印)
営業時間/平日13:00〜21:00、土日祝11:00〜20:00
定休日/毎週火曜日
電話番号/043-305-5030
私と東欧とミシュケット 〜ライターあとがき〜
遡ること1年と3ヶ月前、私はまだギリギリ大学生でした。
卒業旅行として選んだのはチェコとハンガリー。あのちょっと不思議な感じがとても好きでした。ちょっと変わったヨーロッパというのでしょうか。
東欧で目にする雑貨はどれも可愛く、クスッと笑ってしまうような愛らしいものばかりでした。フードライターとして、食べ物について書くことがほとんどだった私が
「ミシュケットについて書きたい!書かせてください!」
と、ちいき新聞webの編集部に熱いお願いをしたのは、おそらくミシュケットが思い入れのある東欧をテーマにした雑貨屋さんだったからかもしれません。
▲チェコの雑貨屋さん前にて
取材中、そしてこの記事を書いている最中、東欧にワクワクしていた大学時代の気持ちを思い出しました。
あの頃の自分は間違いなく東欧に恋していました。
その恋を再熱させてくれてありがとう、ミシュケット。