【私のちいき愛Vol.3】女優・羽田美智子さん 茨城の魅力を伝えたい

清楚な雰囲気が印象的な女優の羽田美智子さん。

実は、ご先祖は県の指定文化財「旧水海道小学校」を手掛けた名工。出身地への思いとご自身のルーツについてお話しいただきました。

羽田美智子さんから「ちいき新聞」&「ちいき新聞web」読者にメッセージをいただきました!

 

まずはこちらをご覧ください♪

 

※こちらの記事は、「ちいき新聞」(一部エリアを除く)で掲載された記事を再編集してお届けします。

(撮影/小池彩子)

 

人が温かく食べ物も豊かな
茨城の魅力を伝えたい

 

コンプレックスから「誇り」に

 

生まれ育った茨城県常総市(旧水海道市)には高校卒業まで住んでいました。

町に1軒だけ「宝来館」という古くて小さな映画館があって、そこで映画を見たことが「女優」というお仕事に触れた初めの一歩でしたね。

上京当時は出身地がコンプレックスでしたが、スーパーに並ぶ野菜の産地を見たら鹿島や鉾田など、知っている地名ばかり。

「茨城は東京の台所なんだ!」と気付いたんです。

それに、あんなに東京から近いのに方言などの自分たちの文化を守り続けるってすごいこと。

以来、茨城県出身ということが誇りになりました。

 

先祖代々の屋号が地元での通り名

 

人が温かいのも茨城のいいところ。

2016年に、豪雨で水害に遭った地元の力になりたくて、上京している同級生に呼び掛けたんですが、十数人が集合してくれたんです。

30年ぶりに親交が復活し、今では頻繁に集まる仲に。

当時の友達に会うと、女優の羽田美智子ではなく「羽田甚のみっちゃん」に戻っちゃうんですよね。

「羽田甚」とは高祖父(羽田甚蔵)の代から始まったわが家の屋号で、町内では通り名でした。

でも、「みっちゃん、ナニ人? はだじん」なんてからかわれたりして、正直子どもの頃は「勘弁してよ… 」と思ったことも(笑)。

宮大工だった甚蔵の代表作・旧水海道小学校は、元は実家の近くにあったのですが、私が小さい頃に建て替えられてしまったので現役の姿を目にした記憶はないんです。

ただ、移築先の茨城県立歴史館に遠足で行った際、先生が説明板の前で「この羽田甚蔵っていうのは、羽田美智子のご先祖なんだぞ」って説明してくださったことはすごく印象に残っています。

実家も高祖父が江戸時代に建てた日本家屋でした。

とにかく丈夫で地震が来てもビクともしなかったなぁ。

実は数年前に取り壊してしまったんですが、大黒柱がなかなか倒れなくて更地にするのに1週間もかかったんですよ。

職人さんの技術ってすごいですよね。

 

新たな形で受け継ぐ新生「羽田甚」

 

父や母も職人さんへのリスペクトが強く、本当にいいものを選ぶことの大切さを教えてくれました。

私が現在、「モノ」に対して愛情や関心を持てるのは、そういう環境で育ったことも関係しているのかもしれません。

そんな両親だから、家業をたたむ時、自分たちの代で「羽田甚」を終わらせてしまうことをとても悲しんでいたんです。

私もずっと心に引っかかっていたんですが、不思議な巡り合わせでこのたび6代目「羽田甚店主」として、ECセレクトショップを運営することになりました。

頑張っている生産者さんと消費者の橋渡し役となり、茨城をはじめ全国の「いいもの」を広めていけたらと思っています。

 

 

羽田甚商店

宮大工をしていた羽田甚蔵から始まった屋号「羽田甚」。

理髪店や商店など業態を変えながら代々受け継がれ、2019年、女優の羽田美智子が6代目店主となりECセレクトショップ「羽田甚商店」をオープン。「良いものは光って見える」という特技を生かして、厳選された日本各地の食品や雑貨を取り扱う。

 


羽田 美智子(はだ・みちこ)

 

PROFILE

茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。

映画「駅までの道を教えて」が10月18日(金)より全国ロードショー。

舞台「不機嫌な女神たちプラス1」が10月19日(土)東京公演の開幕を皮切りに、愛知、大阪、福岡の4都市にて上演決定。

自身が「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売するネット上のセレクトショップ「羽田甚商店」が先日グランドオープン!

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この記事を書いた人

編集部 テラモト

編集部 テラモト

WEB編集者。千葉市生まれ、千葉市在住のアラフォー。編集プロダクションなどを経て「ちいき新聞」編集部へ。甘いものとパンと漫画が大好き。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。

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