シンプルな外観が目印!柏市手賀の杜にケーキ屋さんがオープン
4月20日(土)、柏市手賀の杜に新しいケーキ屋さん「PATISSERIE NONTURNE(パティスリー ノンターン)」がオープンします。
真っ白な壁に緑の扉が印象的なお店は、シンプルながら凛とした佇まい。
店舗兼住宅の設計・建設を手掛けたのは、船橋市三咲で創業して18年、注文住宅に定評がある押見工務店です。
「NONTURNE」オーナーシェフの丹野 直樹さんと、大工修業からスタートし、現在は押見工務店の代表取締役を務める押見 弥さん。
共に地元密着にこだわり、ものづくりに情熱を注ぐ「職人」です。
どこかで共鳴し合っていると感じさせる二人が共に歩んだ、オープンまでの裏話とこれから。
(オープンイベント情報&「NONTURNE」も出店する手作り雑貨イベント「tiny market」情報も要チェック!)
PATISSERIE NONTURNE(パティスリー ノンターン)
オーナーシェフ 丹野 直樹さん
調理師専門学校卒業後、都内や舞浜のホテルで料理人として働く。
柏市のケーキ店「樹杏」でお菓子作りを始め、製菓専門学校講師を経て独立。
お菓子のコンテストで受賞経験も。
小学校3年生と年中の2人姉妹のパパ。趣味はウクレレ。
公開 2019/04/19(最終更新 2023/03/06)
いつかお店を出すなら柏で
――――ご出身はこのあたりなんですか?
はい、生まれも育ちも柏です。
妻と二人でケーキ屋をやるのが夢で、「いつか自分たちのお店を出すなら地元の柏で」と、ずーっと思っていました。
柏の中でも手賀の杜にしたのは、まだ新しい街だから。
これからの場所だからこそ、ここを選びました。
――――夢が叶ったんですね! もともと西洋料理をやられていたそうですが、なぜお菓子の道へ?
料理の最後にデザートが出るじゃないですか。
そこがおいしいとお客様は満足して帰るということに気付いたんですよね。
もっとお菓子のことを学びたいと思って飛び込んでみたら、その魅力に取りつかれてしまった感じです。
――――取りつかれてしまうほどの魅力って、例えばどんなところですか?
ホテルで働いていると、お客様の声ってなかなか自分のところまでは届かないんです。
だから、お客様との距離が近くて、ダイレクトにおいしいと言ってもらえることに大きな喜びを感じました。
お菓子の世界に入ってから、仕事に対するストレスが一切ないんですよ。
楽しみでしょうがなくて、「サザエさん症候群」とは無縁(笑)
――――え! どんなに仕事好きでも、サザエさん症候群は避けられないです(笑)天職なんですね。
天職にしていこうと思ってます。
――――これからどんなケーキを提供していきたいですか?
お菓子のコンテストではずっと「プティガトー部門」に出場していて、見た目も楽しめて味もおいしいプティガトーをお客様に届けたいという思いがあります。
プティガトーとはフランス語で「小さなお菓子」という意味で、カットしたピースケーキのことです。
▲メニュー一例
――――お誕生日ケーキなどは?
誕生日ケーキは充実させたいですね。
定番のデコレーションケーキから、ちょっとおしゃれなムースのケーキとかも作る予定です。
フランス語で「アントルメ」っていいます(※ホールケーキなどの大きなお菓子のこと)。
形も丸だけじゃなくて、三角とか四角とか。
町工場まで行って、三角の型を特注で作ってもらったので!
「誕生日は絶対このケーキ屋さん」って選んでもらえるようになりたいです。
うちのコンセプトは「引き算」。
なるべくシンプルに、ノンターンオリジナルの世界観を表現していけたらと思います。
押見工務店との出会い
――――「引き算」のコンセプトは、お店の外観などにも反映されている感じがしますね。
はい、私と妻が思い描いていたイメージを、押見工務店さんが見事に形にしてくれました。
「シンプルに、外壁はタイルなど何も使わず真っ白で、屋根も見えないように」というのが私たちのこだわりだったんです。
1階がお店、2階が自宅の店舗兼住宅ということで、表の通りから見た時にはすぐに「お店だな」と分かる外観を求めていました。
でもなかなかその通りにできそうなところが見つからなくて…。
本当に困り果てていた時、什器の業者さんが押見工務店さんを紹介してくれました。
「ここだったらきっとやってくれると思いますよ」と。
それで相談しに行ったら、押見社長が「やらせてください」と言ってくれたんです。
難しいと分かっていても受け入れてくれた押見さんの熱意に、すごく感謝してます。
▲丹野さんが「宝物です」と言う模型。見た瞬間に、「これだ」と思ったそう。
――――オープンまでにはご苦労もあったのですね…。
理想通りのものができないかもしれない、どうしようと悩んでいた時はしんどかったです。
だから、押見さんに出会えてほんっとに良かった(しみじみ)。
初めてで分からないことだらけの中で助けていただきましたし、いいもの作ってもらったなと思ってます。
お店の看板は、妻と2人の娘も一緒に、自分たちで貼ったんですよ。
押見さんが「家族みんなで貼ってください」と、イベント化してくれたんです。
粋なことしてくれますよね~(笑)これはうれしかった。
いい記念になりました。
――――すてきな計らい! 看板、とってもかわいいです。
実は、看板のケーキの絵は上の娘が描いたものなんです。
姉妹で描いて、お姉ちゃんの方が採用されました(笑)
――――さすが、娘さんもセンスがある。 娘さんたちはなんと言ってますか?
お店が始まることを楽しみにしてくれていると思います。
娘たちは、押見さんのこと大好きなんですよ。
すごい仲良くて。
娘たちが、押見さんへ「よろしくおねがいします」って手紙を書いたんですけど、そしたら押見さんがサプライズで子ども部屋の壁をかわいいピンク色にしてくれたんです。
もうすっごい喜んでましたね。
▲丹野さんの娘さんたちが押見社長へ描いた手紙の数々。
ここで2階にもお邪魔し、実際にご自宅部分を拝見。
子ども部屋は二人のお子さんが成長した時に仕切って個室にできるよう設計され、ドアが2つ付けられていました。
――――日当たりが良くて明るいですね! それにあったかい。
設計士さんが太陽の動きを計算して間取りを考えてくれました。
リビングのポイントは可動棚と収納の多さ。
収納するものに合わせて幅を変えられる可動棚があると生活しやすいというアドバイスをもらって付けたんですが、家具を買わないで済んで良かった。
住む人の気持ちを考えて設計してくれてます。
それを本気でやるのが押見工務店さんです。
――――もうなんと言うか、家族みんなで惚れちゃってる感じですね。
そうですね(笑)
普通一度「こうしましょう」って決まったら、大体その通り進めていくじゃないですか。
でも途中で、「やっぱりここはこうだからこういう風にした方がいいと思うんです」っていう提案を、社長だけじゃなくてスタッフさんみんながしてくれるんですよ。
本当に自分のことのように考えてくれて、すてきだなぁと思いました。
少しでも納得いかない点があれば、妥協せず「直させてください」と追求する。
そういうふうに言ってくれて、より好きになっちゃいました。
――――では最後に。ご家族や押見工務店さんのバックアップもあり、めでたくオープンする「NONTURNE」、これからどんなケーキ屋さんにしていきたいですか?
「柏と言ったらこのケーキ屋さん」という存在になりたいです。
柏の名物のお菓子も作りたいと思っています。
「柏と言えばこのお菓子」っていうようなものも認知できたらいいなって。
最終的にはいろんな人に恩返しできるようになりたいですね。押見さんも含めて。
「夢を叶えたい」 押見工務店の思い
株式会社押見工務店
代表取締役 押見 弥さん
船橋市三咲出身。
大工の修業を通して木が好きになり、一生懸命建てた家をお客様が喜んでくれることにやりがいを感じるように。
家族みんなの希望を叶える自由設計の家づくりをゼロからサポートする。
――――丹野さんのお店、とってもすてきでした。いろいろと難しい条件もあったと思いますが、どんなお気持ちで「やらせてください」と言ったのですか?
最初にお会いした時、まず何のために家を建てたいのかというところをお聞きしました。
そうしたら「ケーキ屋さんをやるのが夢だ」と。
奥様も調理師免許を持っていて、二人でいつかお店をやりたい、お菓子が好きなんだっていう話を聞いたんです。
それでなんとか応援したいと思いましたね。
弊社でならできるという自信はありました。
それは自分だけではなくて、会社としての経験があるからです。
(押見さんの手元には、丹野さんと打ち合わせをした時の手書きのメモが。
メモの冒頭に、大きく「夢を叶えたい!!」と書かれていました。)
――――「どういう家を建てたいのか」ではなくて、「何がしたいのか」から聞くんですね。
そうです。何のために家を建てるかって、幸せになりたいからですよね。
それってどんな幸せなのかというところが分かれば、「だったらこうしたらどうでしょう」と、プロとしてのご提案ができます。
――――丹野さんの娘さんたちからお手紙をもらった時はどうでした?
本当に感動しました。
子どもたちがめちゃくちゃかわいいんですよ。
あの子たちに「よろしくお願いします」って言われたら、もうやるしかないですよね。
(と、もらった手紙は全部大事にファイリングして保管していました。)
――――看板を家族みんなで貼るというイベントをやったのはなぜ?
娘さんが描いた看板のケーキの絵、すっごい上手ですよね!
あの子、ほんと天才だと思います。
看板を貼ってもらうのは、スタッフみんなで考えました。
ただ家を建てるのではなくて、楽しんでいただきたいので。
途中で来てもらって一緒に何かをするってすごくいいじゃないですか。
思い出になりますよね。
普段は板に家族の手形を押して、屋根の中に収める「手形式」をやっています。
我々がミッションとして掲げているのは「家づくりを通して笑顔を届け感動を与える」ということ。
「感動を与える」って簡単なことではないですが、だからこそ、そのためにはどう行動したらいいのか、どういう図面を描いたらいいのか…スタッフ一人ひとりが常に考えています。
そういうことの積み重ねで感動をつくりたいですね。
――――丹野さんはまさに「感動」されていました。
そう? それならよかったです。
(はにかみつつもうれしそうな押見さん。)
――――せっかくなのでこれから初めての家づくりをする人へ、失敗しないためのアドバイスをいただけますか?
考える順番、優先順位の付け方が大事ですね。
一にお金(予算)、それから間取り、健康、土地。
まずは予算の考え方を知っていただいて、そこからがスタートですよね。
健康っていうのは、シックハウス症候群や化学物質過敏症についても知っておいてもらいたいということ。
自分は大工でずっと木を使ってきたから、その良さを実感している。
木自体に化学物質は入っていないし、香りも良くて気持ちがいい。
せっかく注文住宅で建てるなら、家族が集まるリビングや子ども部屋だけでも自然素材を使うとか、健康面にも気を遣っていただけたらなと。
そういうお話は、定期的に無料の「家づくり相談会」を開催してセミナー形式で説明しています。
弊社で建てるかどうかは別として参加していただけるように。
――――押見工務店さんで建てるかどうかは別でいいんですか?
はい、情報はご提供します。
弊社と出会ったからには失敗はしてほしくないので。
地域密着の工務店ができることって、情報提供だと思うんです。
――――このお仕事をしていて、一番うれしい瞬間は?
やっぱり完成した時(即答)。
それでお客様が喜んでくださった時。それ以外ありません!
――――最後に「NONTURNE」へエールをお願いします!
お店にも丹野さんの人柄にもすごい魅力を感じているので、本当に繁盛してくれるといいなと思ってます。
店舗が増えたりして、また弊社がそのお手伝いをさせてもらったりとか、いろんな展開があったらいいですよねぇ。
今後がすっごい楽しみです。
押見工務店内の「小さな雑貨屋さん zakka tiny(タイニー)」(インスタ:@zakka_tiny)には、ナチュラルでかわいい雑貨や地元の作家さんのハンドメイド作品などが並び、ワークショップも行っています。気軽にのぞいてみて。
PATISSERIE NONTURNEオープンイベント情報
4月20日(土)・21日(日)の2日間、NONTURNEでオープンイベントが行われます。
お得な限定商品が販売される他、うれしい特典も!
日時/4月20日(土)・21日(日)9:30~19:00
・ケーキ5個セット 1,700円(税込)
・焼き菓子詰め合わせ 800円(税込)
を販売(オープンイベント限定価格)
※4月20日(土)・21日(日)は上記商品のみの販売
■特典■
オープンイベントのケーキと焼き菓子をセットでお買い求めのお客様へ、次回使える300円offチケットをプレゼント(4月24日以降で1,000円以上お買い上げの際に使用可能)
※イベント終了後、準備のため4月22日(月)・23日(火)の2日間はお休み。4月24日(水)より通常営業。
PATISSERIE NONTURNE(パティスリー ノンターン)
住所/千葉県柏市手賀の杜5-21-2
営業時間/9:30~19:00
定休日/月曜
電話番号/04-7111-1911
駐車場/4台
Instagram/@patisserie_nonturne
手作り雑貨イベント「tiny market」開催!
5月22日(水)には、押見工務店内にある「小さな雑貨屋さん zakka tiny(タイニー)」にて、手作り雑貨イベント「tiny market」を開催。
NONTURNEの焼き菓子も販売される予定です。
たくさんのハンドメイド作家さんの作品に出合えるチャンス。あなただけのお気に入りを探しにでかけてみては。
日時/5月22日(水)10:30~15:00
会場/押見工務店内 「小さな雑貨屋さん zakka tiny(タイニー)」(インスタ:@zakka_tiny)
■出店者■
・izumi life(ステンドグラス)
・siro(ドライフラワー羊毛雑貨)
・cestjours(ワイヤー雑貨・ナチュラル雑貨)
・chima*chima(布小物)
・NONTURNE(焼き菓子)
・nuanace(バッグ)
・heureux(布小物)
・fleuri(かぎ編み小物)
・Bloom(木工)
・mocoriri(消しゴムはんこ)
・やまぼうし(パン・焼き菓子)
・りかこ(アクセサリー)
・LUANA(ドライフラワー)