スタイルのあるインテリアに憧れる! 「自分らしさ」が光る江村さんの暮らし
インスタからステキな暮らしぶりが垣間見られるラボママさん(※)がいる!――「ちいき新聞web」の編集会議でスタッフより飛び出した一言。
早速インスタグラムをのぞいてみると、子育て中とは思えないほど整ったお部屋、センスあふれる雑貨やインテリア、ハイクオリティなハンドメイド作品…とオシャレな写真ばかり!
ぜひお宅を拝見したい! と、図々しくもお願いして遊びに行ってきました。
(※)ラボママとは…ちいき新聞読者コミュニティーちいきラボに登録しているママのこと。ちいき新聞は千葉・埼玉・茨城の一部で発行しているフリーペーパーです。
公開 2019/03/05(最終更新 2023/03/03)
編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へシンプルだけど「味わい」のあるインテリア
白い壁にダークカラーのドアや窓枠…モノトーンを基調に、ご自身のセンスで選ばれた家具や雑貨、ハンドメイド作品が並ぶリビング。
整っているけど整然としすぎず、温かみが感じられてとにかく居心地がよいのです!
こんなステキなお部屋にお住まいなのは、江村史子さん。
グラフィックデザインやプロダクトデザイン、イラスト制作、ワークショップ講師など多岐に渡り活躍中で、「テクノロジー×クラフト」をテーマに、レーザーカッターや職業用刺繍ミシンといったデジタル工作機械機器と手仕事を組み合わせたものづくりも行っています。
そして、4歳の女の子のママでもあります!
(インスタグラムアカウント@fmkemr)
佐倉市にある築30年近いマンションをフルリノベーションして、2018年11月から現在のおうちで生活を始めた江村さん。
こちら、開発都市であるこの地域の中でも初期に建ったマンションなのだそう。
「この地域には、近くに夫の親族が住んでいるという理由から、3年ほど前から住んでいます。
そろそろマイホームを…と考えたときに別の土地に移ることも頭をよぎりましたが、娘が通っている保育園の教育方針が本人に合っていて保育士さんも本当によくしてくれるので、今の生活環境を維持する事を最優先に考えました」(江村さん)。
家を購入するに当たって、新築戸建ても何件か見ましたが「ピン」と来る物がなく…。
中古マンションを購入し、リノベーションするという選択をしました。
設計まわりや全体のコーディネートは江村さんが担当。
もともと4LDKだった間取りを3LDK+WICに。
大きく間取りは変えなかった分、天井は構造部分まで高くして、広さを感じられるようにしました。
リビングと玄関は塗り壁だけど他の部屋はクロス張りに、キッチンも造作ではなくメーカー品で雰囲気に合うものをチョイスするなどして、限られた予算内で上手にやりくり。
こちらのリビングドアも実はメーカーの既製品。
マットな質感のダークカラーのデザインが、ビンテージライクな印象です。
そんな中、江村さんが一番こだわったのは、キッチンのカップボードやカウンター前の真っ白なタイル。
「色が付いた施釉タイルもいいかなと思ったんですが、シンプルなデザインが好みの夫の意見を汲んで白いタイルを選びました。
端から端までタイルがぴったりと並ぶよう、工務店に幅や枚数を綿密に計算してもらったんですよ!」と江村さん。
キッチン横の柱にも同じタイルを張りました。
角に目地がでないよう、コーナータイルを組み合わせたのもこだわりなのだそう。
ピシッとキレイに収まったタイルを見ていると、確かに気持ちがいいですね~!!
レトロなウォールランプもいい雰囲気。
気になる他のお部屋も見せていただきました!
各部屋も個性豊か
子ども部屋
クローゼットのハンガーは娘さんが自分でかけられるよう、低い位置にもポールを設置。
後から取り外せるので、娘さんの成長に合わせてアレンジできるそう。
くすみピンクのアクセントウォールから顔を出したウサギのオブジェも江村さんの作品です。
リビングと子ども部屋の間にはガラス窓を配置。
遊ぶ様子が見られて安心だし、部屋も広く見えますね!
アトリエ
こちらは作品を作ったりワークショップの準備をしたりするのに使う江村さんのアトリエ。
布小物から木工、編み物などあらゆるものを手掛ける江村さん。
IKEAで購入したキャビネットの中には、さまざまな素材の材料や工具、書籍などが収納されていました。
大小のカラフルな箱は、京都の老舗紙器メーカーが手掛ける貼箱専門店「BOX&NEEDLE」のもの。
中には刺繍糸や針山などが入っています。
玄関
「家の顔」である玄関にも江村さんのこだわりが詰まっています。
「ネット通販をよく利用するので、段ボールを一時置きできるよう、たたきを広く取りました。
もともとあった靴箱は撤去。ウオークインのシューズクロークに、靴やすぐには使わない物などを収納しています」(江村さん)。
玄関を入ると正面に見えるのがミナ・ペルホネンのタイルを使ったニッチ。
こちらもタイルをぴったりと張る事ができるサイズに設定したそうです!
居心地のよい空間を作るコツ
どこを切り取っても絵になる江村さん宅。
単純に「きれいなおうち」なのではなく、部屋を見ていると人柄が浮かび上がるような「江村さんらしさ」があふれています。
―インテリアや物選びのセンスはどうやって磨いたのですか?
江村さん:
独身の頃は自由が丘の周辺に住んでいて、休みのたびに家具屋さん巡りをしていました。
そこでいろいろな物を見て、触って、自分の好みが形成された気がします。
でも、思い返すと小さい頃から自分の学習机周りのレイアウトにこだわっていたので、「好きな物に囲まれて暮らしたい」という気持ちはずっとあったのだと思います。
―娘さんはまだ4歳。散らかしたい盛りですが、部屋をキレイに保つコツはありますか?
江村さん:
もちろん普段はもっと散らかってますよ(笑)。
最近、娘がハサミを使えるようになり、得意になって折り紙を切るので、床に紙くずが散乱しているくらい!
忙しい平日は完璧に片付けようとせず、寝る前にできる範囲で整える程度にしておいて、週末に集中してリセットします。
あとは夫がきれい好きなので頼ってしまっている面も(笑)。
―わが家はとにかく子どもたちの物が片付かないのですが…、おもちゃの収納ってどうしてますか?
江村さん:
おもちゃコーナーはリビングの一角にあります。
木のトレーやかごを使って簡単に分類していますが、気を付けているのは完全に見えなくしてしまわないこと。
目に入らないと、娘自身がそのおもちゃの存在を忘れてしまうので遊ばなくなってしまうんです。
分類が難しいこまごまとした小さなおもちゃは浅めの引き出しに入れてあります。
これも「浅め」というのがポイントで、あまり深かったり奥行きがあったりだと見つけられなくなっちゃう。
子どもが片付けやすい・見つけやすい、という点を心掛けています。
お絵かきや工作も大好きなので、取り出しやすいように画材はリビングのローテーブルの近くに置いてあります。
ペンやクレヨン、マステなどが収納されているこちらの馬のスツールは手作りしました!
―かわいいし、インテリアになじんでいますね! うちの娘たちはよく道に落ちている石とか木の実を拾ってくるんですが…。
江村さん:
わが家もですよ!
娘の保育園バッグから出てきた石や木の枝、松ぼっくりなどは、リビングの飾り棚に並べておいて、時期を見て処分しています(笑)。
コツコツ集めたお気に入りの雑貨となじみがいいし、拾ってきた娘自身も飾られるとうれしそう。
保育園でもらった手作りのクリスマス会の招待状、娘が初めて作った毛糸のポンポンなど、大切に取っておきたい思い出の物は、シェーカーボックスに入れています。
―娘さんは工作や絵が大好きとのこと、作品はどう保管していますか?
江村さん:
寝室の壁を「娘の絵を飾るスペース」にしています。
就寝前のリラックスタイムにゆっくり眺めて癒されています。
飾りきれないものはかごに入れておもちゃコーナーの棚へ。
あと、今娘がハマッているのが、色を塗った紙を小さく切って、好きな形を選ぶ…という遊びで。
紙切れがバラバラにならないよう木のトレーに入れてリビングの手の届くところにいつも置いています。
―物を選ぶときに心掛けていることはありますか?
江村さん:
長く使えそうなものを選ぶよう意識しています。
賃貸で1人暮らししていた独身時代は「細かいものをたくさん」という買い方をしていましたが、だんだん「思い入れのあるものを少しずつ集めたい」という考えに変わってきました。
かといって高価なものだけをそろえるというわけではなく、子どもが使うものは汚れてもいいようIKEAや100均などのプチプラで買うことも。
値段の高い安いではなく、好きか嫌いかとか自宅の雰囲気に合うかどうかを重視しています。
新居に合わせて購入したテレビボードは、柏の「インテリアカーサ」で購入したビンテージ。
こういう古い物も大好きなのですが、家中をアンティークテイストにするのは苦手なので、ポイントを絞ってほどよく取り入れています。
―ありがとうございました!
まとめ
江村さんのおうちで、個人的にとてもステキだな~と思ったのは、家族写真が飾られたこの一角。
ともすると「統一感」を考えすぎてシンプルなフレームを選んでしまいそうなところを、江村さんは異なるテイストの個性的なフレームを使っています。
こうすることで、江村家のおしゃれで温かな雰囲気がいっそう感じられる気がしました。
「流行っているから買う」「みんなが持っているから欲しい」ではなく、自分のアンテナを信じて物を選ぶことが、インテリアを楽しむ――ひいては毎日の暮らしをちょっぴり良くすることにつながるのかもしれません。
筆者を含め、つい忙しいと散らかり放題になってしまうという人も、まずは少しずつでも好きなものを取捨選択することで、理想の暮らしへ一歩一歩近付いていくのではないでしょうか。
【おまけ】江村さんオススメの佐倉市のお店
お花屋さんと小さなカフェ
ミルエクラ.
<江村さんコメント>
「ドライフラワーやネイティブフラワーの種類が豊富で、全体的に価格も良心的。
お花だけじゃなく『fog linen work』の洋服や雑貨の取り扱いがあります。
先日、こちらでコラボワークショップも開催しました!」
<江村さんコメント>
「種類がたくさんあって選ぶのが楽しいパン屋さん。味もおいしくて大好きです。」