「何も手放す必要はない」子育て中でも自宅でできる、 学研の先生というお仕事

結婚・出産などを機に、「家庭」と「仕事」をどうするか。

「子どものそばにいてあげたい」「自分らしく働きたい」…

働き方の多様化が進んでいるとはいえ、さまざまなジレンマを抱える女性はまだまだ多いのが実態ではないでしょうか。

かく言う私も、「何かを手に入れたら、何かを諦めなければいけないのではないか」と、心のどこかで思っていました。

ですが、専業主婦から約10年ぶりの仕事復帰に「学研教室の先生」という選択をした千葉市緑区の山縣 希さんは、働き始めても「何も手放す必要がなかった」と言います。

そんな山縣先生の子育てと仕事の両立方法、仕事復帰しようと思ったきっかけ、まったくの未経験から先生になって苦労したこと、5年以上続けられている理由などを聞きました。

■Profile■

千葉県千葉市緑区
学研教室 誉田2丁目教室 (貸会場)/たかだ教室 (自宅)
山縣 希先生
●開室 2013年6月(現在6年目)
●会員数 2教室計70名
●開室曜日 月~金
●指導対象 幼児・小学生・中学生
●中学校1年生の女の子と小学校4年生の男の子のママ
●趣味は吹奏楽・オーケストラ(トロンボーン)

 

(自宅で開いている学研たかだ教室)

公開 2019/03/01(最終更新 2021/07/12)

編集部 広田 みずほ

編集部 広田 みずほ

編集者。埼玉県春日部市出身→千葉県八千代市在住。地域新聞社で広告の仕事をして16年。地域の魅力、お店の魅力を伝えます。好きなものは東南アジアとハイボール。勝田台駅周辺の酒場放浪記を書きたい。★X(旧Twitter)★@tahirom2 ★note★nue34

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指導経験ゼロからの開室

―――――結婚後お仕事を辞めて、2人のお子さんを出産し、約10年間は専業主婦をされていたそうですが、どうして「また働こう」と思ったのですか?

自分でおこづかいを稼ぎたかったんです。
消費だけする自分がいやというか、なんだか心苦しくて。
「せめてランチ代くらい自分で」という思いは常々持っていました。
自分のことは自分でやりたかった。

 

―――――そうだったんですね。実際お仕事をするようになって、そういった気持ちの面についてはどうですか?

自分の自由になるお金を自分で生み出すって、すごく「芯」になるというか、安心できる部分はありますね。
気持ちが楽になった。
節約だけではなくて、生み出すことができるっていうのは大きいです。
心に余裕ができた感じがします。

 

―――――それは分かる気がします…。でも、約10年ぶりの仕事復帰に「学研の先生」って結構ハードルは高いようにも感じますが、学研を選んだ理由は?

子どもが小さかったので、自宅でできる仕事が良かったんです。
当時長女が小学校2年生、長男が幼稚園の年長さんでした。

それと、ママさんオーケストラに入っていて、趣味も大事にしたかった。
毎週水曜日の午前中はオーケストラの練習があるので、午後からできる仕事というところも魅力でした。
自分の理想に近い時間の使い方ができるかなと。

 

―――――子育てと仕事だけでなく、趣味も続けているんですね! 素敵です。始めた当時子どもたちの反応はどうでした?

協力的でしたが、上の子は少し不安定になった時期もありました。
家でできる仕事とは言え、ママが忙しくしていることに戸惑いがあったのかな。

下の息子に「始めた時どうだった?」と聞いたら、
「すぐ辞めると思ったけど、思ったより長かったね」って言われました(笑)
軌道に乗るまでは悩んでる姿を見せてしまうこともあったけど、今は嬉々として仕事をしているから、多分それはそれで良しとして見てくれているんじゃないかな。

 

―――――息子さん、冷静に見てる(笑) 悩んだ時もあったんですね。

初めはめそめそしてました(笑) 辞めようと思ったこともあった。
最初は思っていたよりなかなか生徒さんが増えなくて。

 

―――――でも今は楽しんでいらっしゃる感じがします。どうやって乗り越えたのですか?

事務局のマネージャーさんからも「地域のみなさんに知ってもらえれば大丈夫」と励ましてもらってたんですが、ある時最寄りの小学校の子どもルームの子が入ってくれて、ルームの中で学研教室が広まったんですよね。
それをきっかけに生徒さんが増えて、10人を超えてからすごく面白くなりました。

 

―――――面白さって例えばどんなところ?

子どもたちが寄ってきてくれて、他愛もないおしゃべりをしてくれると楽しいですよ。
かわいくて癒されるし、子どもたちに会うと心が洗われる感じ。
特別子ども好きとは思ってなかったんですけど、最近「あ~、好きだな」と思いますね。

教室が終わった後は心がぽかぽかするというか、充実感があって。

一日の終わりに、うれしい気持ちでお布団に入る。

 

 

―――――なんて幸せな就寝…。もともと教育関係の資格を持ってたりしたんですか?

いえ、特に教員免許を持っているというわけではありません。
指導経験もアルバイト程度しかなかったので、今も勉強中です。 
研修で学んだり、教材研究をしたり。

 

―――――小中学校の勉強なんてすっかり忘れてしまって、教えられる自信全然ありません…。未経験からこのお仕事は、大変じゃなかったですか?

月1~2回は必ず研修があり、教材や指導の仕方について教えてもらえます。
その他にも経営者としての知識、宣伝活動についてなど、幅広く研修してもらえるので、不安なことがあってもだんだん取り去られていきました。

先輩の先生方からもたくさんアドバイスをもらっていたのですが、中でも「3年しっかり頑張れば一人前になれるよ」と言われたことは、その言葉通りでした。

同期の存在も心強かったですね。
研修で一緒に勉強する仲間がいるので、元気をもらって帰れる。

 

(学校の教科書内容に合っているという学研教室の教材)

 

―――――1人で教室運営をするのは孤独な戦いなのかなって思っていましたが、先生同士助け合っているんですね。

そうですね。研修はいつも楽しみです。その後のランチもまた楽しかったりして(笑)
仲良くなると、先生同士で毎年旅行に行くっていう方もいますよ。

今は、新人の先生に先輩先生がサポーターとして1年間ついてくれる制度もあります。

生徒の高校受験結果が…

実は、インタビューに伺った日は、千葉県立高校の合格発表日でした。

現在幼児から中学3年生までを見ている山縣先生。
中3の生徒さん2名の受験結果が分かる日だったのです。
開室6年目の山縣先生にとっては、初めての県立高校入試。
「1人は無事合格したんですけど、もう1人はまだ連絡がなくて…」
と心配そうにしていたのですが、

インタビュー中に合格の知らせが!

 

 

吉報にこの笑顔。

 

―――――良かったですね~! おめでとうございます!

大丈夫だとは思ってたけど、良かった…。

高校とか大学とか、大人になってからの姿も見てみたいですよね。
私はまだ教室を巣立った後を見たことがないので。
先輩の先生たちから、「卒業生が遊びに来てくれてうれしかった」とか、結婚式に呼んでくれることもあるっていう話をよく聞くので、いつか私もそういうのがあるといいなぁと思ってます。

学研教室は、一人の生徒さんを長く見ていけるのがいいところ。
付き合いが長いから、よりかわいいですね。

 

―――――これからまたさらに喜びが増えていくんですね。インタビューに戻りますが、開室前と現在で、生活や気持ちの上で「変わった」と思うことはありますか?

毎日が充実していて、ハリがありますね。
時間の使い方が上手になりました。
いい意味で、無駄がない生活になったと思います。

 

―――――仕事に子育て、さらに趣味の音楽と、本当にお忙しいと思いますが、一体どうやってやりくりしているのでしょう?

1週間と1日のスケジュールは、こんな感じです。

 

 

なるべく手は抜きたくないので、大体朝のうちに夕飯用の副菜などは準備しておいて、できる時はトロンボーンの練習も午前中にします。カラオケボックスに行って。

家庭、仕事、趣味、それぞれを大事にできる仕事だと思いますね。

おかげで、どこかで悩み事があっても別のところで解消できたりします。

体は忙しくても、切り替えができるから心のバランスが取れる。

 

(自宅リビングに机を並べて開室の準備をする山縣先生)

 

―――――いろんな顔を持っているっていいですよね。自宅で開室の日は、お子さんと一緒に夕食を食べられるんですね。

はい、貸会場でも開室するようになったのは1年前くらいからなんですが、貸会場の日はおやつと夕飯を用意して出て、先に食べていてもらいます。
お手伝いのきっかけになって、だいぶ自立してくれましたね。

 

―――――子どもたちの成長にも繋がったわけですね。ご自分のお子さんたちも、教室に入っているんですか?

開室当初は最初の生徒さんを大事にしたかったので、自分の子どもはあえて入れてなかったんです。
でもある程度落ち着いて、途中から入会しました。
子どもたちも興味は持っていたみたいですね。

自分の子どもに還元する気はもともとなかったんですけど、自分で教えられるので、教育費がかからないのは結果として良かったです。
教育情報も入るし、これから自分の子どもが受験をするにあたっても仕事が役に立ちますね。
副産物はすごく多かった。

 

―――――これからも続けていきたい?

はい、定年はないお仕事なので、体が動く限りは。

長く続けられる仕事ですよね。

 

―――――どんな教室にしていきたいですか?

勉強ができないと思っている子に、「できる」って思ってもらいたいですね。

ちょっとできた時の「にこっ」とした感じが、教室の中にたくさんあるといいなと。

 

 

子どもたちの自己肯定感をアップさせたいと思って、「自尊感アップほめ愛トレーナー」の資格を取りました。
この資格のことは、沖縄の学研教室の先生を通して知ったのですが。
今は自分を大切にする「ほめ愛トレーニング」を教室に取り入れている他、希望する友人や保護者の方、アシスタントさんにも講座を行っています。
お母さんとお子さんはやっぱり繋がっているので、どちらの自己肯定感も大切にしてほしいです。

そういった活動もしながら、「ここがいい」って選んでもらえるオンリーワンの教室にしたいです。
そして、いろんな方と出会いたいですね。

あと、いつか自分の娘がアシスタントになってくれたらいいな(笑)

 

―――――まだまだ楽しみですね。学研の先生という仕事を選んで良かった?

教室を始めても、それまで続けていたものを辞める必要はまったくなかったので本当に良かったです。
「何も手放す必要がない」っていう意味で、女性に合っていると思います。

やっぱり、子どもができた時はいろいろ手放しました。
おしゃれも、仕事も、大好きな趣味も、一度は諦めた。

だから、今やり直してる感じです。

その時手放したものを、今すべて取り戻しています。

だから充実しているんでしょうね。
多分、独身時代よりも充実しています。
何も手放さずに、単純にうれしいことや楽しいことが増えたってことですもんね。

子どもを育てていることが仕事にも活きて、全部繋がっている。

一番今が幸せかもしれない。

 

―――――「何も手放す必要がない」…。いい言葉ですね。学研の先生には、どんな人が向いていると思いますか?

もう本当に志さえあれば誰でも。

私のように教育関係の資格や経験がなくても、子どもが好きで、自宅に6畳のスペースがあれば始められます。

 

(山縣先生宅の和室。生徒が増えた現在は和室とリビングを教室にしている)

 

―――――最後に、仕事復帰してみようかな、学研の先生にチャレンジしてみようかなと考えている女性へ、メッセージをお願いします。

思い立ったが吉日なので、ちょっとでも仕事したいと思うなら、まず一歩踏み出してみるといいと思います。
そしたら意外とできちゃう(笑)

私自身、おこづかいが欲しいという軽い気持ちで学研の門を叩いたんですけど、おかげさまで今の形になれたので、「やってみたい」「チャレンジしてみたい」という気持ちを大切にしてほしいです。

多分、すごく彩り豊かな生活になると思います。

自分の自由になる収入を得れば、私がほめ愛トレーナーの資格を取れたように、さらなるチャレンジができる資源にもなる。
そこでまた世界が広がるかもしれない。

サポートもあるし、仲間もいるし、絶対できます。
興味があればすぐにでも電話を!(笑)

 

―――――しっかり宣伝もありがとうございます(笑)  

 

お話を伺った後、子どもたちに指導する様子も見学させていただいたのですが、子どもたちを見守る眼差し、できたことをほめる瞬間の笑顔などからも、本当に学研の先生のお仕事が好きで、幸せを感じていることが伝わってきました。
こんなに生き生きしているママを見ていたら、子どもたちもきっとうれしいだろうと思います。

女性が自分らしく生きられる働き方が、ここにあると感じました。

学研の先生になるには

 

では、学研の先生になるにはどうしたらよいのでしょうか?

まず、学研教室の先生のお仕事をまとめると…

1.学習指導
■学習日:週2回~・1日3~4時間(15時~18時頃)
■教科:算数(数学)/国語/英語
■対象:幼児/小学生/中学生

2.教室運営
■会員募集
■保護者とのコミュニケーション
■事務・経理処理
■教室環境の整備・維持

3.研修会参加
■初期研修(開室前)
■新人スクール(月2回)
■定例研修会(月1回)
■その他各種研修会

 

教室の場所は自宅(6畳程度)や貸会場など自由に選ぶことができ、自分のライフスタイルに合わせた形で無理なく始めることができます。
教員免許・資格・経験の有無は問いません。

第一歩は、説明会への参加から。
説明会は全国各地で実施していますが、日程が合わない場合は、個別での説明も可能とのこと。
説明会当日に開室を決定する必要はないため、「今すぐは無理だけど、将来やってみたい」という人も気軽に参加OKです。

 

説明会の流れ(所要時間 約2時間)

1.アンケート記入

2.説明会
仕事内容、費用と収入について、開室までのスケジュールなどを担当スタッフが説明

3.個別面談
アンケートの内容をもとに現在の状況を伝え、疑問や不安に答えてもらえます

4.テスト(算数・国語)
小学生~中学生の学習内容

◆説明会会場・日程はこちら

 

開室までのフロー

1.説明会
2.面接・筆記試験
3.市場調査
4.採用通知・契約
5.初期研修
6.教室開室

 

説明会参加から教室開室までは、3カ月くらいが平均的。
山縣先生の場合も、準備期間は約3カ月でした。
「ある程度勢いを持って、テンポよく進んでいく感じがちょうどよかった」とのこと。
最短では1.5カ月という場合も。


◆費用と収入についてはこちら

 

自分の希望通りの働き方を選択しながら、子どもたちの「一生の担任」となれる学研の先生。
幼児から中学生まで、成長をずっと見守り続けることができます。

教材、運営資材の無料提供、宣伝材料物の無料提供、指導力のスキルアップ研修会など、サポート体制が整っているので、初めてのチャレンジでも安心です。

「自宅や自宅近くで働きたい」「仕事と家庭を両立したい」「子育て経験を活かしたい」
という方は、自分の力を信じて、まずは説明会に参加してみては。

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受付時間 月~金曜 9:00~17:00(祝休日を除く)

 

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