【千葉】革製品・木工家具の修理専門店「ワールドリペア千葉」 良いものを長く大切に使う暮らしのご提案
自分が良いと思えるものを長く使うことができたら人生が豊かになると思いませんか?
もう限界かな? と思いつつも思い出の品なので少しでも長く使いたい! 良いものを手入れしながら使い続けたい! そんな風に考えている方は案外多いようです。
そこで、「ちいきラボ」に登録しているラボママさん4名にインタビュー。
(※「ちいきラボ」とは「ちいき新聞」の読者コミュニティーで、登録しているママさんをラボママと呼びます。ちいき新聞は、千葉・埼玉・茨城の一部で発行しているフリーペーパーです)
修理したい革製品や木工家具をお持ちいただき、修理をしてでも使い続けたいと思う理由や、どこをどう直したいかを聞いてみました。
修理に協力してくれるのは、革製品や木工製品の修理専門店「WORLD Repair(ワールドリペア)千葉」(千葉県千葉市緑区)のオーナー西川さん。
日ごろより、革製品のキズ・しみ・すれ・色あせ・汚れを直したり、カラーチェンジを行ったりしています。革主体のお店ですが木工家具の補修も可能です!
公開 2018/12/26
【革】すれ・色あせの回復(色付け)
CASE1
修理したい品/財布(MIUMIU)
修理内容/すれ・色あせの回復(色付け)
持ち主/理沙さん(39歳・1児のママ)
30歳の誕生日に両親がプレゼントしてくれたMIUMIU(ミュウミュウ)のお財布です。
もう9年も使っているので、とにかく汚れてしまいました。
購入当時はもっと発色の良いピンクでした。元々の色とはかなり違う感じです。ところどころ擦り切れているのも気になります。
両親が記念に買ってくれたものなので、私にとって特別なもの。ボロボロだけど、まだ使えるかな、もう少し、もう少しと使っています。
こんなに色あせてしまっては、元の色にならないのではないかと不安です。
早速、西川さんに修理を依頼!
――――擦り切れや、色あせが激しくて元の色に戻らないのではないかと心配なようです。いかがですか?
「傷み方は一般的な傷み方なので、キレイに色付けできると思いますよ。
難しいのは記憶色とのギャップなんです。口頭だけで推し量るのは難しいのですが、話しながらお客さまが求めている色に近づけていき、ひねり出していきます」。
そう言いながら、独自の配合で色を作っていく西川さん。できた塗料を丁寧に吹きかけていきます。
元の色を勘違いして覚えていらっしゃるお客さまや、小さいカラーサンプルだけでは、うまく伝えきれない方がいらっしゃるそうですが、どんな色を希望されているのかしっかりと聞き取りをして、財布の内側のあまり色あせていない部分などを参考に色を決めていきます。
模様の部分や細かいところは筆を使い、驚くほど丁寧に色付けしていきます。
なんとこの作業を12回繰り返し、できたお財布がこちら!!
理沙さん&ありちゃん(小4)
「うわー♪ママのお財布キレイになってる!」と思わず声をあげるありちゃん。
「革製品を修理に出したのは初めてです。今までは、安いものを買ってボロボロになったら買い替えていたのですが、30歳の記念で両親にもらったもの。こんな風に修理して長く使えると本当に嬉しいです」
本部は塗料メーカーだというワールドリペア。「色付けにはどこよりもこだわってやっています」と西川さんが語るように、理沙さんの笑顔から、イメージ通りのカラーになったことを実感しました!
【革】すれ・傷による色の回復と金具の直し
CASE2
修理したい品/お財布ポシェット(ハンドメイド)
修理内容/すれ・傷による色の回復と金具の直し
持ち主/菜絵さん(42歳・2児のママ)
ネットショップのハンドメイドオーダーで購入した財布ポシェット。中に、スマホ入れや定期券入れを作ったり、二重ファスナーに鍵用ストラップを付けるなど、自分専用にフルオーダーで作ってもらった品です。
5年ほど前に購入し、とてもお気に入りなのですが、すれ・キズが目立ってしまっているのと、金具がグラグラするので直したいです‼︎
革製品の修理、実際にどこに持っていっていいのかわからなくて困っていました。
―――――菜絵さんはどこに修理をお願いしていいのか分からなかったそうです。そういった方も多いのですか?
「そうですね。ノーブランドだと修理ができるところも限られていますよね。ブランド品だと購入したお店で修理をしているところもありますが、場合によっては、できないと断られてしまい、こちらに持って来られる方もいますよ。
うちは自社施工なので、できるだけのことをして、きれいにしてお客様に喜んでいただきたいです」。
そういって、仕上げてくれたポシェットがこちら!
「すごいキレイになってる!! あんなにキズだらけだったのに~。気に入っていたので本当にうれしいです。ぐらぐらだった金具もばっちり直ってますね! 内側までキレイになるなんて最高ですね! これからも長く使い続けます」
せっかく買ったものもアフターフォローができないのでは意味がないですよね。
キズが直って喜んでいるお客さまを見るのがいちばんの喜びだという西川さん。
丁寧な修理に菜絵さんも大満足!!
【革】カビのクリーニングとベルトの修理
CASE3
修理したい品/バッグ(イタリア製)
修理内容/カビのクリーニングとベルトの修理
持ち主/けいさん(39歳・3児のママ)
20年程前、友人とイタリア旅行した時に買った思い出の品です。
クローゼットにしばらく置きっぱなしにしていたら、白いシミがたくさんできてしまいました。シミを失くしてほしいです。
あと、イタリアで購入したものなので、イタリア人サイズに作られていて、肩にかけるベルトが長すぎて困っています。ベルトをもう少し短くして、格好良くしてほしいです。
革製品のリペアって、擦り切れたものを直すイメージですが、シミをキレイにすることもできるのでしょうか?
―――――クローゼットに置きっぱなしにしていたら、できてしまったというシミ。こちらのシミも修復できますか?
「もちろんできますよ。この白いシミのようなものはカビですね。長年しまっていたことでカビがはえてしまったようです。革全体のカビを補修して、カビ取り後に色直しをして復活させます」。
素材をそのまま生かし、新品に近い状態に再現してくれたバッグがこちら!
「新品みたいになってる!ずっと眠っていたけれど、これからはどんどん使っていきたいと思います。合わなかった肩ベルトもぴったりのサイズになりました。ますます使い勝手がよくなりますね!!本当にありがとうございました」
リペアは難しいかも…と思って諦めてしまう方もいらっしゃると思いますが、諦める前にご相談くださいとのこと。お見積もりは無料ということなので、一度持っていって見てもらうことをオススメします!
【木工品】のきしみ・汚れ修理
CASE4
修理したい品/椅子
修理内容/きしみ、キズ、汚れなど
持ち主/荒川典代さん(54歳・2児のママ)
今年6月に亡くなった父が、私の嫁入り道具として買ってくれたドレッサーの椅子です。1988年、まだ昭和の時代から大切に大切に使ってきました。何度もぐらつきやキシミが起きました。でも大切な物なので捨てられず、父に相談すると父は廃材で何度も何度も直してくれました。
今またぐらついています。でももう直してくれる父はいません。どうか直してください!️
直ったら父の仏前に「直していただいたよ」と報告したいと思います。
木工製品の修理も行っているという「WORLD Repair 千葉(ワールドリペア千葉)」。
キッチン棚などのカラーチェンジ。
お子さんがおもちゃを落としてつけてしまった床のへこみや、リビングテーブルのキズなどの修理。
棚のサイズ変更などさまざまな木工家具の修理を行っています。
今回のこの椅子、30年使っているだけあって、かなりぐらついているのですが、
添え木がしてあったり、ねじ部分にボンドを流した跡があったり…亡くなったお父様が、修理を繰り返しながら、長年大切に使われてきたことが分かります。
ここまで壊れてしまっては、直せないのでは…と心配そうに話す典代さんですが、
「お客さまには、それぞれ思い出があって、持って来られる品物は全部違います。
毎回毎回が新しい出会いで、それぞれ異なる修理になりますが、どうやって直していくか、どうしたらお客さまの満足いくものができるかを考えるのが楽しいんですよ」と西川さんは修理を開始します。
ボロボロになってしまった布製の座面と背もたれカバーは、より長持ちするように新しい革に張替えることに。
後から追加された接着剤のはみ出た部分を丁寧に削り取っていきます。
ホゾの中に接着財を流し込みます。
削って平らになったところへ、貼り付けていきます。
こうした細かい作業を繰り返し続けていき、完成したのがコチラ!!!
「こみ上げるものがありますね。壊れてもずっと父が直してくれていたものなので、捨てないで良かったです。とても思いのこもった椅子なので本当にうれしいです。いろいろな思い出が浮かんできます。父が補強のために使った添え木をそのまま使って直してくれて、お心遣いを感じます。本当にありがとうございました」
座面カバーも、元の色になるべく近い状態にしようと革のカラーチェンジもされています!
接着剤を付けただけで終わりではなく、修理した後により長く使えるように、丁寧に仕上げる姿は職人技。ちょっとぶっきらぼうな感じもまた職人っぽくて良いんです。
「こちらがうまくいったと思っていても、お客さまの顔が暗いと成功ではなかったということになります。お客さまの笑顔で成功したかどうかが分かりますよね」と西川さんは話します。
良いものを、修理しながら長く使うという生活。
取材した日に、運ばれてきたソファーも30年使ってるというものでした。使えば使うほど思い出ができ、それを受け継いでいく、そんな生活に憧れます。
思い出の品、壊れてしまったり、傷がついてしまったりして修理が必要になったら、ワールドリペア千葉へ持っていかれてはいかがですか?
相談無料、ソファーの張り替えや家具の修理など大型の物は出張見積もりも無料でやっていますよ!
場所/千葉県千葉市緑区平山町1933-1 ※バス停「千葉市斎場入口」至近。「らーめん一代」隣り
料金/革ジャン全体補修20,000円~
財布・カバン部分補修3,000円~、全体補修6,000円~、
ソファー・椅子部分補修8,000円~、全体補修20,000円~
※お気軽にご相談ください、大型家具は出張見積もり無料
電話番号/043(264)8720
※外出していることもありますので、ご来店前にお電話ください。
革製品なら「ソファー」「ランドセル」「車のシート」なども施工可能! カラーチェンジ、擦れ、キズ、色落ちなど