【栄養士の料理】好き嫌い克服作戦レシピ「青菜」ほうれん草&小松菜
こんにちは。料理担当のみぃすけです。
突然ですが、みなさんのお子さんには食べ物の好き嫌いはありますか?
多くの方が悩まれている、子供の野菜嫌い。私もその一人です。
好き嫌い克服のためには、子供にばれないように料理に入れる工夫が多いですが、
私はどうしてもそれが嫌で…。
知らない間に食べてもらうのではなく、ちゃんと「野菜」という認識を持って食事をしてほしいというのが私のこだわりでした。
その方が、子供にとっても食べられたとき自信がつくと思ったからです。
その代わり味付けや調理法を子供好みにしたりと、メニューに色々工夫をしました。
今回は、我が家が実践し、子供が食べてくれた料理の一部を紹介したいと思います。
公開 2018/11/06
みぃすけ
越谷市在住。栄養士。香川栄養専門学校卒業後、食事委託会社に就職し、特別養護老人ホーム・産婦人科・病院で経験を重ねる。その後転職し、私立一貫校の学生食堂で責任者として栄養・調理業務の他、給食管理業務も行う。現在は1児の母。
記事一覧へほうれん草はお浸しよりごま和え
鉄分豊富なほうれん草。
甘い味付けは、子供も食べやすいです。
ほうれん草のごま和え
≪材料≫作りやすい分量 |
ほうれん草 …… 1束(スーパーで売ってる1袋) |
▲砂糖 …… 大さじ2 |
▲醤油 …… 大さじ1 |
▲すりごま …… 25g |
≪作り方≫
(1) 湯を大きめな鍋に沸かし、きれいに洗ったほうれん草を好みの硬さにゆでる。
(2) ほうれん草をゆでている間に、ボウルに▲を合わせておく。
(3) ゆで上がったほうれん草をザルにあけ、冷水で冷やして水気をきる。
(4) ほうれん草を食べやすい大きさに切り、ぎゅっと水気をきり(2)に混ぜ合わせて完成。
我が家では、大人はお浸し、子供はごま和えと味付けを変えています。
最初はお浸しで食卓に出したところ、まったく手を付けず。
甘いと食べてくれるかな?とごま和えに変えたところ、初めは手を付けてくれませんでしたが、少しだけ食べさせると気に入ったのかパクパクと食べてくれました。
小松菜は煮浸しで食べやすく
小松菜のカルシウムは、ほうれん草の4倍と栄養たっぷり!
成長期の子供には、ぜひ食べてもらいたい食材です。
小松菜の煮浸し
≪材料≫作りやすい分量 |
小松菜 …… 1束(スーパーで売ってる1袋) |
ニンジン …… 1/2本 |
お好きなきのこ …… 1/2株 |
油揚げ …… 1枚 |
▲白だし …… 大さじ3 |
▲水 …… 300ml |
≪下処理≫
・小松菜はよく洗っておく。
・油揚げは、油抜きをし短冊切りにする。
≪作り方≫
(1) 鍋に▲を入れ、短冊切りにしたニンジン・石づきを取りほぐしたきのこも加え火にかける。
ニンジンが柔らかくなったら、食べやすく切った小松菜と油揚げを加え柔らかくなるまでしっかり煮る。
(2) 火を止め、しばらく置き味をなじませる。
食べる直前にまた温めてください。
子供が食べる前提なので、食感は柔らかめです。
作りたてでもおいしいですが、しばらく置いた方が小松菜にしっかりと味が染みるため、だいぶ食べやすくなると思います。
娘も、気分によって食べたり食べなかったり。
その時は、汁にも栄養は溶け込んでいるので具を食べるのを拒否した場合は、少し薄めて汁だけ飲ませることもあります。(気休めですが…)
やっぱり揚げ物はテッパン
春巻きの具に小松菜を使用しました。
揚げ物にすると、子供も比較的食べてくれます!
小松菜たっぷり春巻き
≪材料≫10本分 | |
△小松菜 …… 120g | ▲オイスターソース …… 大さじ1と1/2 |
△水煮タケノコ…… 30g | ▲醤油 …… 大さじ1 |
△ニンジン …… 50g | ▲酒 …… 大さじ1 |
干しシイタケ…… 5g | ▲みりん …… 大さじ1 |
春雨 …… 15g | ▲砂糖 …… 小さじ2 |
豚ひき肉 …… 150g | ▲中華だし …… 小さじ1 |
おろしにんにく …… 少々 | ▲シイタケの戻し汁 …… 100ml |
おろしショウガ ……少々 | 水溶き片栗粉 …… 少々 |
ごま油 …… 少々 | 揚げ油 …… 適量 |
春巻きの皮 …… 10枚 | 水溶き薄力粉 …… 少々 |
≪下準備≫
・干しシイタケは水に浸して戻しておく
・小松菜はよく洗い、水気を取っておく
・春雨をゆでて適度な長さに切っておく
・▲は合わせておく
≪作り方≫
(1) △は全て細かく切っておく。戻した干しシイタケは水気をきり、同様に切る。
シイタケの戻し汁は▲の調味料に使うので捨てないよう注意。
(2) 熱したフライパンに油(分量外)を入れ、おろしにんにくとしょうがを入れ香りが出てきたら豚ひき肉を炒める。
次に、△と干しシイタケと春雨を加えて全体がしんなりするまでしっかり炒める。
(3) ▲を加え味をなじませるように炒める。
(4) 一度火を止め、水溶き片栗粉を加え全体になじませる。
その後、再び火にかけしっかりと火を通しとろみをつける。
ごま油を鍋肌にたらし、強火で香りを引き立たせたら完成。
バット等に広げ、冷ましておく。
(5) 春巻き皮に冷ました具を包み、端を水溶き薄力粉でしっかり糊付けをする。
(6) 170℃の油できつね色になるまで揚げたら完成。
具は必ず冷めてから包んでください。
温かいまま包んで揚げると、破れて中身が出てきてしまう恐れがあります。
具を包むとき、お子さんと一緒にやるのも食育にもつながるのでおすすめです。
お手伝いも苦手克服の有効な対処法!
嫌いな野菜でも、自分で作ったりすると達成感から食べてくれたりします。
うまくできなかったり、汚したりと親としてはついつい手を出したくなってしまいますが、そこはぐっと我慢をし、見守ってあげて下さい。
ただ、ケガには注意をお願いします。
子供は、「見た目が嫌・色が嫌」等の理由で、食わず嫌いの可能性が多くあります。
「どうせ食べてくれないから…」といって食卓に出さなくなると、本当に食べなくなってしまうので、毎日とはいいませんが懲りずに出すことも重要です。
また、様々な調理・味付けを試してみると思ってもいなかったもので食べてくれたりします。
うちの娘も、きゅうりを何しても食べてくれずあきらめかけていたところ、
三杯酢で和えたわかめとの酢の物でパクパク食べてくれました。
子供で酢の物を好むという発想が私にはなかったので、驚きました。
苦手食材は、すぐに克服は難しいです。
ながーい目で見て、ゆるく少しずつ試してください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。