関東最東端の町「銚子」をぐるっとドライブ!
関東平野の最東端に位置する町・千葉県銚子市。
日本で一番早く初日の出を見ることができる「犬吠埼」や、約10㎞に渡り40~50mの断崖が続く景勝地「屛風ヶ浦」、漁港で水揚げされた新鮮な魚介グルメなど、銚子は千葉県の人気おでかけスポットの1つです。
そんな銚子の有名な観光スポットを押さえつつ、おすすめしたいスポットを盛り込んだ、ドライブコースをご紹介します!
公開 2020/10/05(最終更新 2022/04/26)
目次
銚子駅からすぐ!銚子セレクト市場でご当地グルメをチェック!
都心から車で2時間半ほど、千葉県の八千代市からだと2時間弱(交通状況などにもよります)。
到着したのは銚子の玄関口「銚子駅」です。
まずは、ここから車で2分、歩いたら5分ほどの所にある「銚子セレクト市場」へGO。
銚子セレクト市場は複数のショップが集まった施設で、その中にある「銚子セレクト館」には、銚子のお土産にぴったりのアイテムがたくさんあります。
また、お惣菜やお弁当、パンなど地元メイドの軽食も色々とあり、取材したのは平日でしたが、多くの人でにぎわっていました。
地元グルメはどんなものがあるのかなーと店内をウロウロ。
発見!
店の一角にずらずらーと並べられていた銚子銘菓「木の葉パン」。
メーカーごとにそれぞれ特徴はあるようなのですが…うん、よくわらかない(笑)。
とりあえず「幻の味」にひかれて、タムラパンのものを購入。
▲優しい甘みのタムラパン・田村製菓の木の葉パン(税込432円・7個入り)
後ほど調べてみると、約90年の歴史を誇る木の葉パンメーカーの老舗でした。
(大変失礼しました汗)
パッケージが可愛くてお土産にぴったりの「ピーナツハニー」もゲット。
▲千葉県民には馴染みのあるピーナツハニー(ピーナッツみそ)は小分けになった食べきりタイプ(税別250円/5個)
こちらは銚子市内にある富士正食品製造のもので、千葉県の特産品である落花生と味噌、はちみつを組み合わせた加工品。
千葉県では給食のメニューにも登場するほどメジャーなもので、味噌の甘みと落花生の塩気、水あめのような食感がたまらない一品です!
そして、銚子の名物(?)と言ったら「銚子電鉄」も忘れてはなりません。
鉄道会社でありながら食品事業部があり、ぬれ煎餅を主軸に、まずい棒や鯖の水煮缶などを製造・販売しており、それらは銚子土産として人気です。
ということで思い出に1つ。
▲銚子電鉄38イバル鯖水煮缶詰(税別380円)
銚子電鉄のお顔がデザインされたパッケージがかわいいですね。
さらに、鯖つながりでこちらも。
▲信田缶詰のサバカレー(税込298円)
何とも言えない、このゆる~いデザイン。
製造するのは、創業110余年という、こちらも歴史深い銚子の老舗・信田缶詰です。
「缶詰どれにしようかなー?」
そう迷ったら、この2つは押さえましょう。
全ての商品をカゴに入れてレジで精算…と見せかけて、すかさず「しょうゆソフトクリーム」をオーダー。
ご当地ソフトは旅の醍醐味ですからね。
▲ヤマサ醤油のしょうゆソフトクリーム(税別300円)
これすっごいおいしかったです。
醤油の味をしっかり感じられ、甘さはしつこくなく後味さっぱり。
ペロッと食べちゃいました。
銚子について最初に立ち寄ったお店で、だいぶ時間を使いました(笑)。
そのくらい色んな商品があって、ついつい買ってしまいます。
荷物が増えましたが車なので心配なし!
車でお出掛けのいいところですね。
銚子電鉄・仲ノ町駅の車庫見学で鉄分補給!
次に向かったのは、銚子セレクト市場から車で4分ほど。
銚子電気鉄道の仲ノ町駅です。
(銚子電鉄と呼ばせてもらいます)
電車だと銚子駅から一駅ですね。
なんとここでは、車庫が見学できるのです(一人で興奮)!
※現在は車両の全般検査のため車庫見学は中止となっております。残念! 行けない方のために動画を用意しました。少しでも行った気分を味わってもらえればうれしいです!
通常車庫見学などは、開放日やイベントでしか見られないものなのですが、銚子電鉄は違います。
見学可能時間内であれば自由に見学できるのです!
(入場券150円が必要です)
▲この日は米津玄師さんの「カムパネルラ」のMVに登場する大正ロマン電車が車庫に
線路をまたぎ、ありえない近さまで寄って、じっくりと味のある車両たちを見させていただきました。
レトロかわいい車両が並ぶ車庫は、撮影スポットにもおすすめですよ。
見学していると実際に運行している車両がホームに滑り込み、発車していく——。
たまりません!
銚子市民の足として活躍する車両たちを、ぜひこの機会にじっくりと堪能してください。
▲車庫から見た駅舎。こちらもレトロでかわいい
仲ノ町駅の近くに駐車場はありますが、台数はそこまでないので、銚子駅周辺のパーキングに停めて、銚子電鉄に揺られながら仲ノ町駅に向かうのもいいかもしれません。
至福のランチタイムはウォッセ21の新鮮な海鮮丼
車庫見学という少しディープな体験をした後は、おまちかねのランチタイム!
車を走らせることおよそ10分。
銚子ポートタワーに隣接する「ウオッセ21」は、銚子の水産物や水産加工品などを販売するお店がそろう水産物即売センターです。
銚子でとれた新鮮な魚介類を味わえる、銚子の台所的存在ですね。
女将さんとスタッフのお母さんたちの笑顔が素敵な、あじ処「まほろば」へ。
銚子港で水揚げされた新鮮な魚介がたっぷり乗った海鮮丼から、海老や穴子の天丼、海老天が乗ったうどん・そばもありました。
ここは海鮮丼一択。
私は五色丼を注文。
▲マグロ・ウニ・イクラ・サーモン・イカの乗った五色丼(税込1,890円)
一緒に行った編集部メンバーは海鮮丼に。
▲マグロ・ホタテ・なかおち・甘海老が乗った海鮮丼(税込1890円)
甘海老大きい!
なかおち分厚い!
ウニたっぷり!
一通り興奮した後、実食。
脂が乗っていてとてもうまい。
お味噌汁もうまい。
無心で食べていました(笑)。
終始女将さんとスタッフの方たちが優しくて、すごく心地良かったです。
銚子に来たら海鮮丼はマスト。
お店はたくさんあるので、好みにはなってしまいますが、約200台停められる大型駐車場があり、新鮮な魚介を買えて、食べられる、そして広いトイレがある(ここ結構大切ですよね)ウオッセ21はおすすめです。
まほろば以外にもお食事処はありますので、選べるのも嬉しいですね。
▲2階には広々とした店内でゆっくり食事を楽しめるシーフードレストラン「うおっせ」があります
▲まさかの休館(調べましょう)に膝から崩れ落ちました
この日は休館で行けませんでしたが、銚子ポートタワーの展望室から銚子の街と雄大で美しい海を一望すれば心が満たされること間違いなしです。
来たぞ!関東最東端の地から眺める絶景の海景色
お腹を満たした後は、関東最東端の岬・犬吠埼に立つ「犬吠埼灯台」へ。
こちらも車で10分ほどで到着します。
銚子の観光地として有名なスポットです。
国の登録有形文化財に登録された真っ白な灯台は、青い空によく映えます。
(この日は雲が多かった…)
山があったら登りたくなるように、灯台があったら上りたい。
ということで、参観寄付金300円をお支払いし、いざてっぺんへ!
▲レンガ造りの入口がおしゃれ
え?階段が99段!
…ひたすら無言で上りました(笑)。
らせん状に上っていくので途中途中で現在地を見失いましたが、階段には親切に50、60と段数が書いてあったので、それを頼りに最後まで上りきることができました。
おぉぉ、と思わず声が出てしまうほど、海風を全身に感じながら見るその景色は、なんともダイナミック。
海と空、目の前が青に染まり、目を少し外すと岩礁に打ちつける力強い波。
その最高の景色に、99段がんばって良かった…そう思えた瞬間でした。
灯台に沿って360度ぐるりと回って見ることができるので、場所を変えながらさまざまな眺めを楽しんでみてください。
ちなみに、灯台の入口には灯台同様真っ白なポストがありました。
ホワイトデーに設置されたらしく、「幸せのポスト」と呼ばれているみたいです。
犬吠埼灯台に向かう道沿いには、犬吠テラステラスもありました。
ベーカリーやカフェ、銚子ビールのショップなどが入っており、ちょっと一休みするのに良いスポットです。
99段上って、絶景に興奮しっぱなしだったため、喉はカラカラ。
カフェに入って喉を潤し、いよいよ最後のスポットへ。
世界一ちっちゃな水族館で銚子の海の生き物とご対面
海をたっぷり堪能した後は、「世界一ちっちゃな水族館」で、海の中に潜った気分になりましょう。
館内には、銚子の海で採取したおよそ50種の海の生き物が展示されています。
▲クロウミウマ(タツノオトシゴ)
▲マダイ
▲ユムシ(この動き病みつきになる!?ユムシの動画はこちら)
▲丁寧な手書きの解説がうれしい
この水族館を運営するのは、有限会社銚子海洋研究所。
イルカやクジラのウォッチングクルーズを始め、サンセットクルーズや屏風ヶ浦周遊クルーズなどを行っており、昨年5月に、所長・宮内さんのかねてからの夢だった水族館をオープン。
「クルージングの他に、磯の生物観察会も行っていたのですが、磯場だと小さいお子様は危なかったりするので、安心して海の生き物に接することのできる空間を作りたいと思い、館内にいけすを作りました」とこだわりを話してくれました。
▲いけすには、ヒトデやナマコが入っていて触ることができます
元々水族館の職員だった宮内さん。
その知識と経験を活かして作られた水族館は、銚子の海の生き物を身近に感じられる空間でした。
水族館から出ると、もういい時間。
少し遠くの方に屏風ヶ浦の断崖絶壁が。
しばらくその景色を堪能したら、お土産が乗った車に乗り込んで銚子ドライブは終了!
日本版の恋のトンネルは銚子にあった!?
恋人とくぐると願いが叶うと言われている、ウクライナの恋愛スポット「恋のトンネル」。
それに似たような場所が銚子にあるということで、帰り道の途中にちょろっと寄りました。
銚子電鉄の銚子駅から3駅。
本銚子駅にそれはありました。
これです!
どうでしょうか?
トンネル…になっているようななっていないような。
それはさておき、この中を電車が走ってくるシーンは、きっと素敵ですね。
このような感じで本銚子駅のホームから見られます。
(撮影される際は電車に充分にご注意ください。線路への立ち入りは禁止)
リノベーションされた駅舎はおしゃれな雰囲気。
ぜひ立ち寄った際はのぞいてみてください。
これで本当におしまい!
銚子駅からはじまり、半島沿いにぐるっと車で回りましたが、スポットからスポットまで、だいたい15分ほどで行けるので、日帰りでも十分楽しめますよ。