千葉・埼玉のユニーク本屋さん
読書の秋にわざわざ行きたい!

過ごしやすい気候の秋は、読書が楽しくなる季節。

そこで、カフェや映画館を併設していたり、個性的な品ぞろえだったり…、千葉と埼玉にあるひと味違う書店や古書店を集めました!

さらに、築100年超えの「蔵」や「廃バス」を利用した、一風変わった図書室もご紹介。

ネットで欲しい本をパパッと購入できるのは便利だけど、書店で偶然出合った本や絵本がお子さんの人生を変えるかも…?

普段読書をする人も、そうでない人もこの秋の「ベストな一冊」を探しに出掛けてみませんか♪

 


<目次>
 

町の気になる本屋さん

くわのみ書房(習志野市)

MOONLIGHT BOOKSTORE(千葉市)

North Lake Cafe & Books (我孫子市)

ペレカスブック&ギャラリー(草加市)

注目のユニーク書店

蔦屋書店(柏の葉T-SITE内)

16の小さな専門書店(そごう千葉店内)

小さな図書室

蔵の図書館(四街道市)

かいづか文庫(千葉市)

くわのみ書房(習志野市)

■絵本・児童書が専門のブックカフェ。コーヒーの香りに包まれて絵本をめくろう

京成大久保駅から徒歩約10分の場所にある「くわのみ書房」。

店名になっている「くわのみ」は英語にするとマルベリー。

ニューヨークのマルベリーストリートが舞台となった『マルベリーボーイズ』という児童書からヒントを得て、店主の那須庸仁(つねひと)さんがその名を付けました。

 

那須さんは、定年退職をきっかけに、以前からやってみたかったという本屋さんを始められたそう。

児童書や絵本にテーマを絞り、元々コーヒーが好きだったこともあり、「ゆっくりコーヒーを飲みながら絵本を読んでもらいたい」と、絵本カフェができあがったとのことです。

「まー、そもそもこれで儲かるとは思っていませんでした」と笑顔を見せる那須さん(笑)。

那須さんのおすすめの絵本は『スーホの白い馬』。

教科書にも出てくる名作ですが、こちらの絵本、日本で初めて国際アンデルセン賞の画家賞を受賞した赤羽末吉さんが絵を担当しています。

「ご存知のように、『スーホの白い馬』はモンゴルのお話なんですね。

赤羽さんは戦前に中国で暮らし、モンゴルにも取材で行って、モンゴルのことを良く見てきたという経験があって、その経験をもとに絵を描いているんです。想像ではなく、本当の姿を見て描いていて、そこに嘘がないんです。

子ども向けだから、分からないからいい加減でいいという姿勢ではない。子どもに対して、誤魔化しがないということを徹底しています。

だから、大人が読んでも十分心にしみるんだっていうことに、この絵本がきっかけで目覚めたんです。とても感銘をうけました」とオススメの理由を話してくれました。

 

小さい頃から本が好きだったという那須さんがセレクトした絵本は、誰もが一度は手にしたことがあるようなとても懐かしいものばかり。

長く愛され続ける良質な絵本をコンセプトに選んでいるそうです。

本棚には、小さい頃に読んだあの絵本や、ママになってから子どもたちに読んで聞かせた絵本がぎっしりと並び、とても優しい気持ちになれました。

 

コーヒーの良い香りに包まれながら、大人も楽しめる絵本を選んで読む、そんな時間を過ごせる「くわのみ書房」。訪れてみてはいかがですか?

 

くわのみ書房

場所/千葉県習志野市大久保1-8-10

営業時間/11:00~19:00

定休日/月曜・火曜

駐車場/なし(近隣にコインパーキングあり)

アクセス/京成線京成大久保駅から徒歩10分

電話番号/047‐419‐3567

【イベント】

10月:まちゼミ開催予定

「大人も絵本を楽しもう!」「親子で楽しむボードゲーム」

(※詳細は直接お問い合わせください)

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MOONLIGHT BOOKSTORE(千葉市)

■ゆる~く開いているけれど、きっと何かが見つかる! 

11年程前にスナックだったお店を古本屋さんに改装したという「MOONLIGHT BOOKSTORE」。

 

JR西千葉駅から徒歩約6分、すぐ隣が千葉大学という立地のため、学生の方や、近隣の本好きの方たちが多くいらっしゃるといいます。

現オーナー長嶋健太郎さんも千葉大出身。学生当時このお店に足を運んでいた常連さんだったんだとか。1度は社会人になった長嶋さんですが、前のオーナーが店じまいすると聞き4年前に引き継いだそうです。

 

「倉庫を持っていないので、全ての本をお店に入れています。今年の夏は本の整理をされた方が多いみたいで、僕がさばききれてないんです」。

その言葉通り、店内には1万冊はあるという本が雑多に積み上げられていました(笑)。

 

「本当はもうちょっときれいにしたいんだけど、ごちゃっとしたところが好きなお客さんが来るという感じですかね。しまいきれてない本をお客さんがあさって、『これいくらですか?』って聞いてきたりします(笑)」。

片づいているときの店内はこんなに素敵なお店(笑)。

でも、写真中央の柱時計は、時が止まっていました。

「何回直してもこの時間で止まるんです。前の持ち主が、この時間に何かあったんじゃないかって思ってるんです」と笑って話してくれるので、そういうことなんだと思えてきます。

 

おすすめの本は『センダックの世界』。

『かいじゅうたちのいるところ』の作家センダックの仕事が描かれたとても大きくて重たい厚みのある本です。

(このお店の世界観とセンダックの描く不思議な世界に共通点があるような気がしました…)

 

 

「すみません。せっかく来ていただいたのに…だらしなくやってるのがばれちゃいますね」

と笑う長嶋さんですが、人文科学系から、サブカル、ファッション系、絵本、古い雑誌なども多数あり、何かを見つけられる気がしました。“宝探し”という言葉がぴったりの古本屋さん。次に行くときは、本がきれいに並んでいるかな?また行ってみます♪

 

MOONLIGHT BOOKSTORE

場所/千葉県千葉市中央区松波2-19-11 高山ビル1F

定休日/不定休(土日は基本的に営業。出張買取で、やむなく土日に閉まっていることがあるのでお問い合わせください)

営業時間/13時~19時

駐車場/なし

アクセス/JR西千葉駅から徒歩6分

電話番号/080‐4711‐5304

 

【イベント】

・ジャズライブイベント(3カ月に1回程度 不定期)

・哲学カフェ(3カ月に1回程度 不定期)

※哲学カフェとは、毎回テーマを決めて、お茶を飲みながらテーマについて話すフランス発祥のもの。

(※詳細は直接お問い合わせください)

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North Lake Cafe & Books (我孫子市)

■古くから文化人が多く集まった手賀沼のほとりでコーヒーと本をどうぞ

 手賀沼は志賀直哉、武者小路実篤など多くの文化人を引き付けた場所。そんな手賀沼の北畔にある「North Lake Cafe & Books」 。

2014年にオープンした、ご夫婦で営んでいるというブックカフェは、ご主人の松田拓巳さんがセレクトした本が並ぶ大きな本棚が印象的です。

 「お店をスタートさせた頃は自分の好きなジャンル、例えば海外文学や詩、カウンターカルチャーを中心にこだわろうと、模索しながら本を選んでいたのですが、今ではいろいろなジャンルのものを置くようになりました。
古本の買取を始めたことで、お客さんが持ち込んでくる本の中から目に留まった自然科学や哲学、歴史、時代物まで、僕の知らない本や、普段だったら手に取らない本の中にも魅力的な本がたくさんありました。
そういったものも本棚に並べたいと思うようになり、今に至ります」と松田さんは話します。 

本の種類を狭めないことで新たな発見もあり、陳列する時が一番楽しいという本棚は、隣同士の本と本が呼応しあうような意思のある並べ方に心躍ります。

 

古本の他には、小さな出版社で発行している新刊本も取り扱っているそうです。

地元の歴史や生態などの本を多く出版されている流山の「崙書房」の本は理系の方々に人気だそう。

柏の「たけしま出版」の本は手賀沼をテーマにしたものが多く人気です。

勝浦をベースに房総半島を色々な角度から切り取る「暮ラシカルデザイン編集室」の人気シリーズ「房総カフェ」は全巻取り揃えています。

東京の「夏葉社」や鎌倉の「港の人」などの本も手に入るという本好きにはたまらないチョイスをされています。

 

絵や版画の個展、トークイベントや読書会なども積極的に開催されています。

取材に訪れた日は、書家 河村詩夕さんによる「山頭火 くうの心」という個展期間中で(10月8日まで)、 種田山頭火の句をパネルや石に筆書きしたものが、店内に展示されていました。 

毎年夏には、99冊のおすすめ本を掲載したフリーペーパーを発行されています。

お店と縁のある33名の方々に3冊ずつ選書してもらって、合計99冊を紹介しています。

アーティストに、農家、ピアノ講師に家事手伝い...様々な職業の方たちが選んだお薦めの本たち。ページをめくると読んでみたい本と出会えたり、知らない本がたくさんあったり、昔よく読んだ大好きな本を見つけたり。

今年で4回目の発行になるこのフリーペーパー、毎年楽しみにしているファンも多いとか。

 

ブックカフェという形態で営業しているので、本だけを求めにいらっしゃるお客さんより、おひとりで、静かにコーヒーを飲みながら読書を愉しんだり、手帳をまとめたり、絵を描いたり、手紙を書いたりと、自分の時間をゆっくり過ごされている方も多いそう。

店外にある1冊100円などの均一棚を散歩の途中で毎日のように物色されている年配の方々もいらっしゃるとか。

小さいながらも独特なセレクトで埋め尽くされた本棚の「North Lake Cafe & Books」。

あなたの1冊を見つけにいってはいかがでしょう。

 

North Lake Cafe & Books  

場所/千葉県我孫子市緑2-11-48 

営業時間/水~金、日曜・祝日 11時30分~18時30分 土曜 11時30分~19時 

定休日/月、火曜 

駐車場/店舗裏に2台分

アクセス/JR我孫子駅から車で5分

電話番号/04‐7199‐3251 

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ペレカスブック&ギャラリー(草加市)

■草加で見つけた小さな本屋さん。落語会やアートイベントで地域交流も

 

「本が大好きで、いつか本屋を開きたかった」というイラストレーターの新井由木子さんが、2016年5月、草加市役所近くのカフェの一角にオープンした「ペレカスブック&ギャラリー」。

店内は、思わず手に取りたくなる本や雑貨で溢れています。

優しい笑顔の新井由木子さんは草加市在住。

小説の挿絵も手掛けるイラストレーターとして活躍する一方、絵本『おめでとうおばけ』『まんじゅうじいさん』の作者でもあります。

「ペレカス」は、リトアニア語で「尾ひれ」を意味。物語は事実の尾ひれの部分にあるという思いから名付けました。

「インターネットで本を購入する人が増えていますが、実際に本を見て触って出合ってもらいたい」と語ります。

その場で本を紹介できるのは「地面の上の本屋さん」だからこそ。

どんな絵本を選べばいいかと相談されることもしばしばですが、お店で本を手に取り、声を出して喜ぶ人の姿を見て「力のある絵本」を教わることも多いのだとか。

オリジナルのラッピングペーパーは紙遊びができる工夫も凝らしました。

岐阜県多治見市で作られた色鮮やかなタイルなど、こだわりの雑貨に出合えるのも魅力。

 

(新井さんの絵本『まんじゅうじいさん』と書店内の様子)

 

落語も好きな新井さんは、子育て世代の多い草加で、親子で気軽に足を運べる落語会を開きたいと考え、これまでに林家つる子落語会を9度開催しました。

「本屋という場所を持つことで、イラストの仕事だけでなく、地域とつながれたことが大きい」と実感しているそう。

その他、屋外で実物大のヒグマの絵を描いたり、「絵を着る」というイベントも主催。

初めて絵具を触って武者震いする子を見て、「子どもたちは絵を描くのが大好き。絵って面白いんだと再認識できました」と振り返ります。

今後、身近にある不思議な話を聞き集めて、1話ずつ収めた小さな本を出版したいと語る新井さん。

「本屋は楽しいけれど、もちろん絵も文章もやめてはいない。

ひと回りすると何か違ってくるんじゃないかな」と、自分自身に期待。イベントなどの詳細はHPやブログで確認を。

 

 

ペレカスブック&ギャラリー

場所/埼玉県草加市高砂1-10-3(カフェギャラリーコンバーション内)

営業時間/11時〜19時

定休日/日曜不定休

駐車場/なし

アクセス/東武スカイツリーライン草加駅から徒歩8分

(※この記事は『ちいき新聞』2017年6月16日・30日号越谷エリア掲載の紙面記事を再編集してお届けしました。取材:aki)

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蔦屋書店(柏の葉T-SITE内)

■柏の葉キャンパスの文化発信拠点 

2017年3月にオープンした生活提案型商業施設「柏の葉T-SITE」。

ここの中核となる蔦屋書店では、「子どものいる暮らし」をコンセプトに、子どもや子育て中のパパ&ママにうれしい商品がそろいます。

なかでも、2階の児童書専門フロアは約3万冊の蔵書量を誇り、児童書として日本一のタイトル数という充実の品ぞろえ。

豊富なラインナップから、子どものお気に入りの一冊をじっくりと時間をかけて探せるのがうれしいところ!

 

また、同フロアのラウンジでは、ほぼ毎日午前中を中心にスタッフによる読み聞かせを行っています。

靴を脱いで上がるハイハイスペースもあり、取材当日も赤ちゃんから小学生まで、幅広い年齢のお子さんが絵本に耳を傾けていました。

ベビー&子ども服の「ファミリア」、世界中から集めたえりすぐりのおもちゃを扱う「ボーネルンド」、新しい学びの場を提案する「T-KIDSシェアスクール」など、子ども向けのテナントが併設されています。

 

一方、1階は「食とくらし」をテーマに、ママ向けの書籍や雑誌をメインに取り扱い。

特に「くらし」のコーナーでは、ママの趣味として手芸を提案すべく、関連書籍が豊富です。

その近くには毛糸専門店「Keito」やテキスタイル専門店「cocca」の商品が並べられ、本と合わせて材料の購入も可能。

さらに、併設された「クラフトスペース」で実際に作業することも!

こちらで購入した材料だけでなく持ち込みもできるそうですよ。

 

また、「食」のコーナーに設置されたオープンキッチンでは不定期に料理教室を実施。

このように本がきっかけになって、さまざまな「実体験」につながるのがココの特徴です。

 

全長約100mの長方形の店内は、200席を超えるイスやソファが用意されていて、施設内の「スターバックス コーヒー」で商品を購入すればどこでも自由に座ることができます。

まるで自宅にいるようにくつろげるのがうれしいですね!

そんな雰囲気を大切にするため、書店エリアとテナントエリアの境目をわざとあいまいにしているのだとか。

コミックコーナー内にメガネ店があったり、雑誌コーナーのすぐ横でパンが売られていたり…。

「本」と「食」、「モノ」「体験」が一体となった空間は、ただいるだけで何か新しいことに出会えそうなワクワクした気持ちになれます!

 

蔦屋書店(柏の葉T-SITE内) 

住所/千葉県柏市若柴227-1

営業時間/9時~21時

定休日/不定休

駐車場/666台(最初の1時間無料、以降30分ごとに150円。1,000円(税込み)以上のお買い物でプラス1時間無料、3,000円(税込み)以上のお買い物でさらにプラス1時間無料)

アクセス/つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩7分 (高架沿いにつくば方面へ)

電話番号/04-7197-1400(代)

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16の小さな専門書店(そごう千葉店内)

■新たな「興味」に出合えるかも!

そごう千葉店ジュンヌ館は「コト発想の体験型専門店」をテーマにちょっと変わったお店がそろう場所。

その3Fにある「16の小さな専門書店」は、書棚のひとつひとつを「書店」に見立てたユニークな本屋さんです。

 

文芸/海外/SFの「みみずく書房」、実用書の「コクリコブックス」、ビジネス書の「つばめブックセラーズ」、児童書の「絵本のペンギン堂」、文庫/新書の「雀屋文庫」、建築/デザイン/芸術/音楽/芸能の「ピーコックアートブック」など、すべて鳥の名前をモチーフにした店名になっています。

さらにお店ごとにロゴがあって、これがまたカワイイ!

 

「16の小さな専門書店」のキーワードは「発見」。

店内をブラブラと歩くと知らず知らずのうちにさまざまなジャンルの本を目にすることができ、好奇心がかきたてられます!

各書店の特徴と場所を示したマップも店頭に置かれているので、初めての人はまずコレをゲット。

 

普段書店に出掛けると、自分が興味・関心のある書棚しか見ないことが多いものですが、ここではあえて知らない世界の本に手が伸びます。

個人的に気になったのは、フランスのコミック。

アメコミ風のものではない海外コミックってあまり見たことがなかったので新鮮でした!

 

また、いわゆる「コア」な本ばかりではなく、ベストセラーといわれる本も多数置いてあります。

これは「このお店で手に取った本が新しい興味の入り口になるように」というお店の考えから。

まずは読みやすい本から読んでもらって、さらに知りたくなったらより詳しい本を探しに来てほしい。そのために、入門編から専門的な本まで網羅するよう品ぞろえを意識しているそうです。

 

隣接する映画館「シアター 駒鳥座」では、半月に1本のペースで名画をリバイバル上映。

ミニシアター系からヒット大作、ドキュメント作品まで店長がチョイスした幅広いジャンルの作品が楽しめます。

上映作品の関連書籍を店頭に並べるなど、書店とコラボすることもあるのだとか。

★上映スケジュール

加えて、フルーツや野菜を使ったオリジナルの甘酒ドリンクが豊富にそろうカフェ「KAMO`s KITCHEN」も併設。

じっくり本を選んだあとや映画鑑賞後に、一息付くのにピッタリです。

 

ちなみに店名に「16」と付いていますが、2018年3月にフリーペーパー専門の「FREE BOOKS トリノス」が登場し、現在書店は17店。

今後も増える可能性があるとのことで楽しみですね!

 

 

16の小さな専門書店

場所/千葉県千葉市中央区 新町1001ジュンヌ3F

営業時間/10時~20時

定休日/なし

駐車場/あり(1650台)※有料(30分ごとに250円)

3,000円以上の買い物で2時間無料(以後30分ごとに200円)

アクセス/JR千葉駅中央改札・南口から徒歩約5分、京成線京成千葉駅西口から徒歩約1分

電話番号/043-306-6781(直通)

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蔵の図書館(四街道市)

■本を通じた多世代交流の場所

里山の原風景を残す四街道市吉岡地区に、築130年の蔵を利用した「蔵の図書館」があります。

長い間使われていなかった蔵を館長の髙山理恵さんを中心に地域住民で整備。

多世代の交流ができるコミュニティーの場として、2017年4月にオープンしました。

蔵書はおもに来館者の寄贈により集めたもの。

「本がつなぐ人と人」というコンセプト通り、本には寄贈者の思いをつづったメッセージカードが添えられ、借り手に感想の欄を活用してもらう…という仕掛けも素敵です!

 

図書館に隣接する「蔵の畑」では、四季折々の野菜を栽培。

畑でジャガイモを植えたときには傍らに本棚を置いて、関連する本を並べるなど、本と結びついた活動も行っています。

「子どもと作業するときはその野菜にちなんだ絵本の読み聞かせをしたり、図書館の開館日に収穫体験をしたり、畑の作物を使ったスイーツをイベントで出したりもしたいですね」と館長の髙山さん。

2017年の夏にはツリーハウスが登場。

ここ一帯は農村生活が体験できる場所としても注目されています。

 

蔵の図書館

場所/千葉県四街道市吉岡49番地

開館日/第2・4月曜日

※その他不定期開館

開館時間/10時~14時

駐車場/あり(5台)

アクセス/四街道駅から車で約20分

電話番号/090-7419-3284

(こちらの記事は『ちいき新聞』2017年2月3日号千葉エリア掲載の記事(取材:みんみん)と、2017年7月7日号千葉エリア掲載の記事(取材:ゆるり)を再編集してお届けしました。)

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かいづか文庫(千葉市)

■バスの中には絵本がいっぱい 

千葉市花見川区の犢橋(こてはし)貝塚の敷地内に、廃バスを利用した図書室「かいづか文庫」があります。

誕生したのは今から40年前の1978年。

千葉市内各所にある私設図書室の中でも「老舗」の部類に入ります。

現在ではすぐ近くのさつきが丘公民館内に図書室がありますが、当時は公民館も図書室もなく子どもたちが本に触れられる場所が限られていました。

そこで地域の住民が「図書室をつくろう」と奮起しますが、新たに建物を造る場所が見つからない…。

そんな中、当時の発起メンバーの中にバス会社とつながりのある人がいたため、使わなくなったバスの利用を思いつきます。

無事市の許可も下り、手配できた廃バスは公園の空きスペースに駐車できることに。晴れて図書室として開放することになりました。

 

ただし、年数が経つとバスでも雨漏りなどが起こるため、10年くらいのペースで交換する必要があります。

その費用はボランティアスタッフらが古紙回収を行い、コツコツと貯めているのだそう!

 

昨年、バスを入れ替えて現在は4代目。

車内は無垢板が敷き詰められ、窓際に設置された本棚には絵本や児童書がズラリと並んでいます。

蔵書量は約2000冊あり、昨年「伊藤忠記念財団」の助成を受けて一部の本を新しく買い替えました。

後部座席をソファ代わりにゆっくり本を読んだり、折り紙をしたり、絵を描いたり…と子どもたちは思い思いに過ごします。

 

また、運転席にも自由に座ってOK!

ハンドルを回すとタイヤが左右に動くので、実際にハンドルを握ってその様子を楽しむ子どもも多いのだとか。

「本を借りに来る」というより、「遊びに来る」感覚に近いのでしょうね~!

夏休みと年明けの年に2回はイベントも開催。

夏休みはビニールプールで水遊びをして読み聞かせ、年明けはカルタ大会とお汁粉の振る舞いが恒例となっているそうです。

 

実は、幼少期によく「かいづか文庫」へ遊びに来ていたちいき新聞web編集S。

ここでたくさんの絵本に出合ったことで、読書の楽しさを知った気がします。

この「かいづか文庫」をはじめ地域住民に支えられる小さな図書室は、遊びの延長線上で子どもが本に触れられる貴重な存在なのかもしれません。

 

かいづか文庫

場所/千葉県千葉市花見川区さつきが丘1−18(犢橋貝塚内)

開放日時/土曜日 14時~16時 (※夏休みや冬休みなどの長期休み中は閉館)

アクセス/JR新検見川駅から京成バス「さつきが丘団地」行き、さつきが丘第二バス停下車、徒歩3分

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ちいき新聞web編集S

ちいき新聞web編集S

千葉市生まれ、千葉市在住のアラフォー。編集プロダクションなどを経て「ちいき新聞」編集部へ。甘いものとパンと漫画が大好き。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。

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