【令和のお金術】お金に強い子どもに育てるための「初めの一歩」

消費税増税、新型コロナウイルスの感染予防でキャッシュレス化が当たり前になりました。

そんな令和時代を生きていく子どもたちに、今必要な「お金の教育」とは。

子どもたちへのお金教育に関する講演会を行い著書も出している、竹谷希美子さんにお伺いしました。

竹谷希美子さん

竹谷希美子さん
金融専門の編集プロダクションSAKU株式会社代表。編集業務とパーソナル・ファイナンス教育の講演、大手企業向けに研修を行う。『PTAで大人気のお金教育メソッド 一生役立つ「お金のしつけ」』(KADOKAWA)など著書多数。長女社会人3年目(お金教育卒業生)、長男大学生。

 

公開 2020/09/23

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)

編集/ライター/漫画家/イラストレーター 埼玉県出身、東京都江東区在住です。以前は漫画業界にいました。漫画の師匠は安野モヨコ先生です。『江ノ島高校ワンダーフォーゲル部』で検索!今は「ちいき新聞」編集者。千葉県いいところですね!★Twitter★@LoveMtmoutain

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子どものお金教育がなぜ必要なのか?

近年、電子マネーが普及し多様化しています。

昨年の消費税増税を機に、一気にキャッシュレス化が進みました。

使用すればなくなる現金と違って、キャッシュレス決済は記録がつくだけ。

使用方法やトラブルへの対処法をきちんと教える必要があります。

お金の教育は、その子を守る武器になります。


▲竹谷さんの著書

 

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家庭で教える初めの一歩

講演会では、初めに「お金についてどう思うか」を聞きます。

私が「好き」と答えると、高校生は引いた感じになりますが、中学生・小学生はみんな「好き」と答えます。

日本では性教育と同様に、お金について話すことをタブーに感じている家庭が多いようですが、向き合ってしっかり考えるべき大切なことです。

家庭でも、子どもとお金について話すきっかけとして、「お金についてどう思うか」を聞いてください。

タイミングは、小学校に入った1年生の6月から7月ごろ。

学校に慣れてきて、自立し始めている、夏休み前がいいと思います。

また、お小遣いは子どもが「お金を使う機会」の始まりです。

お財布から物理的になくなる現金から始め、親子共に「お金の教育1年生」として一緒に学びましょう。

お小遣いを通して、お金に対する関わり方を早くから学ぶことができます。

子どもの時にさまざまな経験をすることで、大人になってから自分でお金の使い方をコントロールできるようになります。

もし、お小遣いの使い方で失敗してしまったら、頭ごなしに怒らずに、まずは理由を話してくれるまでじっと待ってみてください。

一緒に寄り添って共感することが大切です。

 

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新しい時代のお金教育について

お金の教育は、子どもの特性(倹約家や浪費家など)を知り、得意なことで稼ぐ力を知り、「生きる力」を育むことにつながります。

生活設計においてお金は人生そのもの。

時代や働き方が変化しても、生きていける力を育んでもらいたいです。

 

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家庭で教える次の一歩

電子マネーは交通系から

電子マネーは塾や習い事に通う際など必要に応じて使い始めましょう。

交通系の電子マネーなら、前払い制なので安心です。

子どもに用途を説明して、ICカードに「習い事」「交通費」などマジックで大きく書いてもOK。

お小遣いに慣れたら幅を広げましょう

お小遣いの金額は、教育方針などで、家庭によって違うと思います。

子どもの性格を考えて、やりくり上手だったら、お小遣いの幅を広げてみましょう。

学校で必要な文房具の代金もお小遣いに含むなど、要素を増やしてみては。

KANRI箱を使ってみよう


写真提供/SAKU株式会社

長女が小学2年生から6年生まで使っていた箱です。

100円ショップで売っている透明な箱に、お小遣いを何に使うか仕分けます。

子どもが一番楽しみな作業です。

お小遣いは細かくして渡し、鍵の掛かる場所に保管しましょう。

自分で考える力が身に付きます。

 

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