【木更津市】レトロ建築を未来につなぐ「Rの会」

千葉県木更津市に現存する浪漫あふれるレトロ建築。

その魅力を発信し、未来に受け継ぐ活動をする「Rの会」を取材しました。

▲江戸時代末期創業のヤマニ綱島商店

公開 2020/09/16(最終更新 2020/10/08)

ちいき新聞ライター

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歴史ある木更津ならではの建物たち


▲看板建築が特徴的な安室薬店

江戸時代からみなとまちとして発展し、明治以降も南房総の商都として繁栄した木更津。

市内には旧金田屋洋品店をはじめ、西洋式の玄関装飾が特徴的な「看板建築」や切妻造桟瓦葺(さんがわらぶき)と漆喰土蔵の非常に立派な蔵造りが国の登録有形文化財になっているヤマニ綱島商店など、江戸時代末期から昭和初期にかけての趣を伝える建物が点在していました。


▲大正時代に流行した看板建築

 


▲出桁(だしけた)造りが目を引く民家

そのどれもが歴史を伝える貴重なものにもかかわらず、活用されず、存続すら危ぶまれているのが現状です。

木更津のレトロ建築を生かし、木更津をさらに魅力的なまちにしようと立ち上げられたのが「Rの会」です。

 

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レトロ建築で木更津の活性化を!

「Rの会」代表の桐石さんが数十年ぶりに木更津に戻った時、木更津駅西口がシャッター街になり、レトロ建築がわずかに残されているだけの状態を見て衝撃を受けたそうです。


▲旧本町通りのシンボル的存在、旧金田屋洋品店

このままでは木更津の歴史が風化してしまうだけでなく、未来もない。そう懸念した桐石さんは、かけがえのないレトロ建築の価値と魅力を広く市民に伝え、それらを活用しながら木更津の活性化につなげようと決意。

レトロ・リバース・リノベーション・リデザイン・レディアントの頭文字を取って名付けた「Rの会」は2019年に立ち上げられました。

シンポジウムやレトロ建築のスライド上映を開催するなど、レトロ建築の再生と活用を訴えています。

今年11月には、木更津市民にレトロ建築への関心を高めてもらうために、アーティストの演奏や芸を鑑賞する「エンゼルアーティスト」というイベントを開催する予定です。

詳細は決定次第ホームページで告知されます。こまめにチェックを。

 

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