船橋市在住の藤井雅博さん(48)・藤井裕大さん(14)親子が、7月19日に行われたフリースタイルスケートボードの世界選手権(WorldRound-Up )で共に優勝を果たしました。

藤井雅博さん・藤井裕大さん親子
藤井雅博さん(右)・藤井裕大さん親子

公開 2020/09/10(最終更新 2022/02/22)

シュンシュン

シュンシュン

1983年生まれ。文章を書くこと、絵を描くことが好き。人生の半分以上を千葉県船橋市で過ごす。ライターデビューも「ちいき新聞」。「何かとご縁があるこの土地をもっとよく知りたい!」という思いで活動中。Instagram/@shun_shun_2017

記事一覧へ

総勢110人の中からのチャンピオン

本年度のWorldRound‐Up は、新型コロナウイルスの影響でビデオ審査によるコンテストとなりました。

雅博さんはマスターズプロ部門(40歳オーバークラス)、裕大さんは最高峰のプロフェッショナル部門で、それぞれ優勝。

世界各国から110人が参加した大会で、その頂点に立ったのです。

世界一となった雅博さん
世界一となった雅博さん
裕大さん
そして裕大さんも!

雅博さんは「一発勝負の例年とは異なり、撮り直しができるビデオ審査によって、戦い方が変わりました。難易度の高い技に挑戦できたことが勝因の一つ」と振り返りました。

演技も練習方法も創作

雅博さんは本業、裕大さんは学業の傍ら本大会に挑みました。

職場付近の階段などもトレーニングの場所として用いたという雅博さんは、「時間の使い方を工夫しました」と話してくれました。

裕大さんも週に3日以上は練習するなど、学校の部活動のようにスケートボードの練習に励んだそうです。

悪天候などで屋外練習ができないときは、室内用のトレーニング方法も二人で考案。

例えばバランスを取るトレーニングは、段ボールの上に輪ゴムを巻いたペットボトルを倒して置き、長い板を載せてその上に立つというもの。

研究熱心な雅博さん
研究熱心な雅博さん

「フリースタイルは、限られた時間の中で、どのような技の構成で魅せるのかが勝負」と言う雅博さんは、独創性のある演技づくりのために、手品師のショーなども参考にしているそうです。

そんな父親のことを裕大さんは「頼もしく、尊敬しています」、雅博さんは息子を「決心したら最後までやり遂げるタイプ」と表現します。

体力の限界まで練習をしている裕大さんを見かねた雅博さんが、少し休むようにと声を掛けたこともありました。

雅博さんも驚くほどの強い気持ちで練習を重ねる裕大さんは、めきめきと上達したそうです。

練習の成果が世界一に結び付いた裕大さん
練習を積んで世界一の座を勝ち取った裕大さん

今後はフリースタイル競技の普及活動を

最後に「今後はフリースタイル競技をもっと広めたいですね」と雅博さん。

裕大さんは「これからもスケートボードを続けていきたいです」と話してくれました。

前代未聞の快挙を果たした藤井さん親子。

今後の活躍にも注目です。