御城印ブームが来た! お城巡りと御朱印集めのいいとこどり
公開 2020/08/24(最終更新 2024/03/16)
最近話題の「御城印」っていったい何?
▲大多喜城外観(提供:大多喜町観光協会)
御朱印が寺社に参詣・納経した証とすれば、御城印はお城巡りの記念品。
映える渋さからインスタをはじめSNSでの注目度も高く、コレクター熱をくすぐられるファンも多くいます。
中央に城名を墨書きし、背景は城主の家紋などの朱印を押し、登城した日付を記念に書き込めます。
書置きや印刷が多く、直書きの御朱印とは分けて、はがきホルダーや専用の御城印帳に入れるのが定番です。
全国の御城印情報が一覧できる「攻城団」など、お城情報サイトの充実もブームを盛り上げています。
情報を調べるだけでなく、自分のお城巡り記録を書き込んだり、参加者同士が交流できるのも人気です。
武将に興味をかき立てられる
▲大多喜城御城印と特製御城印帳(提供:大多喜町観光協会)
千葉県大多喜町・大多喜城の御城印には、初代藩主本多忠勝の家紋や愛用のやりに彫られた梵字(神仏を1字で表す文字)が描かれています。
徳川四天王とたたえられ生涯57戦で無傷を誇る猛将の鎮魂の祈りを表現したものだそうです。
▲臼井城御城印(提供:佐倉市観光協会)
千葉県佐倉市・臼井城の御城印には、「謙信が攻め落とせなかった城」と書かれています。
その強さから「軍神」と呼ばれ、生涯70戦中2敗しかしなかったという越後の上杉謙信が!?
印旛沼を望む城址公園の高台に立ち、しばし「臼井城の戦い(1566年)」の情景に思いをはせました。
「攻城団」団長・河野さんの「御城印上の家紋やフレーズから『武将』に興味をかき立てられるのも魅力の一つ」との言葉に納得です。
知られざる地元の文化財に光を当てる
河野さんはこのブームを「デザインが自由で地域性を出しやすい御城印は、地域の振興役として期待も高まっているのでは?」と分析しています。
▲菅谷城御城印(提供:埼玉県立嵐山史跡の博物館)
埼玉県嵐山町・菅谷城(続日本百名城)ではユネスコ無形文化遺産の地元手すき和紙「細川紙」を使用しています。
▲牛久城御城印(提供Local Activate)
茨城県では、地域活性プロジェクト「Local Activate」が「地元の知られざる文化財に光を当てたい」と昨年、牛久市城巡りイベントを開催しました。
牛久城はじめ周辺地域の御城印を制作・協力店で頒布しています。
コロナ明けには「御城印」集めを目的に、近くの城巡りに参戦するのも悪くないかも?
御城印をゲットするには
●御城印はどこで購入できるの?
お城の入場券販売所や案内所・売店、地元観光協会など売り場はいろいろあります。事前にチェックしてください。
●いつ購入できるの?
常設の御城印の他に、イベント限定や季節ごとに違うバージョンを出す城もあります。限定数で頒布を終了する城もあるため、要確認です。