船橋元気庵(千葉県)ママも働きやすいデイサービス  スタッフも利用者も笑顔に!

今は育児と家事に専念しているママの中にも「いつかは働きたい」と思って求人情報をチェックしてる人も多いのではないでしょうか。

中でも年々ニーズが高まっている介護業界は、ママ世代で活躍している方もたくさんいる注目のお仕事。

とはいっても、やはり気になるのは職場環境ですよね。

そこで利用者である高齢者の方へはもちろん、スタッフへの配慮も大切にする「デイサービス 元気庵 船橋習志野台お泊りセンター」に、お話を聞いてきました!

公開 2018/09/18(最終更新 2023/03/02)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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高齢者にも働く人にも優しい介護施設(デイサービス)

介護施設としてはめずらしく全面ガラス張りで開放感あふれる「デイサービス 元気庵 船橋習志野台お泊りセンター」

太陽の光がサンサンと差し込む明るい室内に入ると、スタッフの元気な掛け声と軽快な音楽に合わせて利用者のみなさんも笑顔で体操をしていました。

 

 

「介護のイメージを変えたい」と語るオーナーの理念通り、スタッフも利用者のみなさんも、とにかく笑顔が絶えません。

ゆったりとしたつくりのトイレやお風呂、対面キッチンでスタッフの顔がよく見えるように…と施設内は利用者の過ごしやすさを第一に考えられています。

でも利用者が使いやすい施設というのは、スタッフも仕事がしやすいということ。

広々としたトイレやお風呂は介助する側としてもラク、対面キッチンなら作業しながら利用者の様子を見ることができるので安心な介助ができます。

 

また、スタッフの9割が女性のため、子育てや家庭と両立できるようにとスタッフ1人1人の状況に合わせて、日数や時間の調整も可能とのこと。

給与面も「安い」というイメージがあるかもしれませんが、パートさんに日曜日勤務手当・賞与時のミニボーナス等を加え、働くスタッフが納得できる額を提示するよう意識しているそうです。

 

「スタッフが元気に楽しく働けなければ利用者を笑顔にできない」と考える「船橋元気庵」。

実際に働くスタッフの方にもお話を聞いてみました!

現場スタッフインタビュー 介護福祉士/ケアマネジャー 佐口葉子さん

 

プロフィール

短大卒業後、専業主婦を経て介護の仕事へ。ヘルパー2級取得後、介護福祉士、ケアマネジャーの資格を取得し、スキルを磨く。元気庵船橋習志野台お泊りセンターでのスタッフ業務の他、船橋元気庵を運営する株式会社マザーリーフの営業担当として、居宅支援事務所などへの訪問も行う。

Q.介護の現場で働きはじめたきっかけを教えてください。

3人の子どもがいるんですが、10年ほど前までは専業主婦でした。

子育てが少し落ち着いたので何か資格を取ろうと考えていた矢先、雑誌でたまたま資格講座の案内を見つけ、「ヘルパー2級」の勉強を始めることに。

軽い気持ちで取った資格でしたが、資格取得のための研修を受けた施設で「働かないか」と誘われたことをきっかけに、なんとなく介護の仕事をするようになったんです(笑)。

その施設でヘルパーとして働きながら、さらに介護福祉士とケアマネジャーの資格を取得しました。

こちらの「船橋元気庵」では2年前から働いています。

現在は介護スタッフとして入浴や食事介助など利用者さんのお手伝いをするだけでなく、居宅支援事務所などでケアマネさんとお話をして、「船橋元気庵」の利用者を増やす営業のような仕事もしています。

Q.ひょんなことから始められた介護のお仕事。
 10年間も続けられたのはなぜだと思いますか?

一番は職場の雰囲気がとてもよかったことですね。

以前の職場も今の職場も、仲間たちに本当に恵まれていて、これまで嫌な思いをしたことがないというくらい周囲に支えられています。

それは私だけでなく、きっとスタッフみんなが思っていることで、一緒に働いているパートさんも「家にいるよりここにいた方が笑って過ごせていい」なんて話すほど。

スタッフ同士の雰囲気がいいせいか、利用者さんのご家族から「ここにいると(おじいちゃん・おばあちゃんが)どんどん元気になるよ」とうれしい言葉をいただくこともあるんですよ。

Q.お仕事をする上で大切にしていることは?

とにかく、「船橋元気庵」を利用してくれた方が笑って過ごせるよう心掛けています。

今ここを利用されている方は80代が最も多く、最高年齢の方は105歳!

その年まで頑張ってこられた方ばかりなので、少しでも多く楽しい時間が持てるようお手伝いできたら、という気持ちで日々働いています。

実は昼食を作るのも私の担当なんです。

みなさん「おいしい」って食べてくれて、手前味噌ですがなかなか好評なんですよ(笑)。

家ではほとんど食べないけど、「船橋元気庵」に来るとたくさん食べてくれるというケースも!

また、先日、認知症の奥様を介護されている高齢のご主人から、「(奥様が)ここに通い始めて、将来の不安が軽くなりました。ありがとう」と言っていただけて…。

ご本人だけでなく、ご家族の負担を軽減していきたいですね。

Q.長女(19歳)、次女(17歳)、長男(12歳)の3人きょうだいのお母さんでもある佐口さん。
 仕事と家庭、両立のコツを教えてください!

朝は5時30分に起きて、お弁当や朝ごはんを作り、子供たちを送り出したら洗濯や簡単な掃除などササッと家事をしてから出勤しています。

仕事が遅くまでかかってしまった翌朝は起きるのがツライときもありますが(笑)。

やはり職場のみんなが温かく見守ってくれるので楽しく続けられています。

現場スタッフインタビュー 施設長 坂本啓太さん

 

プロフィール

小さい頃から身近にいた祖父の影響で、介護職を志す。大学で福祉を勉強し、卒業後は社会福祉主事に。入居型の施設を含むさまざまな施設での仕事を経験。6年前に「船橋元気庵」に入社。昨年オープンした船橋習志野台お泊りセンターで施設長を務める。

Q.職場の雰囲気を教えてください!

施設の運営については、我々現場をよく知るスタッフが『意見を挙げやすい雰囲気』があります。

実際に利用者さんと触れ合うスタッフだからこそ、気付くことや思うことが異なるので、施設ごとそれぞれのご利用者様に応じた対応が取れていると思います。

また、パートさんの中には子育て中の主婦の方も多いので、勤務時間は個々の事情を汲んで配慮しています。

お子さんがまだ小さいため勤務時間が1日2時間のみというスタッフもいますよ。

もちろんフルで働いてくださる方も大歓迎です。

Q.介護の仕事に向いているのはどんな人ですか?

介護の仕事に必要なスキルは「察する能力」ではないかと思っています。

利用者さんの中には自分の気持ちを言葉で表現できない、表情もうまく作れないという方がたくさんいらっしゃいます。

なので、こちらからしてほしいことを気付ける人がこの仕事には向いているのではないかとぼくは考えます。

Q.仕事のやりがいを感じるときは?

利用者さんが帰る際に、「今日も楽しかったよ」と言っていただけるときですね。

ぼくが「船橋元気庵」で働き始めたのは、それまで入居型の施設で働いていて「入所する前の、在宅の利用者やそのご家族にできることはないだろうか」と考えたことがきっかけでした。

ですので、利用者さんが「船橋元気庵」でたくさん笑って、小さなことでも「できた」という達成感を感じてくれることが何よりの宝物。

高齢者の方はだんだんとできないことが増えていってしまいますが、そんな中でも「今日はこんなことができた!」という瞬間に立ち会えたときは自分のことのようにうれしいです。

千葉の介護施設船橋元気庵の特徴

2016年にオープンした「デイサービス 元気庵 船橋習志野台お泊りセンター」は、家庭的な雰囲気の小規模デイサービス。元はコンビニエンスストアだった建物を購入して誕生しました。

1日最大18人が利用でき、スタッフは常時4人。

 

<元気庵 船橋習志野台お泊りセンターでの1日のスケジュール>

9時30分~9時50分 BP(血圧)測定・朝のお茶会

10時~10時30分 軽体操

10時30分~11時30分 レク・入浴・歩行訓練など

11時45分~12時 口腔体操

12時~13時 昼食

13時30分~15時30分 レク・入浴・歩行訓練など

15時30分~16時30分 おやつ・BP(血圧)測定

 

正面のホワイトボードには空欄やクイズが書かれていて、利用者のみなさんでワイワイ答えていきます。

 

これは、楽しみながら訓練に取り組めるようにと、スタッフ発のアイデアだそう。

 

現在、この船橋習志野台お泊りセンターを含む3店舗を展開する「船橋元気庵」。

オーナーである(株)マザーリーフ代表取締役の中川正樹さんに思いをお聞きしました。

「船橋元気庵」オーナー 中川正樹さんに聞く 働きやすい介護施設とは?

―冒頭に触れた「介護のイメージを変えたい」という言葉通り、利用者はもちろんスタッフにもやさしい職場にしたいという思いをお持ちの中川社長。

介護の現場というとネガティブなイメージを持っている人も多いと思うのですが…。

 

ニュースなどで報道されることはどうしても影響が大きいので、確かに介護の仕事についてあまり良いイメージを持っていないという方は多いでしょうね。

ですが、まず悪いイメージを払拭していかないと働く人が集まりません。なので、私は「明るく楽しい」介護現場を作りたいと考えています。

 

全面ガラス張りの施設は、オープン当初はプライバシーの観点で反対意見もありました。

でも今では「外がよく見えていい」と利用者さんから評判なんですよ。

それに、外からも施設内が見えるというのは、スタッフの意識も高まり、一同仕事に自信を持っている証拠だといえます。

 

 

船橋習志野台お泊りセンターのように道路に面してはいませんが、船橋薬円台お泊りセンター、船橋松が丘店もリビングは全面ガラス張りなんです。

利用者さんやケアマネさんが施設を選ぶ際のポイントにもなるかなと考えています。

 

―確かに、スタッフも入居者の方もイキイキとされているのが印象的でした!

「意見を挙げやすい雰囲気」と施設長もお話しされていましたが、意識はされているのですか?

 

重要な案件はもちろん私がジャッジをしますが、現場の意見はなるべく吸い上げようと心掛けています。

スタッフからの提案は、たとえ実現が難しいことでも「できない」とは言いません。

どうしたらできるのか、その為には何が必要なのか?というところから皆で考えスタートするようにしています。

 

船橋習志野台お泊りセンターオープンの際には、現場で働くスタッフの意見を取り入れて動線を工夫したんですよ。

お風呂場もその一つ。

脱衣所はアコーディオンカーテンで洗面所と仕切り、それぞれに出入り口が設けてあります。

これまでは、入浴後に髪の毛を乾かす際、それが終わるまでお風呂が利用できないというケースが何度かありました。

それでは時間がもったいないので、大きな脱衣所をアコーディオンカーテンで2つに仕切り、洗面所側へ移動する事で、ドライヤーをかけている間も別の利用者さんが入浴できるようにしたんです。

さらに、スタッフがドライヤーをかけながらリビングで活動する利用者さんを見守れるように、洗面所側にはドアは付けませんでした。

こうすることで、利用者さんもスタッフもストレスなくお風呂が楽しめるようになりました。

利用者さんと直接関わるスタッフの声は本当に貴重だなと痛感した出来事ですね。

また、船橋習志野台お泊りセンターでは、義務化される前に船橋市でもいち早くスプリンクラーの設置を実施。

それにより、宿泊対応も安心してできるようになりました。

 

移転オープンした「船橋薬円台お泊りセンター」もお風呂を広くして、対面キッチンを採用。

使いづらいなどの課題があれば、随時対応するように心がけています。

 

―スタッフとして働く場合、資格は必須ですか?

 

資格があればもちろん歓迎ですが、私たちが重視するのは資格よりも経験と思いやりです。

それは、仕事としてだけでなく、ご自宅でおじいちゃんやおばあちゃん、ご両親の介護をされた経験も含まれます。

そういう方はやはり利用者さんへのお声掛けもスムーズです。

もし資格を取りたいという場合、簡単な条件はありますが費用面でサポートもできます。

興味のある方はぜひ挑戦してもらいたい。

介護福祉士など、資格によって給与もアップしていきますので、働きながら勉強しているスタッフもたくさんいますよ。

これからは、10年20年経ってから「船橋元気庵」スタッフのお子さんやお孫さんが「お母さんは、ここで働いていたんだよ」と自慢げに話してくれるような環境にしていきたいですね。

そのためにも時間をかけて人を大事に、会社を育てていきます!

 

―ありがとうございました!

 

「長く働くスタッフが増えて、層が厚くなることで利用者さんにも楽しく過ごしていただけるはず」と話す中川社長。

これからも改善すべきところはどんどん変えていきたいという前向きな姿勢は、利用者の方にとってもスタッフにとっても、心強く感じるのではないでしょうか。

 

船橋元気庵

求人ページ

 

【船橋元気庵 店舗】

船橋習志野台お泊りセンター(取材協力店)

場所/船橋市習志野台8-12-10

営業時間/8時30分~17時30分

定休日/1月1日・12月31日

アクセス/新京成線習志野駅からバス下車1分

電話番号/047-462-2755

 

船橋薬円台お泊りセンター

場所/船橋市薬円台5-6-17

営業時間/8時30分~17時30分

定休日/年中無休

アクセス/新京成線薬園台駅から徒歩1分

電話番号/047-467-7644

 

元気庵 船橋松が丘店

場所/船橋市松が丘3-26-7

営業時間/8時30分 ~ 17時30分

定休日/毎週土曜日・日曜日

アクセス/新京成線高根公団駅から車で10分

電話番号/047-407-1771