【栄養士の料理】冬瓜(とうがん)&ナスの栄養とレシピ 秋の旬野菜で残暑を乗り切る
こんにちは。料理担当のみぃすけです。
旧暦では秋ですが、まだまだ暑い日が続いていますね。
今回は身体を冷やす作用のある旬の野菜、「ナス・冬瓜」についてお話ししたいと思います。
おかずにもピッタリなナスと冬瓜の簡単レシピも紹介しています。
公開 2018/09/04
みぃすけ
越谷市在住。栄養士。香川栄養専門学校卒業後、食事委託会社に就職し、特別養護老人ホーム・産婦人科・病院で経験を重ねる。その後転職し、私立一貫校の学生食堂で責任者として栄養・調理業務の他、給食管理業務も行う。現在は1児の母。
記事一覧へナスがおいしい季節がやってきた!
「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあります。
私は幼いころ、なんて意地悪なことわざなんだ!!と思っていました。
しかしナスは、血行促進や利尿作用に優れているため、身体を冷やす働きがあります。
そのため、実はこのことわざも、決して意地悪で言っているのではなくお嫁さんの身体を気遣っているだと知り、怒りが収まった記憶があります。(※諸説あります)
●ナスの効用
・美容効果
・動脈硬化の予防
・高血圧の予防&改善
・コレステロールの上昇抑制
皮に含まれる「ナスニン」というポリフェノールの一種が、良い働きをしてくれます。
他にも、目の疲れをやわらげたり、視力回復を助ける効果で注目されています。
火を使わず、電子レンジで作れます。
出来立てよりも冷蔵庫で少し置いた方が、味がなじんでおいしいです。
箸休めにいかがでしょか?
≪作り方≫
(1)ナスはヘタを取り、乱切りにしボウルにためた水でサッとあく抜きをしザルにあけておく。
(2) 耐熱ボウルに(1)を入れ、油をナス全体になじませるように混ぜる。
(3) ラップをふんわりかけて、600wの電子レンジで4分温める。
(4) レンジで温めている間に、めんつゆと水を合わせておく。
(5)(3)が熱々のうちに(4)を加え、全体に味をなじませ、おろしショウガをのせる。
味付けにお好みで、すだちやゆずのしぼり汁を加えても、さっぱりしておいしいです。
盛り付け時、大根おろしを添えるのもオススメです。
ダイエットにもおすすめ野菜・冬瓜(とうがん)
冬という漢字が使われているのに夏が旬という不思議な野菜。
あっさりとたんぱくな味で、香りもくせもないため何にでも合います。
低カロリーなのに、食べ応えがあるためダイエット食にもおすすめですよ。
●冬瓜の効用
・カリウムが豊富で、利尿作用&むくみ解消
・疲労回復
・高血圧の予防&改善
・ビタミンCが豊富で、老化の抑制
身体を冷やす作用があり、暑い時期に食べたい食材です。
<冬瓜の下処理>
半分又は4つ割にし、かぼちゃの種を取る要領でスプーン等でえぐり取る。
皮は、ピーラーで一気に剥いてしまうか、
食べやすい大きさに切った後、包丁で桂剥きをしてください。
※手を切らないように注意
干し椎茸の香りが漂う、とってもおいしいスープです。
熱々もおいしいですが、私はキンキンに冷やした冷製スープとして飲むのが好きです。
≪作り方≫
(1)冬瓜は下処理の通りに皮をむき、種とわたを取り除いてから食べやすい大きさに切る。
干しシイタケは水に浸して戻しておく。おろしショウガは汁を搾っておく。
(2) 鍋に水を沸かし、コンソメ、冬瓜、具、戻したシイタケを加え、冬瓜がやわらかくなるまで煮る。
(3) 味をみて、お好みで塩を足す。
(4)仕上げに胡椒とショウガ汁を加え、味を調えたら水溶き片栗粉でとろみをつける。
冬瓜以外の具が無い場合は、省いても十分おいしいです。
上記の写真は、豚肉を加えてみました。
良く冷やしたスープは、冬瓜にも味が中までしっかり馴染んでいて、火照った体が一気に冷えますよ。
水溶き片栗粉の代わりに、オクラを加えて自然のとろみをつけるのもおすすめです。
今年は、梅雨明けも早く特に暑い夏だった気がします。
最近の私の口癖はズバリ「暑い」。
異常気象に振り回される毎日ですが、残暑も元気に乗り切りましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!