富士登山と同じ効果や御利益も◎千葉県流山市の富士塚に登ろう!
公開 2020/08/12(最終更新 2022/08/11)
「六根清浄」と唱えながら登ろう
江戸時代から富士登山は多くの人々の憧れでしたが、当時は女人禁制の上、交通手段もなく、誰もが登れるものではありませんでした。
そこで、関東各地に富士山を模した山を築き、参拝していました。
これが富士塚で、流山市内には3カ所あります。
頂上には「浅間大神」の碑が祭られ、「六根清浄」と唱えながら登れば、なんと富士山に登ったのと同じ効果や御利益が得られるそうです。
▲浅間神社の御朱印には富士塚認定や登頂記念印も(新型コロナウイルスの影響で御朱印の授与(有料)は休止中)
今、何合目?表示を探すのも楽しい
まずは流山1丁目にある浅間神社へ。
本殿裏手には、富士山から運んだ溶岩で築かれた富士塚がそびえ立っています。
6mとも8mともいわれる標高は、千葉県内トップクラスの規模で、流山市有形文化財に指定されています。
入山料(任意)を収める朱色のポストや、一合目、二合目…と記した標石も立ち、登山気分が盛り上がります。
1分ほどで到着する頂上には、明治19(1886)年建立の富士浅間大神の碑があり、秋から冬の空気が澄んだ日には、本物の富士山も望められます。
▲ごつごつとした岩肌にさまざまな石碑が立つ浅間神社の富士塚
浅間神社
住所/千葉県流山市流山1-153(MAP)
西深井小学校近くの富士塚は、どっしりと根の張った大きな木々に囲まれ、山の中を歩いているよう。
社殿はありませんが、江戸時代の石造物と浅間神社の鳥居があり、地元では浅間様と呼ばれ親しまれています。
登山道の石段は急で、すぐ頂上に着くものの、意外と高さがあります。
▲大きな木々が御神木のように見守る浅間様
浅間様
住所/千葉県流山市西深井57-2(MAP)
最後は、運河駅から徒歩5分、馬の像が目印の駒形神社へ。
境内左奥に立つ富士塚の登山道は7段の石段だけという小さなものですが、山肌は浅間神社の祭神・木花開耶姫の父である大山津見命の碑などに彩られ華やかです。
ここには登山記念碑もあり、写真に収めるのも記念になるでしょう。
▲駒形神社には登山記念碑もあり、記念撮影にぴったり
駒形神社
住所/千葉県流山市東深井313(MAP)
今年は、富士登山が容易にかなわなかったいにしえに思いをはせ、趣の異なる3カ所の富士塚を制覇してみてはいかがでしょう。 (琉)