グリコピアCHIBA(野田市)で工場見学 パピコ試食&アイス作り体験も

パピコやセブンティーンアイスなどグリコのアイスの生産現場を見学できる「グリコピアCHIBA」(千葉県野田市)。

2017年7月オープンから2018年8月現在までで、延べ5万人以上が来場している今注目のおでかけスポットです。

甘いものに目がない筆者、もちろんアイスクリームも大好き!

というわけで「ちいき新聞」(※)読者のみなさんと、アイスクリームの世界を堪能してきました。

気になる予約方法やアイスクリーム作りが体験できる「グリコキッチン」(有料)の情報もご紹介しますよ!

 

※ちいき新聞とは…千葉県北西部を中心に埼玉県・茨城県の一部エリアへ地域密着の生活情報を発信する(株)地域新聞社発行のフリーペーパーです。

公開 2018/08/29(最終更新 2023/03/02)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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グリコピアCHIBA(千葉県野田市)とは

1967年に建築された工場内に新設され、2017年7月にオープンした工場見学施設「グリコピアCHIBA」

こちらではパピコやセブンティーンアイスを生産しています。

「グリコにしかできない最先端の『魅せる工場』」「見学できる・学べる・楽しめるエンターテインメントファクトリー」をコンセプトに、ライン見学のできない工程を映像や香りで表現したり、マイナス10℃の世界が体感できる「巨大冷凍庫」があったり、五感で楽しめる仕組みがいっぱい。

工場直送(!)のパピコが味わえる試食体験もありますよ♪

 

それだけでなく、エントランスに多数あるユニークなフォトスポット、アイスクリーム作り(有料。詳しくは後述します)に挑戦できる「グリコキッチン」などなど、お楽しみがいっぱいのスポットなのです。

 

どうやって予約するの?

グリコピアCHIBAへの来場は予約が必須です。

予約はHPの予約ページもしくは電話での受付になります。

例えば、11月の予約は8月から、12月の受付は9月から…というように、3カ月前からその月の予約受付がスタート。

受付開始日は毎月前後しますので、HPに記載されたスケジュールを確認しましょう!

(※ちなみに、2018年12月分の予約は9月10日(月)にスタートします)

人気のスポットなので、特に長期休みや春~夏にかけての時期は、受付開始日に予約がいっぱいになってしまうこともあるそう。

ねらい目は12~2月。

平日であれば予約が埋まるのも比較的ゆっくりめとのことです!

1回の定員は約40名。

15人以上の団体や車椅子などご利用の方は電話申込みのみの対応となるのでご注意ください。

エンタメ性あふれる工場見学 パピコの生産ラインへ!

グリコピアCHIBAの工場見学はなんと入場無料!

ですが、所要時間は約70分と充実の内容です。

(1)シアタールームで江崎グリコの歴史を知る

はじめに1Fシアタールームへ。

江崎グリコがどのようにして生まれ、発展したのかを解説する約8分の「創意工夫 ~創業者 江崎利一物語~」、アイスクリームの歴史や製造工程をかわいらしいアニメーションで表現した約7分の「アイスクリームができるまで」を鑑賞します。

江崎グリコの創業者である江崎利一氏は、牡蠣の煮汁から抽出される栄養素「グリコーゲン」に注目。

国民の豊かな食生活に貢献したいと、当時人気だったキャラメル菓子にグリコーゲンを加えた「グリコ」を開発しました。

その時代、キャラメルといえば黄色のパッケージが主流だったところ、「高級感」を打ち出すために鮮やかな赤いパッケージにしたり、手間がかかる「ハート型」にこだわったり…。

菓子メーカーとしては後発だったため、「いかに他社との違いを出して手に取ってもらうか」にこだわったそうです。

江崎氏は、PRやマーケティングに関しても鋭い視点を持ち合わせていたんですね!

 

ちなみにグリコのキャッチコピー「1粒300メートル」は、長すぎず短すぎず、ちょうどいい距離ということで「300メートル」を採用。

それに基づいて計算し、実際に300mが走れるカロリーに調整してあるそうです!

 

江崎グリコから発売されたアイスクリームの第一号は、現在の「ジャイアントコーン」にあたる「グリココーン」(1963年)。

続いて1974年に「パピコ」、1978年に「パナップ」、1986年に「アイスの実」と現在でも人気のロングセラー商品が次々に登場しました。

また、「自動販売機でアイス」という新しい売り方を提案した「セブンティーンアイス」は1985年にお目見えしたそうですよ~。

(2)徹底した衛生・品質管理でおいしさをお届け!

いよいよ工場見学に出発します。

シアタールームを出るとエレベーターで5Fへ。

まず体験するのが強風を吹き付けて体に付着しているゴミやほこりを取り除く「エアシャワー」です。

 

両側の壁からブワー!と強い風が吹き出されて見学者からは思わず歓声が。

これから始まる工場見学への期待感もあいまって何だかテンションが上がります!

 

工場内では異物混入を防ぐために、10の工程があるそう。

ここで体験できる「エアシャワー」もその一つ。徹底した衛生管理で安心・安全な商品を届けています。

 

また、こちらの工場ではアイスクリームの原料となる砂糖、果汁、牛乳、バターおよび容器を、常温・チルド・冷凍の「3温度帯」の倉庫で保管。

それぞれに適した温度で管理することで、衛生的かつ高品質に保っているのだとか。

 

見学通路を進み、最初に登場するのが「アイスクリームミックス」を作るタンク。

前述したアイスクリームの原料である砂糖・牛乳・バターなどをタンクに入れて混ぜ合わせます。

タンクの中の様子はモニターで見ることが可能です。

 

大きなハネでゆっくりかき混ぜられるアイスクリームミックス…。

なんだかとてつもなく美味しそうな光景ですよね~!

こちらは24時間ほどかけてゆっくりと攪拌し、熟成させるそうです。

 

この後、なめらかな口当たりにするために、ホモゲナイザーという機械を使って脂肪のかたまりを小さく整える「均質化」と高温・短時間の「殺菌」が行われます。

(3)タンク内の様子を体感できるエージングタンクの模型も!

次に見学できるのは、アイスクリームミックスを寝かせて熟成させる「エージングタンク」。

工場には32本のエージングタンクがありますが、エージングタンク1本あたり、1日で約72,500袋分のパピコが作れるアイスクリームミックスが入るそう!

1日1袋食べても200年かかる計算なのだとか~。

 

見学通路にはエージングタンクの模型が設置されています。

残念ながら詳しくはお伝えできませんが、この模型にはとっても楽しい仕掛けがあるので、ぜひ来場して体感してみてください!

 

この後、パピコ特有の「なめらか食感」にするため、さらに温度を下げて冷えたタンク内で空気を巻き込みながら攪拌する「フリーザー」という工程に。

初期のパピコはこの工程がなかったので今と違って「シャリッ」とした食感だったそうです。

確かに私が小さい頃に食べていたパピコと今のパピコ、何だか違うな~と思っていました!

(4)充填作業にズームイン!

次の工程ではおいしく出来上がったパピコを容器に充填していきます。

ただ、見学通路から充填作業はちょっと見えづらい…。

そこで登場したのがコチラ!

工場内のカメラを操作することで、工場内の充填作業を間近に見られるというもの。

充填後に「タッピング」と呼ばれる作業で中の空気を抜くのですが、このときパピコが「ピョンピョン」と跳ねるような動きをします。

この動作が何ともカワイイ!萌えます!

こちらもぜひ工場でご覧いただきたい!!

 

充填後は冷凍され、パッケージ包装、検査、梱包と作業が続きます。

実は、この冷凍方法もポイントなんです。

グリコピアCHIBAでは、国内最大級の「スパイラル急凍」を導入。

マイナス3℃からマイナス10℃まで凍らせるのに、従来は120㎡(長さ30m×幅4m)のスペースが必要でしたが、らせん状(スパイラル)の冷凍庫を採用することで、コンパクトなスペースで効率的に冷凍できるようになりました。

(5)冷凍体験&お待ちかねのパピコ試食も

数あるグリコピアCHIBAの体感コンテンツの中でも好評なのが「冷凍体験」。

マイナス5℃、マイナス10℃、マイナス5℃とそれぞれ温度設定された冷凍庫内を通り抜ける体験で、思った以上の寒さに悲鳴を上げずにはいられない!

筆者のめがねもあっという間に曇りました…。

ただ本当にアイスクリームを保管する冷凍庫は、おいしさを保つ温度であるマイナス25℃!

もう想像もできません~。

 

このあと見学できる包装ラインでは、セブンティーンアイスが包装される様子も見ることができます。

自販機を見つけるとつい買ってしまうセブンティーンアイス。

口コミ調べでの1番人気のフレーバーは「チョコミント」だそうです。

次いで、クッキー&クリーム、イチゴと続きます。

それにしてもチョコミント! 何を隠そう私もチョコミント派ですが、好き嫌いが分かれる味ですよね。

チョコミント好きのリピーターが多いのでしょうか…。

 

こうして箱詰めされたパピコやセブンティーンアイスは冷凍庫で出荷を待ちます。

工場から出荷する際、外気に触れる時間をできるだけ短くするため、トラックの扉の大きさに合わせて倉庫の枠のサイズを設計するという工夫も!

 

そんな倉庫を再現した扉から現れたのは…

 

パピコ!!

1人1本試食ができ、味は3種類からお好きなものを選べます。

この日は「チョココーヒー」「濃いホワイトサワー」「大人の完熟葡萄」でした。

「チョココーヒー」は定番で、あとの2種は季節によって変更しますので当日のお楽しみ!

 

 

パピコの形をしたベンチに座ってパピコをいただきます♪

 

このように、グリコピアCHIBAは全国で販売されるパピコとセブンティーンアイスの生産拠点として重要な役割を担っています。

ところで、昨年からチョコを贅沢にトッピングした少しリッチなセブンティーンアイスが発売されているのにお気づきですか?

 

これは、千葉工場の増設をきっかけに実現したもの。

縦置きでの保管が可能になったので、アイスのトップに分厚いチョコレートを載せた「贅沢トッピング」が誕生したそうです!

アイスクリーム作り体験「グリコキッチン」

併設された「グリコキッチン」では、見学後に1キット1,500円でアイスクリーム作りが体験できます。

1キットは約2人分の量なので申込みは2名から。

ただ、でき上がりは約300g(ミニカップのアイス3つ分)となかなかのボリュームなので、例えば家族4人で1キット…という注文にも対応してくれます!

 

材料は牛乳、生クリーム、砂糖の3つ。

トッピング用にコーン1つ、ポッキー2袋、ビスコ1袋。

ミニカップ&スプーンは追加可能、グリコのオリジナルバンダナは1キットに2枚がセット。

(※3人以上で挑戦する場合、足りない分はシャワーキャップになります。バンダナは1枚500円で追加購入も可能)。

 

材料を小さなボウルに入れてすべて混ぜ合わせてから、氷と塩を入れたボウルに重ねて冷やします。

すると小さいボウルの中身が少しずつ凍り始めるので、削るように混ぜていくだけ!

 

 

…と、文章にするとシンプルなのですが、やってみるとなかなかの難易度!

アイスクリームを削るのに結構力がいるので、お子さんがチャレンジするときは大人の同伴が必須です。

 

およそ15分~20分で完成!

 

 

アイスクリーム作り体験の所要時間は食べる時間も入れて約50分。

体験希望者は見学の当日、受付に伝えればOKです。

ただし、10名以上での体験希望者は材料確保の関係で事前に連絡が必要ですのでご注意ください。

 

最後はお土産をお買い物

と、ここまで見どころ満載だったグリコピアCHIBAですが、お土産もゲットできちゃいますよ~。

1Fには江崎グリコのコンセプトショップ「ぐりこ・や」の商品を中心に、ユニークなお菓子やグッズが購入できるコーナーがあります。

こちらは社内の福利厚生のために設置されていますが、来館者も利用可能なのです。

 

人気ナンバーワンは「プリッツ日本味めぐり」(1,080円)

9種類のご当地プリッツが入ったお得感あふれる品です。

 

 

 

ナンバー2は「カプセルトイ」(300円)。お菓子を模したミニチュア・トイは、プレゼントにも喜ばれそう!

ナンバー3は5つの味のジャイアントポッキーが入った「ドリームポッキー」(1,296円)とのこと。

この他にもこんなユニークなお菓子が購入できます♪

 

 

また、グリコピアCHIBAではシアタールームおよび見学通路は原則撮影禁止なのですが、1Fのエントランスは自由に撮影OK!

この記事のトップに載っている高さ約5mの「ゴールインマーク」をはじめ、顔ハメ看板やパピコ型カヌーなど撮影スポットが豊富ですよ。

これは「せっかくだから来場の思い出を残せるように…」と考えた館長の粋なはからいによるもの!

 

こちらのポッキーやプリッツになりきれるパネルは最近登場したそう。

お子さんの楽しい写真をたくさん撮ってSNSで自慢しちゃいましょう!

 

 

大人も子どもも大好きなアイスクリームについて学べて、江崎グリコの社史や理念にも触れられる「グリコピアCHIBA」。

どの世代でも楽しめること間違いなしのエンタメ性あふれる工場見学に、ぜひ出掛けてみてください!

 

グリコピアCHIBA

場所/千葉県野田市蕃昌10番地

営業時間/9時30分~16時

定休日/金曜

(※お盆休み、年末年始、工場メンテナンス日はHPにてお知らせ)

駐車場/あり

アクセス/

【車】常磐自動車道「柏IC」から約30分。

※道路が混み合うので時間に余裕を持っての来場を。

【電車】東武野田線「愛宕駅」東口からタクシーで約10分

電話番号/04-7127-3355