千葉県初! 県内三つの醸造所によるコラボビール「ちばクラフト青空ビアガーデン Episode0 -East Coast IPA-」発売
▲7月15日に発売されたコラボビール。1本594円(税込)
新型コロナウイルスの影響で店舗や飲食店での需要が減り、生産が大幅に減るなど、厳しいクラフトビール。
そんな状況を変えるべく、千葉県で初となる試み、県内3つのクラフトビール醸造所がコラボビールを7月15日に発売しました! コラボにいたる経緯や、コラボビールへのこだわり、おいしい飲み方を聞きました。
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公開 2020/07/24
編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)
編集/ライター/漫画家/イラストレーター 埼玉県出身、東京都江東区在住です。以前は漫画業界にいました。漫画の師匠は安野モヨコ先生です。『江ノ島高校ワンダーフォーゲル部』で検索!今は「ちいき新聞」編集者。千葉県いいところですね!★Twitter★@LoveMtmoutain
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千葉県では、4月7日から新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、政府より緊急事態宣言が発令されました。
それにより、千葉県は4月14日に業種を指定した休業要請を開始しました。
接待を伴わない飲食店や居酒屋には休業要請はなかったものの、4月18日から酒類提供は午後7時以降自粛の要請となり、5月26日から午後10時以降の自粛となりました。
クラフトビールは、マイクロブルワリー(小規模醸造所)が造っており、ブルーパブ(醸造所と同じ場所でビールを提供する飲食店)を併設していることが多く、また飲食店からの需要も減り、クラフトビールのイベント「ちばクラフト青空ビアガーデン」も年内の中止が決まり、大きな打撃をうけました。
そこで、クラフトビールを中心とした地産地消イベント「ちばクラフト青空ビアガーデン」で交流のあった、県内三つの醸造所が、「自宅でもクラフトビールを楽しめるようにできないか」と、県内初のコラボビールを発売することになりました。
クラフトビールって何?
▲銚子エール(銚子ビール)
マイクロブルワリー(小規模醸造所)が造るビールで、アメリカを中心に世界中で盛んに製造されています。
日本では1994年の酒税法の改正により小規模なビール醸造所が登場し「地ビール」と総称されました。
ここ数年で「地ビール」から「クラフトビール」と呼ばれるようになりました。バラエティー豊かな味わいや香りが特徴です。
▲柏はじめIPA(こまいぬブリュワリー柏ビール)
千葉県には、現在16カ所のクラフトビール醸造所があります。
クラフトビールの魅力は、何といっても豊富な種類、個性豊かな味や色、香りが楽しめることです。
▲期間限定発売されたイチゴのクラフトビール(九十九里オーシャンビール)
また、造り手が違うだけで、違う味になるほどの繊細さも魅力の一つ。
醸造所に併設されているブルーパブでは、造りたてのビールが味わえるのもうれしいですね。
種類の豊富さから、20代から年配の人までさまざまな人が楽しめます。
ちばクラフト青空ビアガーデン Episode0 -East Coast IPA-とは
▲2018年開催のビアガーデン会場入り口
「ちばクラフト青空ビアガーデン Episode0 -East Coast IPA-」そのビール名の冒頭にある、ちばクラフト青空ビアガーデンとは、2018年・八街市から始まった、地産地消をコンセプトに千葉県のクラフトビールと地域をつなぐ期間限定のビアガーデンです。
2019年には、東金市、船橋市、成田市、千葉市、佐倉市など県内13カ所で開催しました。
今年も県内での開催を予定していましたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で、3月末には全て開催中止が決まりました。
飲食店やブルーパブでの提供も難しい中、醸造所同士で「自宅でもクラフトビールを楽しめるようにできないか」というコンセプトのもと、県内初のコラボで醸造&発売することになりました。
県内初の試みに挑戦したのは、「銚子ビール」「こまいぬブリュワリー柏ビール」「九十九里オーシャンビール」の三つの醸造所です。
▲Zoomで打ち合わせを重ねる。画面に映っているのは銚子ビールの冨澤陸羽さん
6月8日には、九十九里オーシャンビールに集まり、九十九里オーシャンビールのプラント(生産工場)を使用し、醸造を開始しました。
▲6月8日に各醸造所が勢ぞろい
ビールのスタイル(種類)はEast Coast IPA (イーストコーストアイピーエー)。
IPAとはたくさんのホップを使って、ホップの味、苦みがビールに染み込むのが特徴です。
千葉県の東側(九十九里オーシャンビール)で醸造されていることから、イーストコーストアイピーエーと名付けられました。
▲プラントを見つめる九十九里オーシャンビール代表の佐瀬さんとちいき新聞Web担当者
香り付けには柏ビールの自家農園でとれたみかんの皮が使用されており、また千葉県産の蜂蜜(大多喜産と銚子産)も使用され、クラフトビール初心者にも楽しめる仕上がりになっています。
▲九十九里オーシャンビール代表・佐瀬建一さん
3つの醸造所がコラボすることについて、九十九里オーシャンビールの代表・佐瀬建一さんは「醸造所はそれぞれ、独自のレシピや技術をもっているので、ビールのレシピを共有できる貴重な機会。それぞれの技術が集まった共同開発品になりました。おうちで生活するなかで、このビールが非日常的な楽しさを提供できればと考えています」と話してくれました。
おいしい飲み方
ちばクラフト青空ビアガーデン Episode0 -East Coast IPA-のおいしい飲み方を、柏ビールの丹羽文隆さんにお聞きしました。
▲チューリップグラスがおすすめ
「瓶ビールの場合は、冷蔵庫で冷やしておいて、常温に戻してちょっとおいてから、栓を開けて飲むのがおすすめです。グラスは、ワインで使うようなチューリップ型のグラスか、ない場合はストレートのグラスだと、より香りが感じられます。」
お好きなおつまみと合わせて、おうちで千葉県を感じられるビールを味わってはいかがでしょうか?
まとめ
三つの醸造所がコラボしたコラボビール!
ホップの苦みとみかんの皮の苦みがマッチし、千葉県産の蜂蜜が入って初心者にも飲みやすくなっています。
だんだん暑くなってビールがおいしい季節に、おうち時間を楽しくしてくれること間違いなしですね。
購入先はこちらです。
ちばクラフト青空ビアガーデン Episode0 -East Coast IPA-
販売先
問い合わせ先/0479-86-3050 九十九里オーシャンビール(合資会社寒菊銘醸)
地産地消をテーマに千葉県のクラフトビールのイベントを行い、醸造家さんたちをつなげた、ちばクラフト青空ビアガーデンの情報はこちらです!
ちばクラフト青空ビアガーデン HP
ちばクラフト青空ビアガーデン You Tube公式チャンネル
千葉県はクラフトビール王国!
「ちばクラフト青空ビアガーデン Episode0 East Coast IPA」他、千葉のクラフトビールの飲み比べ動画はこちら!