和田明日香さんインタビュー♪ 子どものこと、料理のこと、姑レミさんのこと聞いてきました!
“レミさん家の嫁”として話題の和田明日香さん。3児のママとして奮闘する傍ら、食育インストラクター、モデル、情報番組コメンテーターと活躍の場を広げ、「第11回ベストマザー賞2018」を受賞。
明日香さんにとって、家族とは、料理とは、仕事とは何なのでしょうか?育児ノイローゼになったときのこと、姑レミさんのことなどお話をうかがいました。
和田明日香さん
1987年4月17日生まれ タレント、モデル、食育インストラクター
長女、長男、次女の3人のママ
公開 2018/08/15
目次
- 明日香さんにとっての家族とは
- 姑レミさんとお料理
- 育児ノイローゼ、お仕事、子育てのこと
- あなたのせいじゃないって伝えたいです。自分が弱いからとか頑張りが足りないからとかでは、一切ないです。
- 自分のせいじゃないって、ふっと気がつけるときがくると思います。自分を責めないで欲しいです。
- ママだろうがなんだろうが、着たいものは着るし、飲みたければお酒だって飲むし、自分らしくいることを諦める必要はないと、私も夫も思っています。
- 外では自分の生活があって、人生があって楽しくいろんなことを吸収しながら、大人になっても成長できる姿を見せることで、子どもが大人に対する考えや、自分が大人になった時にどういう大人になりたいかっていう考えが変わるだろうなって思って、つまらなそうにしているくらいなら、外に出て楽しく成長している姿を見せたいと思いました。
- 余裕があるときは面白い発見がいっぱいあるから一緒に台所に立てるといいなって思います。 皆さんもお子さんとのそういう時間を大切にしてみてください♪ 余裕があるときだけでいいので(笑)。
明日香さんにとっての家族とは
―――――姑はあの料理愛好家の平野レミさん。元CMプランナーで、現在はキッチンウェアの企画デザインなどをされているご主人との間には3人の子どもたち、とてもユニークなご家族のように思います。家族って明日香さんにとってどんな存在ですか?
根っこです!
自分自身が立つために絶対に必要で、見えないけど絶対大事なもの。
当たり前すぎて常に考えなくても、家族がいるから立っていられるんだって、ふと振り返ったときに心強く思えるものです。
結婚したばかりのときは、新しい家族を作ったなって思ってたんですけど、子どもが生まれたことでうちの両親とも、夫の両親とも繋がった…、新しく作ったはずなのに地面の下で実は繋がっていて、さらに太くなったという感じがしています。
―――――子育てしていて芯になるもの、明日香さんにとっての子育てってなんですか?
子どもたちを尊重することです。
行動一つとっても、私の意見や価値観を押し付けるんじゃなくて、まずはあの人たちがどう行動するかを観察するようにしています。
私の体からでてきたけれど、別の人間として生きていてくれているので、それを面白がらせてもらっているんです。
私の人生は私の人生だけれども、子どもたちを見ていることで、子どもたちの人生も味わわせてもらっている気がするので、それを邪魔しないように、必要なときには手を差し伸べたり言葉をかけたりするんだけれども、基本的には、「あなたの人生なんだから楽しみな」っていう気持ちでいますね。
―――――子どもが大きくなってから、そう考える人は多いと思うんですが、子どもが小さいときから尊重してあげられるっていうのはご自身が育ってきた環境でしょうか?
育ってきた環境も大きいと思うんですが、家族であっても、人と人との付き合いはそういうものだっていうことを根底に思えているんだと思うんです。
子どもを3人産んで、同じ材料(笑)でできているのに、みんな個性がバラバラ。同じもの食べてるのに、全然違う顔していて、中身も全然違う。そんな子どもたちを見て私がそういう風に感じるようになったんです。
―――――そんなに全然違うんですか?
全然違います!
長女は本当にしっかりもので、「THE・長女!」っていう感じです。
すごく慎重だし、優しいし、周りのことは見えていると思いきや、自分のことはどこか抜けていて、でも家でも学校でもみんなに頼られていて、ちょっといろいろ背負いすぎてるだろうなって心配になるくらい頑張り屋さんで甘えベタ。
長男は不思議な子で、何を考えているか分からないです(笑)。発想が独特で、絵を描いても発する言葉をとっても、「なんで?」ってなるんです。でも彼なりのこだわりがあって面白いなって思います。すごく優しくて、変なやつです。
男の子1人なんですけど、お姉ちゃんや妹よりぬいぐるみが好きなんです。
ちゃんと、外から仮面ライダーの文化を取り入れてきたり、恐竜も好きだったりするんですけど、普通の男の子の仮面ライダーごっこや、恐竜ごっことはなんか違うんですよね(笑)。
3番目はとにかく強いです。
みんなが甘やかして、好きに生きてるから強くもなるんですけど、声も一番大きいし、主張も一番強いし。
夫なんて“ピッ!!”ってにらまれたら3mくらい近づけないです。「はいごめんなさい!」ってなってます(笑)。
この前にらめっこの怖い顔をみんなでふざけてやっていたとき、長男だけできないんです。
長女は「ここにしわ寄せるんだよ」って言ったら、まじめに器用にその通りにやるんです。
長男は優しいし、面白いから、そもそもそういう顔ができないんです。
次女は、「むーーっ」て一番すごい顔をして、その目で人を黙らせるみたいな顔を一番上手にできてました(笑)。
にらめっこの顔一つでもそれぞれキャラが全然違う。
―――――それぞれの個性が本当にかわいいですね。やはり、料理はそんなかわいい子どもたちのために勉強していったんですか? 元々は料理が苦手だったという話も耳にしますが、料理を一生懸命やろうと思ったきっかけはなんですか?
良いのか悪いのか結婚した相手の親が平野レミだったからです(笑)。
それが最初の大きな大きなきっかけですね。
夫は、私が家事全般一切やらないだろうと思っていて、自分で全部やる覚悟で結婚してくれたんです。それくらい何も期待されていなかった(笑)。
結婚してみたら意外とやったんです!
何もやらなくていいや~っていうのがあったんですけど料理だけはそんなわけにいかないだろうって思って。
妊娠もしたので、自分が食べるもので、おなかの中の子が1日数mmって大きくなっていくことがすごいなって思えて、自分の体なんかどうでもいいけど、今から育っていく人のために、変なもの食べていたら申し訳ないなっていう気持ちで、しっかり考えるようになって…。
そこから次々と子どもたちが生まれて、その子どもたちが、ひと夏こえるごとにどんどん大きくなっていく。
大きくなったこの1~2cmは私が作ったご飯なんだなっていう気持ちのいい責任感で続けられました。
料理をすればするほど、純粋に面白くなって、楽しくて嬉しくて、もっと早くやればよかったなって思いました。
姑レミさんとお料理
(和田明日香さんと平野レミさん)
―――――レシピを考えるときってどんな風に考えるんですか?
常にレシピの宿題を抱えているので、あのお題のあのレシピ考えなきゃというのが頭の中にあって…たまたま作った晩ご飯が家族に好評だったら、今度、テレビ番組で作ってみようとか、ご飯屋さんに行ったときに、「新しい組み合わせだな」って思ったら、真似してヒントにしてみるとか。
子どもたちがいい審査員なんです。
長男が一番的確で、「ん~ちょっと変な味がする」とか言ったりするんです。
家族で実験しています(笑)。
―――――ご飯を食べに行ったときに、「これには、○○が入ってるな」って分かるんですか?
分かるっていうか、気にするようになりました。
レミさんも夫も結構言うんですよ。「これには○○が入ってるね」とか…。
レミさんの場合は、「ちょっと塩いれすぎね」とか、「私だったらこう作るわ」なんて言ったりするので、こんなに美味しいのにまだ文句でてくるんだ~って最初は衝撃だったんですが、単純に美味しいものを食べて、美味しいって言うのも楽しいんだけど、もう一歩先に、そこに自分が入り込めるものがあると、もっと食事が充実した時間になるなって思うようになって、積極的に分析するようになりました。
これだったら「パスタにできるな」とか「丼にできるな」とかアイデアを膨らませていけるようになっていきました。
一日3回あることなので、チャンスがいっぱいあってラッキーです。
わざわざどこかに行かなくてもそれが勉強になるので。
―――――食育インストラクターの資格を取得したのはもっと“食”を深掘りしたかったからですか?
資格の勉強をしてみたら、食をとりまく社会問題にも興味がわきました。
ビタミンや、ミネラルがどういう食材に入っててということの勉強ももちろんあったのですが、「5つのこしょく(※)」っていうのがあって、子どもが今どういう社会的な状況におかれているかっていうこと、食品ロス(食べられるのに捨てられてしまう食品)のことを勉強したいと思ったりしました。
(※)①孤食(家族で別々に食べること)②個食(家族によって異なるメニュー)③固食(偏食)④小食(食が細いこと)⑤粉食(パンなどの粉製品を食べること)
―――――もしかして、冷凍食品とかレトルト食品は買わないんですか?
そうなんですよ~いつレミさんが遊びに来てもいいように(笑)。
結婚したばかりのとき、和田カレーっていうレミさんのカレーがあって、それはカレー粉とスパイスとお塩とかで作るんですけど、和田家のカレーはそうやって作らないとなって思って頑張って作っていたんです。ある日レミさん家に行ったら、レミさんが使ってるフレークのカレーがあったんですよ。
横濱舶来亭だったかな。で、「よし!これなら使ってもいいんだ!」って喜びました(笑)。
「良かった~カレー作りが楽になる~」って(笑)。
でも、慣れちゃうと本当に出来合いのものとか冷凍のものとか美味しくないなって思うようになってきたんですよね。味も濃く感じますね。
―――――明日香さん家の子どもになりたい(笑)。毎日ちゃんと作るとなるととても大変な気がしますが、料理を作る時間をどうやって作っていますか?
お仕事をしているのは楽しいですから、お仕事が忙しくなってきたときに、このまま楽しい方に流れちゃって、家のことがぐずぐずになったら、「一番大事にしたい子どもたちのお母さんでいる」っていうことが自分の中でできなくなるなって思ったんで、そこは絶対に守るようにルールを決めようと思いました。
「すみませんが、5時になったら、帰ります」っていう条件でお仕事をさせてもらっているんです。それだったらお迎えに行って、帰ってきてから十分料理を作る時間が確保できるんです。
できてるんですけど、金曜日は外食の日って決めてますし、週末も遠出したら、帰りにご飯食べて帰っちゃえって全然あるんですけどね。
―――――作り置きもしているんですか?
作り置きが苦手なんですよ。
面倒くさいんですけど、その日食べたいものをスーパーに買いに行って作るんです。
それが一番ロスがないんです。
その日食べる分だけの材料を買ってきて、きちっと作るんです。
残ったらお弁当にまわしたり、朝ご飯に食べたり。
作り置きすると飽きちゃって、結局使いきれなくて無駄にしちゃったり。
これは性格ですけど、面倒くさくてもその日に食べたいものをその日に作って食べるっていうのが自分には合っています。
―――――「今日これ食べたいな~アレ作ろうかな」って考えながら生活しているってこと?
そうですね~大体午後3時くらいから考え始めますね~(笑)。
今日ご飯どうしようかな~、昼これ食べたからな~、保育園の給食これだしな~とかね。
―――――毎日の食事のことを毎日考えて生活するって、とても素敵ですね~。子どもたちにとってもきっとすごく素敵な特別なママなんでしょうね~。
いや…この間、ある番組に出たときのDVDを見ていたんですよ。
「和田明日香さん考案、夏のビタミンABCDE炒め」っていう楽しいレシピ紹介だったんですけど、娘がそれを見て「ただの野菜炒めじゃん!」って(笑)。
(ビタミンの)Eをアーモンドのトッピングにしたんですけど、
「アーモンドなんかいつも入れないじゃん」って(笑)。
だから特別なママとは思ってないと思います。
普通のご飯を作る普通のお母さんって思ってると思います。
保育園にお迎えに行ったりすると、「昨日テレビに出てたでしょう?」って周りから言われたりしてるのを聞いて、テレビに出るのは特別なことなんだなっていうのは思うのかもしれないんですけど…。
でもおばあちゃん(平野レミさん)も出てるし、パパ(和田率さん)もおじいちゃん(和田誠さん)も、おじさん(和田唱さん)もおばさん(上野樹里さん)もメディアに出てくるので、ママだけ特別だとは思ってないはず。それに、子どもたちの前では、みんな家族として自然体でいてくれているので、何も特別な感じはないです。
この前、近所で買い物していたら、和田明日香さんですか?って声をかけられたことがあったんですね。
スッピンだったので、「ママ、お化粧していないのになんで分かったんだろうね」って子どもたちに言ったら、「ママはね、テレビに出るときも今もあんまり変わらないけど、たーたん(レミさん)は全然違うよね」って(笑)。
すぐレミさんに言ったら、レミさんも大笑い。
―――――私も3児のママなのですが、仕事が忙しいとついつい食事が適当になっちゃう…だから明日香さんを尊敬します。
よくそう言っていただけますが、私にとって料理をちゃんとやるのは、自分のためなんです。
外食があまりに続いちゃったり、買ってきたものを出しちゃったりすると、「あーなんでこんなもの食べさせちゃったんだろう」って、罪悪感で逆に疲れ倍増。だから自分のためにやっているっていうのもあって…。
あと、手づくりのものを食べさせている方が、体調にあった食事をさせてあげられるので、丈夫に生きてくれる。
風邪で保育園を休むとかがほぼなくて、だから自分が楽に仕事ができるっていう…半分以上自分のために頑張ってるんです。
子どもたちのためにやってるって言おうと思えば言えるけど、やっぱりどこかきれいごと。それだけじゃ続かないし、正直、何を食べさせても子どもは育ってくれると思ってます。
自分の罪悪感と健康で平和な毎日のために、これだけは!って頑張れるんです。
人によっていろんなこだわりや意見があると思います。うちは毎日お風呂掃除しないですし(笑)。
「え、そんな汚いお風呂にいれて子どもがかわいそう」とか思われるかもしれないし、
だから、それぞれが気持ち良く生活できる何かを守れていれば、それが料理だろうが、掃除だろうが、自分をキレイにしておくことだろうが、いろいろで、それぞれが思っていればいいんじゃないかなって思います。
育児ノイローゼ、お仕事、子育てのこと
―――――食事は大事って分かっていて、でも、それがきちんとできなくて自己嫌悪になってるママもいると思うんです。自分のためにとか、人それぞれでいいって聞くとちょっと安心しますね。
以前、育児ノイローゼになったこともあるというお話を聞きました。今そういったことで悩んでいるママたちに向けて伝えたいことはなんですか?
あなたのせいじゃないって伝えたいです。自分が弱いからとか頑張りが足りないからとかでは、一切ないです。
どうにもならない体の変化に、追いつけていないだけです。
子どもを1人産むだけで一生の貧血が約束されるくらい女性の体って、変わっちゃうそうなんです。
出産すると胎盤がはがれて、ホットケーキ一枚分くらいの傷が体の中に残るわけで、赤ちゃん産んで終わりじゃなくて、傷をそこで背負って、時間を掛けてそれを治していくわけですから。
調子が悪かったり、気持ちが落ち込んだりして当然ですよね。
それがノイローゼの最中だと、すごく辛い。自分を責めるのって一番辛い。誰も責めてないのに、自分が自分を責めちゃうのが一番辛いんです。
自分のせいじゃないって、ふっと気がつけるときがくると思います。自分を責めないで欲しいです。
―――――それに気付けたのはなにかきっかけがあったのですか?
そうですね、大きなきっかけはなかったのかもしれないですが、私の場合は、外に出かけて、子育てのママたちが集うような場所に行ったりして、一緒に育ててる人たちがいるんだって知って、母は私だけど、一緒に育ててくれる人が外にもいっぱいいるんだって思ったら心強くなれました。
なんで私はこうなんだろうって思っていることを同じように思っている人たちがいて、あー自分だけじゃないんだって思えたのが大きかったですね。
あとは、だんだん子どもが成長してコミュニケーションがとれるようになってきて、あまりに一方的にお世話していた生活から、喜びとか幸せとかが返ってくるのを感じとれるようになった。
「あれ?私意外とやれてるじゃん」って、じわじわ自信がわいてきて、誰に何言われたわけではないけど、ある日突然自分が自分を認められた日が来て楽になりました。
―――――今悩んでるママたちもいつかそうやって思える日が来ると思うから自分を責めないで欲しいですね。子育てが大変なとき、レミさんや実家のお母さんの助言やお手伝いはありましたか?
はい、両ばーばは、とにかく孫をかわいがってくれるし、夫も協力的です。
―――――パパの力は大きいですよね。もう1人大人の力があるかないかでかなり違いますよね。仕事やその他の面でも協力的で、いろいろ自由にさせてくれる旦那さんだとうかがいました。
ママだろうがなんだろうが、着たいものは着るし、飲みたければお酒だって飲むし、自分らしくいることを諦める必要はないと、私も夫も思っています。
でも、最初は、和田明日香として仕事をすることに抵抗がありました。
子どもの母である以上に和田明日香として仕事をすることに価値があるのかって考えたりもしました。
すごく何かができるわけでもなく、すごく面白いわけでもなく、すごい人生を歩んできたわけでもない、人前にでるほどの人間でもない私が、子どもを置いてまで、仕事をするっていうのは価値ないんじゃないかなって思うこともあったんです…。
でも、子どもにどういう姿を見せたいかっていう思いから変わりました。
外では自分の生活があって、人生があって楽しくいろんなことを吸収しながら、大人になっても成長できる姿を見せることで、子どもが大人に対する考えや、自分が大人になった時にどういう大人になりたいかっていう考えが変わるだろうなって思って、つまらなそうにしているくらいなら、外に出て楽しく成長している姿を見せたいと思いました。
うちの母がずっと仕事をしている人で、ずっといいなって思っていたので、最後は母に背中を押してもらえたというか、仕事をすることに踏み出せたんです。
でも今も私なんかが、という葛藤はありますけどね(笑)。
―――――お母さんをかっこいいなって思って見ていたんですね。その母の姿を見てたから今があるっていいですね。
そうですね。父と仕事の話で盛り上がったり、出張で海外に行ったり、かっこいいなって思って見ていました。
家にいなくて寂しい思いもしましたが、かっこいいっていうイメージの方が大きかったです。
―――――ママが楽しそうにしているのが一番良いですよね。
そうですね。特に私は子どもにも還元できる仕事をさせてもらっているので、食育に携わったり、レシピを考えたり、世の中で食の問題がどうなってるとか、仕事で学んだことを子どもにも伝えられます。
母親でいることは仕事に活かせているし、仕事で得たことは子どもに良い影響を与えられるんです。相乗効果に感謝しています。
(長女ちゃんが考えて描いた明日香さんのサイン。和田明日香さんインスタグラムより)
―――――お子さんたちが明日香さんの影響を受けてるなって感じることありますか?
いいえ(笑)。
でも、保育園の先生におままごとの動きが本格的って言われました。
「ナンプラーいれます」とか「ピーラーがない」とか言いながらおままごとしていたらしいです。
次女は、パンがでてきたときに「オリーブオイルは?」って、、、「4歳が言うな~逆に恥ずかしい」って思いましたね。そういう影響くらいですかね(笑)。
長女はお絵描きを習っているんですが、今日は楽しかったっていう日と、なんかぼーっとしている日とあるんですね。
ゼロから何かを作り出すのは苦手で、デザインを組み合わせたり、機械的な模様を考えるのが好きみたいなんです。
教えてもないのに、同じお絵描きの中で、あれは好きこれは好きってあるから、親にできるのは、自由に選びとれる環境をおいておくことぐらいだなって思いました。
夫が、長女のお弁当を毎日作っているんですが、長男が、保育園でお弁当の絵を描く機会があって、みんなは普通のからあげや卵焼きが入ってるお弁当の絵を描いたんですが、長男だけ機械的なイラストを描いたんですよ。
実は、それは長女がパパにリクエストしたお弁当の絵だったんですね。
こんなお弁当を作ってほしいっていうイラストを長女は模様みたいな絵を描いたんです。
そうしたら夫がそれを忠実に海苔なんかで再現して…。
それに影響された長男が保育園でお弁当の絵として描いたんです。
家族繋がってるなって…そのときは、それぞれが影響されあってるなって思いましたね。
―――――世のパパたちにもお弁当作りやってもらいたいですね~。
いやーあそこまで頑張らなくていいかな(笑)。
週に1回くらい海苔弁だけでもいいかもしれないですね。
それが、逆に男の料理でいいかもしれない。
普段のママのちゃんとしたお弁当じゃない男の料理で、子どもも気が抜けていいかもしれないですね。
―――――明日香さんは、お子さんたちに料理を教えたりしていますか?
子どもたちの方から「玉ネギむいていい?」とか「今日は何作っているの?」とか「この匂いは○○だね!」 とか台所に来てくれます。
せっかくだから食べる前の姿、食べるときの姿は見せたいですね。
私が野菜を切っていたら、次女が「『そ、そ、そ、そ』って言うね~」って言ってきて、音の表現の仕方が面白いなって思いました。
フレンチトーストを作るのを手伝ってもらったときには、「卵をといたらきれいな黄色だね」って言っていて、焼き色がついたら「(フレンチトーストが)ヤケドしちゃったー」って言ったんです。
そういう風に見えるんだ!!そういう感性があるんだって思って、
余裕があるときは面白い発見がいっぱいあるから一緒に台所に立てるといいなって思います。
皆さんもお子さんとのそういう時間を大切にしてみてください♪
余裕があるときだけでいいので(笑)。
話せば話すほど、明日香さんの魅力にはまりました。
とてもかわいらしいのに、どこかサバサバしていて、芯がしっかりした素敵な女性。
ライターのお父さんとキャリアウーマンのお母さんには、「家族だけど他人だからね」って言われて育ったそうです。門限とか決まりごととか少なかったけど、決められるより自分の責任で行動できたと話す明日香さん。
かわいさと強さを両方持っている人に感じたのは、そんなご両親に育てられたからなのかもしれないですね。
力を入れすぎず、子どもたちを尊重して向き合っていく、そしてママも楽しむ、楽しんでいるところを子どもにも見せていく…そんなところを真似できたらいいなと思いました。
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『悩まない子育て』
発行:ぴあ株式会社
定価:1,200円(税別)