【ミニマリスト阪口ゆうこコラム】“持たない”暮らしで毎日笑顔vol34~インテリアの増減は連鎖する~
ミニマル(最小限の)ライフを楽しんでいるわが家ですが、
数年前までは真逆に近い暮らしだった。
10年前、私は物欲まみれで引っ越しを機におしゃれに暮らしたい病だった。
新築で何もない窓辺が寂しくて、当時はやっていた北欧系の雑貨を飾ってみた。
そうしたら思いのほかすてきになってテンションが上がったのを覚えている。
でも一歩、下がって全体を眺めると、
窓辺に一つだけ雑貨が置いてあることが妙にアンバランスだと感じるように。
そこで、今度はグリーンを隣に置いてみた。
そしたらまたグッとすてきになって暮らしが楽しくなった。
でも、またまた一歩引いて眺めてみると、
バランスが中途半端な気がして、置いたり並べたりつるしたり、
アレヨアレヨと窓辺も棚もゴチャゴチャで、掃除もおっくうになり、
ただただほこりがドンドコ積もっていった。
▲どんどん増えていくインテリア雑貨(画像はイメージです)
ある日、「このままじゃダメだと」思い一つ手放すことに。
そしたら今度は全体のバランスが崩れ、
「あれも、これも、要らないな」という、引く連鎖が始まった。
今のわが家はお気に入りを一つだけ飾る、というスタイル。
心から大好きなものだと、
逆に存在感を薄くするような他の物は要らないと思えるようになった。
本当に好きなものは一つだけで十分輝くようになっているのだ。
▲一つだけのお気に入りが輝きを放つ