【千葉の水遊びスポット】沖ノ島(無人島)からじゃぶじゃぶ池がある公園まで

とにかく日本の夏は暑い!

暑い日が続くと恋しくなるのは海やプール。

そこで夏休みに絶対行きたい、千葉県内で水遊びができるおすすめスポットをご紹介します。

駐車場から歩いて渡れる館山の無人島「沖ノ島」をはじめ、小さい子供連れでも安心なじゃぶじゃぶ池や水遊びができる公園など、子供たちがめいっぱい楽しめるスポットばかり。

ただし、水遊びだからといって油断せず、適度に休みながら水分を摂るなど熱中症対策を万全に楽しみましょう!

(※この記事は2019年7月19日に更新されました)


<目次>
 

・千葉県屈指のネイチャーアイランド沖ノ島に行こう!

・海水浴だけじゃない!沖ノ島の楽しみ方

・じゃぶじゃぶ池&水遊びスポット

・知っておこう! 子どもたちを水難事故から守るために

 

■安全に水遊びを楽しむために…

※小さなお子さんは必ず保護者が同伴し目を離さないでください
※熱や感染症の心配があるときは行くのを控えてください
※マナーを守ってご利用ください

 

公開 2019/07/22

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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千葉県屈指のネイチャーアイランド 沖ノ島に行こう!

千葉県館山市の「沖ノ島」は南房総館山湾の南側に位置する海抜12.8m、面積約4.6haの無人島で、長さ200mほどの砂浜を歩いて渡れる陸続きの島。

「島」ですが、船などに乗らずとも出掛けることができる手軽さも人気の秘密です。

(写真提供/たてやま・海辺の鑑定団)

実は沖ノ島は、明治以前は陸地から500mほどの沖合にありました。

大正12年(1923年)に起きた関東大震災によって、地面が2mほど隆起し、陸地とつながったそうです。

 

海のキレイさには定評があり、千葉県が実施する「海水浴場水質ランク」では令和元年6月実施時でAランクの水質と判定。

海中は豊かな生態系が形成されており、サンゴの北限域であることも知られています。

黒潮の影響を受けているので、キクメイシ、ニホンアワサンゴ、エダミドリイシ、イボサンゴ、トゲイボサンゴなどのサンゴを見ることができます。

夏に見られるクマノミやソラスズメダイといった色とりどりの熱帯魚が、サンゴの間を泳ぐ様子はまるで南国のよう!

(写真提供/たてやま・海辺の鑑定団)

 

サンゴは水深2m以深と比較的浅い場所に生息しているので、シュノーケリング初心者でもそんな素敵な光景を簡単に観察できますよ。

また、干潟時に見られる約8000年前の海中縄文遺跡からはイルカの骨や包丁として使われていた黒曜石が出土するなど歴史的な価値も注目されています。

 

沖ノ島は、夏季(2019年は7月13日~8月18日)には陸地から続く砂浜が海水浴場となります。

シーズン中は海の家も登場し、海水浴客で大にぎわい。

昨年は3.9万人の海水浴客が訪れたそうです!

島に渡る砂浜の直前まで車で行くことができますが、シーズン中の駐車場はかなり込み合います。

昨年は、7月の3連休の中日、8時30分の時点で「満車」となっており、かなり離れた場所に駐車することになりました。

毎年一番込み合うのは7月の海の日の三連休と8月のお盆シーズンとのことで、この時期は8時台には駐車場が埋まってしまうそうです。

ゴールデンウィーク中や秋の連休にもにぎわうとのことで、この時期は早めに出発するのが安心ですね。

 

島をはさんで左右に広がるのが海水浴エリア。

沖ノ島は、砂浜で陸続きになった「陸繋島(りくけいとう)」という地形です。

他にも陸繋島は存在しますが、砂浜の上に道路が整備されていたり住宅が建っていたりするケースがほとんどで、沖ノ島のように左右に海があり、島へと砂浜が続く光景はめずらしいそうですよ!

 

砂浜の近くには岩場もあり、海水浴に疲れたら磯遊びを楽しむのもおすすめ。

岩場の吹き溜まりには、よーく見るとヤドカリやカニ、小魚などがたくさん泳いでいます。

夢中で1時間ほど生き物を追いかけて、ヤドカリ3匹、カニ1匹、小魚2匹をゲット。

上手な子はもりもりカニを捕っていました。

 

100均などで売っている魚すくい用の小さな網やバケツなどを用意していくといいですよ。

また、岩場がゴツゴツしていてすべりやすいのでビーチサンダルではなく水遊び用の靴を準備するのもお忘れなく~。

ちなみにどれも海の家で売っていたので、万が一買い忘れた場合でもシーズン中なら大丈夫です!(ただし、ちょっとだけお高めです。)

 

また、海水浴シーズン中でしたら、ロッカーやシャワー、更衣室も海の家で利用できます(有料)。

海水浴だけじゃない!沖ノ島の楽しみ方

沖ノ島は、東京湾に面した富津岬から九十九里浜の南端太東岬まで約190kmにわたる「南房総国定公園」の一つで、自然豊かな場所。

海水浴もおすすめですが、島の探索も楽しいです! 
森に覆われた島は見ているだけでも冒険心がくすぐられてワクワクします。

所要時間は、ただ歩くだけなら1周約30分程度、磯遊びや洞窟探検を楽しみながらでも1時間から1時間30分くらいなので子供でも気軽に探索を楽しめますよ。

そこで、海水浴だけじゃない沖ノ島の楽しみ方について、NPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」スタッフのけいさんに教えてもらいました。

ズバリ、沖ノ島の魅力はと尋ねると「小さな無人島ですが、景観の美しさにとどまらず、森と海が一体となった豊かな自然や歴史に触れあえるところですね!」と教えてくれたけいさん。

夏はもちろん、海辺の磯遊び、シュノーケリングの他、海岸に打ち上げられた漂流物を観察したり、拾い集めたりする「ビーチコーミング」もおすすめとのことです。

ビーチコーミングでは、たくさんの貝殻や運がよければ縄文遺跡に関係するような布袋石(イルカの耳の骨の化石)や黒曜石を見つけられるかもしれませんよ!

 

海辺で見られる小さな貝殻(写真提供/たてやま・海辺の鑑定団)

 

また、シュノーケリングが楽しめるポイントは島内に点在しています。(詳しくはこちら

「この中でも、初心者やお子さんが挑戦するなら、海水浴期間中はライフセーバーによる監視がある砂州(道路から沖ノ島をつなぐ砂浜)の北側で島寄りのポイント(参照ページでいうとD地点と砂浜までの間)がいいと思います。

水深が浅く、石がゴロゴロしており、ソラスズメダイやカサゴなど観察できる魚の種類も多いですよ」(けいさん)

シュノーケリングを楽しむためには、マスク、スノーケル、フィン、浮力(ライフジャケット等)の使い方を学び、正しく装着して行うようにしましょう。

 

干潮時には、こちらのシュノーケリングポイントの島に近い場所で磯遊びができます。
また、島の西側(砂州から見て森を通り抜けた一番奥)でも磯遊び可能ですよ。

さらに、島内で出合えるさまざまな動植物にも注目!

島内で見られるハナカンゾウ(写真提供/たてやま・海辺の鑑定団)

 

海中のサンゴや熱帯魚の他、南房総の海浜植物や海岸植物が見られ、中には、マメ科の植物のハマナタマメやカンナ科のダンドクなど希少な植物も。

また、森にはチョウやクワガタ類がたくさん。
冬には、常緑樹の葉の裏側で越冬する南方系の虫オオキンカメムシが見られることもあるそうです。

 

島を探索しながら、たくさんの不思議を見つけてください!

 

<沖ノ島を楽しむときの注意点>

・夏は気温も高く、砂浜や岩場からの照り返しもあります。帽子、飲み水は必ず持参し熱中症にご注意ください。
途中、森の中で日差しを避けることも可能です。

・ビーチサンダルなどは避け、岩場で足を滑らせてケガをしないようにご注意ください。
磯遊びや波打ち際を歩く場合はマリンシューズなど滑りにくく、濡れてもよい靴がオススメです。

 

■「たてやま・海辺の鑑定団」とは

南房総エリアの貴重な自然を守り、伝える活動をするNPO団体。

「海辺の自然体験」を通じて、多くの子ども達も含む参加者に、自然の楽しさ、大切さを感じていただき、地域資源の価値を、地域の様々な人材とともに提供し、持続可能な形で守り伝える仕組み作りであるエコツーリズム実現を目指しています。

 

<7、8月開催のプログラム>

サンゴに出会えるシュノーケリング体験

「浅い・コース」と「深い・コース」の2つのプログラムを開催中。各コースとも、シュノーケリングの十分な練習を行って、海の中の様子を自分の目で見ることが出来るプログラムです。小学生から参加できます。

申込み:HPの申込みフォーム または、お電話(0470-24-7088)にて。

料金:小学4年生~大人 3,500円、小学1年生~3年生(保護者と同伴参加で) 3,000円

 

沖ノ島無人島探検

沖ノ島の自然と不思議を巡るエコツアー。専門のガイドが、沖ノ島の不思議について楽しくお話しながら、沖ノ島を探検します。

申込み:HPの申込みフォーム または、お電話(0470-24-7088)にて。

料金:大人(中学生以上)2,000円、小人(4歳~小学生)1,000円

 

(写真提供/たてやま・海辺の鑑定団)

無人島探検プログラムでは、2時間程度かけてじっくりとガイドしてくれます。

■たてやま・海辺の鑑定団

 

沖ノ島公園

アクセス/【車】館山自動車道富浦インターより車で20分

※館山市HPに詳細の道順あり

【バス】館山駅東口より、日東バス「館山航空隊」行きで終点下車、徒歩約20分

【タクシー】館山駅西口より、タクシーで約10分(平常時)。標準料金は1,500円程度

【レンタサイクル】館山駅東口・西口にあるレンタサイクルで20~25分

 

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じゃぶじゃぶ池&水遊びスポット

外に出るのもためらうほど暑い日に行きたいのは、涼しくて楽しめる水遊びスポット。思い立ったらすぐ行ける地元の水遊び&じゃぶじゃぶ池スポットを紹介します。

(※こちらは7月20日配布のフリーペーパー『ちいき新聞』習志野版、船橋東版、津田沼版、習志野西版、幕張版に掲載した内容を再編集してお届けしています)

 

船橋市 ふなばしアンデルセン公園

興奮の仕掛けが満載!

芝生広場の隣にあるにじの池は、小さな子どもたちが遊べるじゃぶじゃぶ池として遊ぶのはもちろん、ポンプや水車でアクティブに遊べるアルキメデスの泉もあり、子どもたちも飽きずに夢中になれます。

浮き輪や水鉄砲の持ち込みもOK。

 

ふなばしアンデルセン公園

場所/千葉県船橋市金堀町525 

営業時間/午前9時半~午後4時(時季によっては~午後5時)

定休日/月(祝日、春・夏・冬休み期間は営業)

料金/一般900円、高校生(生徒証を提示)600円、小・中学生200円、4歳以上100円 

駐車場/あり(約1,100台、有料)

電話番号/047-457-6627

 

■更衣室/あり ■シャワー/あり ■おむつ/NG ■おむつ(水遊び用)/NG

船橋市 薬円台公園

3台のすべり台も人気

一番深い所でも水深35cm、3台のすべり台もあり毎年夏は子どもたちでいっぱいになる薬円台公園のじゃぶじゃぶ池。

保護者は水着の着用はできないため、濡れても大丈夫な服装で付き添いを。

 

薬円台公園

場所/千葉県船橋市薬円台4-25-19

料金/無料

駐車場/あり(34台、無料)

対象年齢/小学生以下(保護者は必ず同伴)

電話番号/047-436-2555 船橋市役所公園緑地課

 

■更衣室/あり ■シャワー/なし ■おむつ/NG ■おむつ(水遊び用)/NG

習志野市 香澄公園

まるで川のような池

大型遊具もある香澄公園にあるのは水深40cmのじゃぶじゃぶ池。

広いじゃぶじゃぶ池の中には緩やかな階段や水が湧き出る噴水があるなど、楽しい上に安心して小さな子どもたちも過ごせます。

※毎週木曜は清掃日のため使用不可

 

香澄公園

場所/千葉県習志野市香澄3~6丁目 

料金/無料

駐車場/74台(第1:55台、第2:19台)、無料

電話番号/047-454-1823 香澄公園管理事務所

 

■更衣室/なし ■シャワー/なし ■おむつ/NG ■おむつ(水遊び用)/NG

 

野田市 清水公園 アクアベンチャー

スリル満点巨大迷路

噴水の迷路が子どもたちを迷わせる、世界初の噴水迷路。

出たり止まったりを不定期に繰り返す噴水で、迷路を抜ける頃にはビショビショになることも!? 

裸足はNG、必ず運動靴かサンダルを着用のこと(園内アスレチックはサンダルもNG)。

 

清水公園

場所/千葉県野田市清水906

営業時間/午前9時~午後5時(午後4時受付終了、営業時間は時季によって変動あり) 

料金/中学生以上650円、4歳以上550円、65歳以上250円(免許証等要証明)、ファミリーセット1,000円(大人+子ども各1名)

※4歳未満の幼児は無料ですが、安全のため保護者同伴をお願いします。

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちのご本人と介護者1名は、手帳提示により大人300円、子ども250円になります(シルバー割引との併用はできません)

駐車場/有(約1,200台、有料)

電話番号/04-7125-3030

 

■更衣室/あり ■シャワー/あり ■おむつ/NG ■おむつ(水遊び用)/OK

 

千葉市 青葉の森公園

楽しい噴水もアリ

53.7haの広い園内の中にある、「水の広場」がじゃぶじゃぶ池。

上から水が降ってくる噴水や、小川のように流れるスポットがあります。水深は20cmくらいで小さな子もOKですが、おむつおよび水遊び用おむつはNG。

 

青葉の森公園

場所/千葉市中央区青葉町977-1 

開場日時/7月20日(土)~9月1日(日) 10時~16時

休場日/毎週月曜(祝日の場合は翌日火曜)

料金/無料 

駐車場/あり(普通車583台、中大型車24台、有料) 

電話番号/043-208-1500 青葉の森公園管理事務所

 

■更衣室/なし ■シャワー/なし ■おむつ/NG ■おむつ(水遊び用)/NG

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知っておこう! 子どもたちを水難事故から守るために

夏のレジャーなどで海やプールに出掛ける機会が増える時季。

万が一、溺れてしまったら、どうすれば良いのでしょう。

(文/航 協力/一般社団法人水難学会)

 

救助を待つ合言葉は「浮いて待て!」

「浮いて待て」とは、背浮きの体勢で鼻と口で呼吸をしながら救助を待つサバイバルスイミング法のこと。

着衣のまま水難事故に遭うケースが非常に多く、普段泳ぎに慣れている人でも着衣のまま泳ぐのはとても困難です。そのために、救助を待つための練習をしておきましょう。

水の比重は1、人間の比重は空気を吸って肺に空気が溜まっていると0.98。つまり体の2%(1-0.98=0.02)は必ず浮くことができます。

この2%を鼻と口にすれば呼吸ができますが、助けを求めて手を上げてしまうと、手の部分が2%に当たり、鼻と口が水没してしまいます。

通報してから救助隊が駆け付けるまでの時間は約8分30秒。溺れたら浮いて待つことで、助かる可能性が上がります。子どもはもちろん、大人も練習する必要があります。

覚えておきたい手順

1.溺れた人が背浮きになる。

2.救助隊「119」番に通報する。

3.身の回りの浮力体(水に浮くもの)を溺れている人に投げる。

 

運動靴を履いたまま足と両手を広げ「大の字」になると、バランスが取りやすくなります。

通報する人は「119」番にダイヤルし、どこで溺れているかを伝えましょう。

警察「110」番でも、海なら海上保安庁「118」番でも、相互に連絡・連携して救助に駆け付けてくれます。このとき、子どもの姿を見失わないこと。

一人でなんとかしようとせず、「子どもを見守る人」「救助隊に連絡する人」「浮力体を投げる人」のように分担しましょう。子どもを見守る人は複数いると安心です。

「浮力体」を投げる際は声を掛け、アンダースローで。

自分が溺れた場合には「大声で助けを呼ばない」「手を上げない」。

背浮きしている人は孤独と不安があるため、救助隊が来るまで周りが声を掛けて励まし続けることが大切です。

 

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