水中カメラマン・原田雅章さんが見る世界!色彩に魅せられるリモート海中散歩
今夏は遠出を控えてレジャーは近場で、という家庭も多いのでは?
ならば美しい写真を見て、気分だけでも海へGO!
国内外で活躍中の水中カメラマン・原田雅章さんに海中で撮影した写真を紹介してもらいながら、海への思いなどを聞きました。
公開 2020/07/01
かめ
伊豆出身、習志野市在住。 こたつ暮らしのリクガメ(80cm)、カメしか友達がいないダックスフント(肥満)、歌でテレビの邪魔するオカメインコ(レパートリー12曲) プラス人間の夫&子ども2人と暮らす、主婦兼ライター(20年目)。 半額シールがついているモノなら何でも買っちゃう病を治すのが当面の目標です。★Twitter★@momokinototoupa
記事一覧へ表情豊かな海の生物を撮影しに世界の海へ
海といえば陸から眺めることが大半の記者にとって、海中のイメージは青ベース。
だが、原田雅章さんが撮影してきた海の世界は、神様のいたずらかな?と思うほどの色鮮やかさだ。
海の青も、さまざまな青があることに気付かされる。
▲モルディブのマンタ
▲同じくモルディブで撮影した海の中
▲アジの仲間の群れ(撮影地/パラオ)
そして水棲生物たちはそれぞれ、実に主張が強い。
まるで意思があるかのような顔や動きが、原田さんの作品に収められている。
▲コケギンポの仲間(撮影地/伊豆半島・大瀬崎)
▲クダゴンベ(撮影地/インドネシア・バリ)
ーー生物たちがそれぞれ生き生きしていて、感情があるみたいです!
表情豊かなものは撮影していて楽しいので好きです。
生物単体の顔はもちろん、スイミーのような魚の群れも、彼らなりの表情ですよね。
▲ヨスジフエダイ(撮影地/パラオ)
――鮮やかな色の写真はやはり海外のものですか?
確かに海外、国内なら沖縄のような南国のものが多いのですが、例えば伊豆あたりにもサンゴやクマノミがいます。
▲シマヒメヤマノカミ(撮影地/伊豆半島・安良里)
▲ハマクマノミの幼魚(撮影地/石垣島)
あ、クマノミは見た目はかわいいですが、撮影中にかまれたことがあるので…。
私はちょっとクマノミ、怖いです(笑)
ーー映画『ファインディング・ニモ』のような愛くるしいイメージなのに、意外とやんちゃなんですね!
▲かわいらしいカエルウオの仲間(撮影地/パプアニューギニア・ワリンディ)
潜って体感する深刻な海洋ごみ問題
――今後撮影したいと思っているもの、現在気になっていることを教えてください。
「海のごみ」のことが気になっています。
昨今言われている海洋プラスチックなどですね。
――私たちは買い物袋の有料化などから海洋ごみ問題を連想しますが、原田さんが長年水中カメラマンをしてきた中で、体感される場面はありましたか?
はい、実際、海に潜っていると、さまざまなごみを目にします。
海を紹介する仕事をしている者として、何とかできたらという思いがあります。
▲ウミガメ(撮影地/ニューカレドニア)
▲ウミタケハゼ(撮影地/フィリピン・セブ島マラパスクア)
▲葉山の海の表情。尽きない魅力をたたえる海を守りたい
ちなみに私が住んでいる所は海がなく川が多いので、海と川のつながりについても関心があります。
――海の生物から海洋ごみ問題、川と海の関係…。
お話をうかがっていると、海にまつわる学びのヒントがたくさんありますね。
今年は夏休みが短い所も多いようで、学校によっては自由研究の宿題があるかどうか分かりませんが、テーマになりそうな話題がたくさんありそうですね。
宿題とか勉強とか言っちゃうと、子どもは重荷に感じて興味を失いがち。
親子で気軽に近場の水辺を散歩でもして、その時に見かけた生き物を調べてみる、くらいの方が楽しく学べて先につながるんじゃないかな。
――確かに「やらされてる感」があると嫌かもしれません。
見て感じて「楽しい!これもっと知りたい!」となるのがいいですよね。
原田さんの作品のように。
はは…。
ありがとうございます。
原田雅章写真展「ウミノイロ」
2018年に銀座で展示し好評だった「ウミノイロ」を多くのダイバーが訪れる伊豆でも!との声に応え、2020年7月、静岡県で原田雅章写真展を開催します。
会期/7月1日(水)~7月15日(水)
※感染防止のため予約制
12日と13日には原田さんご本人が登場
トークイベント他開催予定
会場/修善寺駅近くのギャラリー&スペースCotori~ことり~
(静岡県伊豆市柏久保1340ツインズビル1F)
詳しくはこちらのブログ内に掲載
問い合わせ/070(2219)1232 坪内ゆみ
オンラインセミナー「水中写真の学校」も
好評開催中!