てっぱく(鉄道博物館)リニューアル!
鉄道の「仕事」「歴史」「未来」を体感!

埼玉県さいたま市にある鉄道博物館(通称:てっぱく)は、各時代に使われていた車両の実物が展示してあり、鉄道の魅力をあますことなく感じられる場所。鉄道ファンはもちろん、電車が大好きな子供達にも大人気のスポットです。

そんな「てっぱく」は、2018年7月5日に大規模リニューアルして新館がオープン。

どんなことができるようになったの?見どころは?など気になるあれこれを見にでかけてきました!

(モデル協力/ちいき新聞編集部H)

鉄道博物館ってどんなところ?

鉄道博物館がオープンしたのは2007年。

JR東日本の創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして誕生しました。

鉄道についての遺産や資料を展示し、調査研究する「鉄道博物館」、鉄道システムの変遷が学べる「歴史博物館」、鉄道の原理や仕組みなどの技術について体験できる「教育博物館」の3つの役割を担っています。

 

最寄り駅は埼玉新都市交通ニューシャトルの「鉄道博物館(大成)駅」。

改札を出るとすぐに館内に続くプロムナードに出られます。

その道中にも車両が展示してあったり、歩道のブロックには時刻表のデザインが施されていたりと、入る前から鉄道ワールド全開!

 

 

鉄道博物館「本館」の見どころの一つは、実際に使われていた車両が並ぶ「車両ステーション」。

 

明治・大正・昭和にそれぞれ使われていた蒸気機関車から222形新幹線電車(200系電車)まで、36両の新旧交えた車両を見学することができます。

蒸気機関車や電気機関車、旅客を乗せる客車、電車、新幹線、エンジンで動く気動車、貨物を運ぶ貨車の他、天皇陛下や皇族専用の御料車(1号、2号、7号、9号、10号、12号)の展示もあり、つい時間を忘れて夢中になってしまいます。

中央線のもののなど馴染みのある車両もホームから見るよりも目線が低くなるせいか、普段よりも大きく見える!

 

 

毎日12時~と15時~の2回、「C57形式蒸気機関車」の展示される転車台(車両の方向を変えるための機械)を回転させる約8分間の実演も行っています。

実演中は大きな音で汽笛が鳴り響き迫力満点ですよ。

新オープンの新館(南館)は
3つの展示室

車両ステーションを抜けた先にあるのがこのたび新しくオープンした新館(南館)です。

大幅リニューアルは、JR東日本30周年の記念事業の一つとして企画されました。
今回のリニューアルでそれまでの約1万㎡だった展示スペースが1万3000㎡と1.3倍の広さになったそうですよ!

その分、見どころもたくさん増えました。

新館(南館)は4フロアからなり、大きく3つのステーション(展示室)に分けられています。

 

その1 「仕事ステーション」

鉄道に関するありとあらゆる仕事について知ることができます。
映像や模型を交えて鉄道に関わるプロフェッショナルな仕事を紹介する「仕事体験展示」や電車の運転が体験できる「運転シミュレータ」が設置されています。

その2 「歴史ステーション」

約150年の日本の鉄道の歴史を6つに区分し、時代背景と鉄道技術の進化について展示しています。

その3 「未来ステーション」

未来の鉄道の姿を予想したアニメーションを通じて、「近未来」を体験できます。

 

本館では車両展示などをメインに行い、視覚的に楽しんでもらう。そして新館(南館)では、鉄道に関わるさまざまな仕事や鉄道の歴史をたっぷり紹介することで、より深く鉄道について知ってもらおうというコンセプトなのだそうです。

 

タッチパネルで
さまざまなお仕事を体験

まず向かったのは「仕事ステーション」。

鉄道の仕事というと、車掌さんや運転士さんに目が行きがちですが、それ以外にも鉄道を支えるお仕事はたくさん!
そんな知られざる「鉄道のプロフェッショナル」たちの役割をクイズ形式で学ぶタッチパネルや模型、シミュレータなどを通じて知ることができる場所です。

新館(南館)を楽しむにはカード(写真・下)をまずゲット! 「仕事ステーション」の入口にこんな風(写真・上)に置いてあります。

 

体験してみたい仕事のパネルにカードに書かれた二次元コードをかざしてクイズに挑戦。

クイズに正解して合格するとスタンプが溜まるのでついコンプリートしたくなります!

コチラのパネルで体験できるのは、車掌や運転士などの「鉄道を運行する仕事」、車両設計・製造者やメンテナンス担当者などの「車両をつくる・守る仕事」、信号・通信設備技術者など「設備と電気を守る仕事」、建設工事担当者などの「駅・線路をつくる仕事」、駅係員などの「駅の仕事」。

 

また、鉄道指令員の業務体験ができる「指令シミュレーション」のコーナーもあります。
線路や車両で何らかのトラブルが起きた際、どのように対応すればいいのか?など、こちらもクイズ形式で答えていきます。

正確な判断ができないとゲームオーバーになってしまいます!

 

普段何気なく使っている電車ですが、目的地まで毎日決まった時間に、安全に到着できるその背景には大勢の「プロ」たちがいることを改めて実感しました。

 

運転&車掌を体験
できるシミュレータ

「仕事ステーション」では臨場感あふれるシミュレータも用意されています!

1Fにあるのが209系(京浜東北線)の車掌体験ができる「車掌シミュレータ」。
(※1回500円。小学生以上が対象)

体験するには、10時~新館(南館)1F「車掌シミュレータ」前で配布される整理券が必要です。

1日25枚とのことなので早い時間になくなることが予想されます!

 

また、2Fの「E5シミュレータ」は最高速度320km/hの新幹線E5系(はやぶさ)の運転士が体験できるとあって大人気。

(※1回500円。小学生以上が対象)

「車掌シミュレータ」と同様に体験するには整理券が必要です。

10時~新館(南館)2F「E5シミュレータ」前で配布されます。

こちらも1日28枚と希少なので早めに出掛けるのがオススメです。

 

また、2Fにはこの他にATC(自動列車制御装置)搭載の「E233シミュレータ」、ATS-P(自動列車停止装置)型搭載の「211シミュレータ」(大宮から籠原駅)、「205シミュレータ」(山手線内回り)とシミュレータが3台あり、こちらはすべて無料。

整理券の必要もないのでその場で並べばOKです!

 

私たちは馴染みのある山手線にトライ!

運転台は実際に走っている車両と同じものだそうで、かなり本格的な運転体験ができます。

操作感も音もかなりリアルで本当に線路を走っているかのよう。

いい大人の私たちでもかなりテンションが上がったので、電車好きのお子さんは大興奮間違いなしでしょう。

 

さらにコアな鉄道好きにおすすめなのはリニューアルオープンを機に再開した「運転士体験教室」。

プロの運転士を養成するための訓練設備をベースとしたプログラムを受けられるそうですよ。

運転台の計器画面の見方や運転時の指差呼称の方法などかなり本格的な内容を約40分にわたり講師から教えてもらえます。

(※1回500円。小学生以上が対象、小学1年生~4年生は保護者の同伴が必要)

 

初級:基本走行(発車・停止)体験 (11時~、13時~、土日祝14時~)

中級:信号と速度制限体験 (15時30分~)

上級:定時運転体験 (16時30分~)

※初級の11時~の回は団体貸切の可能性あり

受講するには、10時~、新館(南館)2F「運転士体験教室」前にて予約(先着順)が必要です。
(各定員21人)

■その他にも体験もりだくさん♪

新館(南館)1Fの入口すぐにある「南てっぱく駅」では毎日14時~、「自動券売機体験」ができます。

特急電車と在来線の切符の販売機があり、子どもたちが切符を買う練習にピッタリ。

隣接した自動改札を通過または駅員さんに切符を渡すと、スタンプを押してくれるので来場の記念になりますね。

また同じく「南てっぱく駅」で、切符の発券が体験できる「みどりの窓口体験」も毎日11時~、先着10名に行っています。
(※「南てっぱく駅」に用意されている予約表に記名して参加)

 

約150年の鉄道の
歴史に触れる

次に向かったのは新館(南館)3Fにある「歴史ステーション」。

日本における鉄道の歴史を時系列にひもとく展示コーナーです。

年表や関連資料がちょっと置いてある程度かな…と思っていましたが、実際に入るとかなりのボリュームにびっくり。じっくり見てまわると1時間はあっという間に過ぎてしまいそうです。

 

イギリスから技術を導入して始まった日本の鉄道事業。

その技術を自分たちのものとして発展させ、やがては世界に発信するまでになったその軌跡を貴重な資料や模型を合わせて紹介しています。

 

明治5年に新橋~横浜間に日本初の鉄道が開業して以来の歴史を次の6つの時代に区分。

手探りの鉄道黎明期(1870~1890)
国産技術の確立期(1890~1930)
鉄道輸送の黄金期(1930~1950)
世界一への飛躍期(1950~1970)
未来への蓄積期(1970~1990)
多様化する鉄道成熟期(1990~)

 

ちなみに、これまで本館にあった歴史に関する資料はほぼこちらに移動したそうです。

各時代の出札窓口を再現してあるのがおもしろい!

(昭和初期の窓口をイメージ)

自分そっくりのアバターが作れる

続いて向かった「未来ステーション」では、まず自分の分身である「アバター」を作ることからスタート。

1Fでゲットしたカードの二次元コードを読み込んで写真撮影。写真を元に作成されたアバターに、髪型や帽子、スーツなどを選んで作っていきます。

同フロアにあるモニターには未来の鉄道や社会を予想したアニメーションが映し出されていて、先ほどの二次元コードをかざすことで自分のアバターが画面に入り込み、未来を疑似体験できるというもの。

案内役のロボット「ミライン」(写真左)とのコミカルなやりとりが楽しいです♪

3両の実物車両もお目見え

鉄道博物館といえば車両の展示が有名ですが、今回のリニューアルでも新たに3両が仲間入りしました。

新館(南館)1Fには、山形新幹線400系(左)と日本初の営業最高速度320km/hを実現したE5系新幹線電車(右)のモックアップ(実物大の模型)が登場。

 

E5系新幹線は「はやぶさ」としておなじみですよね!

さらに最近はアニメ『シンカリオン』の人気もあいまって、子供達から絶大な支持を受けている車両です。

当日は記念撮影している人もたくさんいました。

ただ、こちらはまだすべての車両が現役なので、実際と同じように作られた展示用の車両となるそうです。

 

一方で山形新幹線400系は、新幹線でありながら在来線の線路も走れるというもの。

新幹線の線路と在来線の線路では幅の広さが異なるのですが、その点をクリアし、「新在直通運転」を可能にした技術的に特徴のある車両なのだそうです。

確かにE5系と比べるとスリムな印象です!

 

そしてもう1両はE1系新幹線電車。

「新幹線通勤」など、新幹線への需要が高まったバブルの時代前後に登場したオール2階建ての車両です。

こちらは本館と新館(南館)の間の通路に展示されています。

■遊び場&レストランもオープン

新館(南館)の南側には、遊び盛りの子供達にぴったりの屋外スペース「てっぱくひろば」も誕生。

ここには鉄道車両をモチーフにした遊具が並び、「ミニはやぶさ号」が走っています。

 

本物そっくりに再現されたE5系新幹線「はやぶさ」が先頭に立つミニ電車への乗車体験も可能。

運行時間は11時~16時(15:45受付締切)、1回200円です。
(※混雑時は受付締切時間が早まる場合あり、悪天候により運行を中止する場合があり。冬季休業)

また、新館(南館)最上階の4階には、隣接する線路を走る新幹線を見ながら食事が楽しめる「ビューレストラン」と、展望スペースの「トレインテラス」もオープンしました。

 

リニューアルして鉄道ファンを魅了するコンテンツがいっそう増えた「鉄道博物館」。
実物の車両を見るだけでもかなり楽しいですが、実際に「仕事」や「歴史」を体験しながら知ることで、鉄道の奥深さを実感できました。

ココでの体験を通じて、お子さんの興味の世界がより広がるかもしれません♪

 

鉄道博物館

場所/埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47

営業時間/10時~18時(入館は17時30分まで)

定休日/火曜日(8月は開館)、年末年始

料金/一般1,300円、小中高生600円、幼児(3歳以上未就学児)300円
団体(20人以上)一般1,040円、小中高生480円、幼児(3歳以上未就学児)150円
※年間パスポート(一般5,000円、小中高生2,500円、幼児(3歳以上未就学児)1,000円)もあり

駐車場/あり(800円/1日)

アクセス/【電車】JR大宮駅よりニューシャトル鉄道博物館(大成)駅から徒歩1分

【車】
首都高速埼玉新都心線「新都心西出入口」より約4km
首都高速埼玉大宮線「与野出入口」より約5km
東北道「岩槻IC」より約9km
首都圏中央連絡自動車道「桶川北本IC」より約15km

電話番号/048-651-0088(休館日を除く10時~18時)

この記事を書いた人

ちいき新聞web編集S

ちいき新聞web編集S

千葉市生まれ、千葉市在住のアラフォー。編集プロダクションなどを経て「ちいき新聞」編集部へ。甘いものとパンと漫画が大好き。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。

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