【成田市】消防出初式・令和2年/日本一遅い新春消防行事

安全を願い市民の信頼に応える消防の心意気を示す新春恒例行事、成田市消防出初式。

「共に守ろう成田」のキャッチフレーズを胸に、今年も晴れやかに式典が挙行される。

成田市の消防出初式
▲千葉市のヘリも応援に駆け付ける

郷土愛護の精神に沸き立つ日

成田消防式典の様子
▲式典の様子

寒さの中にも春の訪れを感じる2月、成田市では「日本一遅い消防出初式」が執り行われる。

市内の消防職員・団員の他、成田空港から化学消防車、各航空会社の客室乗務員らが参列予定で、一般見学も歓迎だ。

当日は成田市長や消防長、消防団長からの式辞・訓示から始まり、功労者表彰などの厳粛な式典を終えると、音楽隊による演奏や成田高等学校付属小学校児童によるダンス披露、消防部隊や車両の分列行進、消防演技などが予定されている。

「くす玉割りや車両展示もあります。市民と一体になった、温かい出初式になりますよ」と話すのは、消防本部消防総務課の白石さんと伊藤さん。

消防車両
▲消防車両分列行進

成田らしさ満載の式典

今回の見どころは、「新ちびっこ消防車」。

株式会社ナリコーと日本自動車大学校の協力により寄贈された本格的子ども用消防車だ。

自走や放水など、本物の縮小版としてその全貌が披露される。

また、消防車両展示エリアでは、車両と撮影できたりさわることができる。

式典のクライマックスはなんといっても消防演技。

国際空港を抱える市として、テロを想定した複合的な救助訓練や消防団の放水などの演技が予定されている。

上空を華麗に駆ける千葉市消防局航空隊のヘリコプターにも注目だ。

テロ想定の消防縁起
▲テロ想定の消防演技

消防団の活躍が際立った昨年

昨年は、台風や集中豪雨が千葉を襲い、成田市内でも倒木や長期間の停電などの被害を被った。

中でも利根川が氾濫危険水位に達し避難勧告が発令された時に出動したのが、地域住民で構成される消防団であった。

危険区域の巡視や避難誘導、倒木撤去や応急給水の支援などに多くの団員が活動し、消防本部と共にまちの安全を支えた。

「消防団の方の活動には頭が下がる思いであり、地域防災にとってかけがえのない存在です。今後も団員が増えてくれることを願います」と白石さん、伊藤さん。

成田の消防関係者が一堂に会する出初式で、一年の防火・防災意識を胸に刻もう。(みんみん)

成田市消防出初式

日時/令和2年2月9日(日)
午前10時~
※雨天時は屋内で式典のみ実施

場所/成田国際文化会館
(成田市土屋303)
※車で来場の場合、イオンモール成田の駐車場利用可

問い合わせ/0476-20-1590
成田市消防本部消防総務課