【市川市】チャレンジド・ミュージカル「七人の八百屋お七」/市川市文化会館

いちぶんネット(NPO法人いちかわ市民文化ネットワーク)主催の「チャレンジド歌舞伎」。

その第2弾となる「七人の八百屋お七」が2月1日と2日、市川市文化会館小ホールで上演される。

初めてのチャレンジド歌舞伎「歌舞伎迷作面白双六」開催の様子(2017年)
▲初めてのチャレンジド歌舞伎「歌舞伎迷作面白双六」開催の様子(2017年)

公開 2020/01/22

ちいき新聞ライター

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それぞれの力を生かして誰もが主役に

障害がある人もない人も、子どもも大人も共に楽しみ創り上げるミュージカル「チャレンジド・ミュージカル」。

6歳から60代の男女、総勢70人以上が出演。

間近に迫る公演「七人の八百屋お七」に向け、稽古に励んでいる。

2005年に市川市の「いちぶんネット」が創始。

15年、10周年を機に劇団JAMBOを結成した。

これにより、いっそう劇団員に創造的意欲がみなぎり、団結力が強まった。

稽古は公演の約4カ月前から市川市内の施設で開始。

自由な雰囲気で生き生きとした表情が印象的。

楽しみながらも挑戦する姿勢が垣間見えるのがいい。

自身の強みと弱みを理解し、それぞれが補い合い、せりふや歌、ダンスに力を最大限に発揮する。

誰もが主役という自覚を忘れない。

今や、観客は市内外から訪れ、リピーターも少なくない。

唯一無二の魅力を感じ、心待ちにしてくれるありがたい存在だ。

本番に向けて稽古に励む劇団員
▲本番に向けて稽古に励む劇団員

チャレンジド歌舞伎第2弾

現在は12回目の公演を控え、レベルアップした舞台を見てもらえるよう気合が入る。

「チャレンジド歌舞伎」としては第2弾となる今回の「七人の八百屋お七」では、15歳の少女お七の揺れる気持ちに注目したい。

36歳男性劇団員の母親は「ミュージカルを通じて自信や達成感を得られている」と成長を感じながら話す。

今年から入団したという小学5年生の男の子は「とにかく楽しい」と満面の笑み。

いちぶんネット代表の吉原廣さんは「面白い活動は人を、街を元気にします。

面白がるということに徹して楽しんでほしいです」と呼び掛ける。

その先に面白い人生、面白い街をつくりたいという思いがにじむ。

経験が力になり、観客の拍手や声援が自己肯定につながる。

障害への理解や共感を得られる場でもあることを願う。

演じる側も観客も一体となり、双方から得られるものや感じるものがあるだろう。

感動とエネルギーに満ちたミュージカルに足を運んでみては。(りか)

チャレンジド・ミュージカル
「七人の八百屋お七」

日時/2月1日(土)午後4時~
2日(日)午前11時~、午後3時~
※2月29日(土)千葉市公演は新型コロナウイルスの感染拡大予防のため中止となりました。
詳しくは問い合わせを

場所/市川市文化会館小ホール
(市川市大和田1‐1‐5)

料金/前売大人2,000円
子ども・障害者・介助者1,500円
(当日各+500円)全席自由

問い合わせ/047(369)7522

メール/ichi_bun_net@yahoo.co.jp
NPO法人いちぶんネット
(舞台芸術制作部)